http://otsu.seesaa.net/article/194278844.html#comment
「日本株式ETFもIB経由で購入すればいいのでは」というアイディアがありました。
乙は、日本株に投資するなら当然日本国内に上場している ETF が一番コストが安く、つまりはベストと思っていました。
しかし、アメリカ市場でドル建てで日本株の ETF を買ってもいいように思います。
まず、ドル建てであっても、日本株に投資しておけば、為替リスクを負っていません。円高ドル安になれば、見かけの(ドル建ての)株価が上昇するというだけです。
そして、なによりも、指値による買い注文を出したら、半年待っていられる点があります。指値でちょっと安めに指定しておいて、ずっと待っているというのはどうでしょう。この場合、株価が上がってしまって ETF が買えなくなる可能性があるので、理論的にはこれが特に有効(投資家に有利)だということではありません。しかし、ずっと網を張って魚を待っているかのようで、サラリーマンには便利な投資法かもしれません。日本の証券会社のように注文の有効期間がせいぜい1週間というのは、短すぎます。
アメリカ市場に上場している日本株の ETF を
http://finance.yahoo.com/
で調べてみました。以下のようなものがあります。
EWJ = iShares MSCI Japan Index
JPP = SPDR Russell/Nomura PRIME Japan
EZJ = ProShares Ultra MSCI Japan
EWV = ProShares UltraShort MSCI Japan
EWJ が日本株投資で一番普通でしょう。
http://finance.yahoo.com/q/pr?s=EWJ
MSCI Japan 指数は、海外での日本株指数としてごく普通のものです。Expense Ratio は 0.54% で、国内の ETF よりは若干高くなっています。
JPP は、追従する指数がちょっと珍しい(したがって EWJ とは投資先の企業が異なる)と思いますが、これでもよさそうです。
http://finance.yahoo.com/q/pr?s=JPP
Expense Ratio は 0.51% です。
EZJ は「Ultra」とあるように、デリバティブを活用して、MSCI Japan 指数の上下を2倍の動きでフォローするものです。
http://finance.yahoo.com/q/pr?s=EZJ
これから日本株が上がると思えば、こういうのに投資しておくのもありでしょう。
EWV は「UltraShort」で、MSCI Japan 指数の値動きの反対方向に2倍動くように設計されています。
http://finance.yahoo.com/q/pr?s=EWV
日本株が値下がりすると思うなら、これに投資しておくといいわけです。指数が10%下落すると、この ETF は20%上昇します。
こうしてみてみると、アメリカで日本株の取引をしてもいいかなと思えます。
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これは日本市場の開いている時間帯には米国市場が開いていないのでリアルに反映されないことが原因の一つかと思います。
日本株ETFを米国市場で取引するのも日本市場の開いていないときに取引するので、実態とは乖離した値がつき、割高になってしまう可能性はあります。
なるほど。
ご指摘の問題点がありますね。
そこまで考慮した指値注文なんてできるのでしょうか。
なかなか悩ましい問題です。もう少し考えてみます。
いつものごとく読んでいたら、いきなり僕の名前があって驚きました(笑)。
本文にあるEZJやEWVのようなデリバティブ商品は日本市場そのものに無いため、購入を検討する価値はあると思います。
またETF命さんのご指摘にある乖離の問題ですが、日本国内に上場しているS&P500と比べれば、日経225やTOPIXは比較的小さいと考えています(過去のチャートなどをご確認ください)。
最終的にはIB経由で東証や大証に上場しているETFにGTC発注する方法と、日本の証券会社の注文をこまめに繰り返すことの比較問題に落ち着くかもしれませんね。
駄文、失礼いたしました。
早くコメントをいただきながら、都合で掲載が遅くなり、失礼しました。
IB 経由で東証や大証に上場している ETF の買い注文もできるはずですが、やったことがありません。
これもやってみる手がありますね。