まずは、何といっても今の流れを象徴しているという点で BRICs でしょう。
HSBC Global Investment Funds - BRIC Freestyle (Class M2C) は、BRICs の4ヵ国に投資するものです。
http://www.hsbc.com.hk/data/hk/personal/invest/unit/pdf/ut_fs_43515_en.pdf によると、投資先は、ロシア29%、中国27%、ブラジル24%、インド11%、現金9%という配分です。純資産額は US$3,928 million(2006年5月現在)ですから、充分な大きさです。最近、純資産額がとみに大きくなっているようです。ちなみに、ミリオンドルは 100 万ドルで、だいたい1億円にあたりますから、m$ で表示されているとだいたい「億円」に置き換えて計算すればいいことになります。
乙は、2005年7月に購入しました。申込手数料は 5.25%、信託報酬 1%、それに 成功報酬として、基準価額が5%以上増加した時にその 20% がかかります。手数料は、まあこんなものでしょう。申込み手数料が高いのは、HSBC 香港の全般的な傾向のようで、5% もありますから、乙の基準でいうと、5年以上継続することを意味します。できたら、乙は15年後までこのままにしておきたいと思っていますが、さて、そんな先のことは何ともわかりませんね。
HSBC 香港で扱っているファンドで、BRICs 4ヵ国に投資するものは、これだけのようで、他のファンドハウスのものを調べてみても見つかりませんでした。
投資期間は約1年ですが、これも好成績で、乙の場合、すでに 35% アップです。先日までの調子のいいときは 50% 以上まで上昇したのですが、5月から6月にかけての世界的な株価の下落で、だいぶ基準価額が下がってしまいました。しかし、乙は、解約しないで待っています。5年間はじっと我慢するつもりでいます。
こういう分散投資型のファンドは、比較的安定したリターンを生み出すと思います。4ヵ国のそれぞれに対する投資を考えなくても、ファンド会社のほうで適当な配分で投資してくれるわけですし、どこかの国の経済がおかしくなるとかいうことがあれば、それから撤退して(他の3ヵ国に配分して)くれるものと思います。その意味もあって、割と安心して任せておいていいのではないでしょうか。
安易な投資を考える場合には、有力な選択肢だと思います。
2008.9.14 追記
この話の続きを
http://otsu.seesaa.net/article/51992028.html
および
http://otsu.seesaa.net/article/19997784.html
に書きました。
よろしければご参照ください。
ラベル:BRIC Freestyle
【関連する記事】
- 海外ファンドには投資するべきでない(7)
- 海外ファンドには投資するべきでない(6)
- 海外ファンドには投資するべきでない(5)
- 海外ファンドには投資するべきでない(4)
- 海外ファンドには投資するべきでない(3)
- 海外ファンドには投資するべきでない(2)
- 海外ファンドには投資するべきでない(1)
- パスポートの認証
- メイヤー社について(4)
- メイヤー社について(3)
- インパクトゴールドファンドの運用停止
- Nevsky Global Emerging Markets Fund
- Thames River High Income Fund
- HSBC 香港で米ドル建てでファンドを選ぼうとすると(2)
- HSBC 香港で米ドル建てでファンドを選ぼうとすると(1)
- Ashmore の自分の資金総額が食い違う?
- メイヤー社について(2)
- メイヤー社について
- Nevsky Global Emerging Markets Fund
- スーパーファンドを見直してみると