2006年06月25日

e-kawase の使い方と外貨の送金の実際

 乙は、豊商事の e-kawase という外国為替証拠金取引(FX)を利用して、海外の口座に外貨を送金しています。
http://otsu.seesaa.net/article/19378324.html
 そのときの乙の流儀を書いておきましょう。
 FX に対する乙の基本的態度として、ポイントが二つあります。第1に、ドル/円のレートは、ある範囲を行き来していると見ています。あまり一方向に行くと、適当な圧力なり、どこかの政府の介入なりで、元のレートに戻るようなことになります。したがって、円高のときには(ドルを送金するしないとは別に)ドルを買って保持しておくことがよいと言えます。
 第2に、ドルを買うのは、基本的に海外に送金するためです。したがって、円安になったからといって買い持ちしているドルを売ることはしません。(本来、FX は円安時にドルを売って利益を上げるものなんですけれど……。)
 このようなポイントを考慮すると、FX の利用はドルを買う段階と、ドルを送金する段階に分けて利用のしかたを説明するのがよさそうです。
 まず、ドルを買う段階です。
 普段から、円高になったらドルを買うようにします。そのためには、今の(ドルを買おうと思った)レートから2円くらいの円高水準のレートで1万ドル買う注文を出します。注文の時点で証拠金5万円が必要になります。注文のしかたは GTC(キャンセルしない限りずっと有効)にします。で、そのままじっと待ちます。1〜2ヶ月のうちにレートが円高になって、買えたらOKです。最初に買おうと思ったときよりも2円安く買えたのですからトクした気分です。(1万ドル単位の話ですから、2万円トクしたことになります。)このような買い方(注文のしかた)をしていると、現在のレートよりも5円も円高のレートで注文してあるような場合もあります。それでも、とにかく、ほうっておきます。注文レートと現在レートがあまりにかけ離れてきたら、注文をキャンセルして、そのときのレートに近いレートで再注文してもいいでしょう。このように、やや円高のレートで注文しておき、ずっと待っているのがドルを買うときの基本です。
 ドルが買えた場合、(手持ちのドルが3万ドル程度を越えなければ)さらに2円の円高レートで買い注文を出します。買ったドルはそのまま保持します。ドルを保持しているとスワップポイントが付きますので、少しおトクです。
 こんなことで、いつも、FX で1万〜3万ドル程度を買い持ちしているとともに、やや円高レートで1万ドルを注文中という状態を継続することになります。証拠金として<買い持ち分+注文分>の1万ドルあたり5万円が必要になりますから、FX の口座はいつも数十万円が入っているようにします。
 3万ドルを買い持ちしているときに、さらに円高になったらどうするか。今までのところ、乙は(FX 歴が短くて)そういう経験をしていませんので、わかりません。そうなるまえに、為替レートが反転して円安方向になりました。もしも本当にそうなったら、たぶん、証拠金を積み増してドルを追加買いするだろうと思います。
 次にドルを送金する段階です。
 ドルを送金する必要ができたときは、それまでに買い持ちしているドルのレートと送金時のレートを比べます。円安に振れている場合は(同じ程度のレートの場合でも)、買い持ちしているドルを現受け・送金します。逆に、円高に振れている場合は、その時点で買い持ちのドルをそのままにして、新たに1万ドルを買い、現受け・送金します。
 現受け・送金で手持ちのドルがなくなるようなときには、そのときのレートよりも2円の円高レートでドルの買い注文を出すことになります。
 円高のときにドルを買うことは、(その後の送金を考えれば)いわば、そのときのレートで両替する権利を獲得したようなものです。その後、円安に振れた場合、現受けして送金すると、買ったときのレートが適用されるような計算になります。
 手持ちのドルがない状態で(ドル買い注文がなかなか成立せずに)、ドルを送金する必要があるときは、しかたがないから、2円の円高を予定した注文はそのままにして、新たにそのときのレートに近いレートを指定して1万ドルの買い注文を出し、それを現受け・送金します。
 こんなやり方がどれくらい有効か、きちんと計算したわけではありませんが、基本方針は、円高のときにドルを買うようにすることだけです。ドルを買うタイミングとドルを送金するタイミングがずれることで、少しはトクになるかなといった程度の使い方です。
 乙は、今後しばらく、年間数万ドルの送金を予定しています。
http://otsu.seesaa.net/article/12800956.html
1回の送金は1万ドル単位です。それを前提に、上のような方針をとっています。したがって、このやり方はもっと多額の送金をするときには当てはまらないでしょう。(乙には関係ない話なので、考えもしません。)もっと少額の送金の場合もよくわかりません。まあ、タイミングのズレを利用しても、さほど利益が出るわけでもありませんから、考えたり工夫したりするだけ手間がかかって面倒なように思います。
 また、FX の利用自体、乙の経験は1年程度しかなく、超円高や超円安、あるいは継続的な円高などを経験したわけではありませんので、上の方針が今後もずっと当てはめられると思っているわけではありません。今は、試行錯誤しつつ、とりあえずはこんなやり方かなといえるほどに固まってきたところです。
posted by 乙 at 09:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外送金 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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