2006年06月24日

神戸孝(2003.3)『幸せな老後を呼びこむ ほんとうに真っ当な資産運用』朝日新聞社

 乙が読んだ本です。
 著者には申し訳ないけれど、一読して、何も新しいことがないなあと思いました。この本に書かれていることは、乙にとってほぼすべてすでに知っていることでした。「真っ当なもの」というのは、つまりは「当たり前のもの」であり「平凡なもの」ということなのでしょう。
 この手の本は昔からたくさんありました。本屋さんで手にとって立ち読みすれば、だいたいの内容がわかりますから、買う必要はないと判断できるはずです。
 乙は、ネットの古本屋でタイトルだけを見て購入しました。値段は忘れましたが、とにかく安かったので、あまり損した気分はありません。(自分の時間を損した気分はあります。)
 資産運用に関する本をまったく読んだことのない人が1冊目として読むにはいいかもしれませんが、それだけです。自分で投資を実践している人は、読む必要はありません。ただし、間違ったことが書いてあるわけではありませんから、批判することもありません。当たり前のことが当たり前に書いてあります。
 なぜ、ファイナンシャル・プランナーがこのような「平々凡々な」(乙はあえていいます)本を書き、また出版社が出版するのでしょうか。類書がたくさんあるのですから、多くの著者・出版社がこういう本を手がけているのです。乙は、むしろこちらの「なぜ」のほうに興味を持ちました。
 「入門書」の必要性は乙も認めますが、だとしたら、その旨をタイトルなり表紙になりに明記してほしいと思います。まあ、ある程度慣れてくれば、タイトルを見ただけで読む価値がないことを見抜けるようになるのでしょうが。
 ちょっとおもしろいといえば、第5章の外貨建て商品のところでしょうか。p.178 で国内のインフレ対応のために外貨を持つべきだという意見はおもしろいと思います。神戸氏は、国債残高の急増ぶりに対して解決策はインフレしかないだろうという意見を述べています。乙もそう思っています。また、p.193 で中国株を薦めていますが、買った銘柄の大部分が紙くずになってしまったとしても、一銘柄だけでも何十倍かになっていれば充分元は取れるという考え方などは一つの意見として、おもしろく受け取りました。
 しかし、全体として、乙は残念な読後感を持ちました。


【関連する記事】
posted by 乙 at 00:04| Comment(0) | TrackBack(1) | 投資関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック

国の借金、827兆円 過去最高を更新
Excerpt: 国の借金が827兆円まで膨らんでいるいるという。 国民1人当たり670万らしい。 なのに、この余裕感はどこからくるのであろう・・・・・・・・
Weblog: 失敗しない中小企業の新規事業立ち上げ方法
Tracked: 2006-06-24 19:00
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。