http://www.neweuroproperties.com/ にホームページがあります。
ここで、会員登録を(無料で)すると、日本語のページが現れます。会社に聞いてみると、それだけ日本人の顧客が多いのだそうです。ただし、メールでは日本語は使えず、英語だけになります。ホームページはプロの翻訳者に頼んできちんとした日本語で作成できますが、個々のメールとなると、翻訳を頼んでもさすがにコストがかかりすぎるというわけでしょう。日本人を雇う場合もコストがかかることでしょうね。
ここのホームページは、会員だけに詳しい情報を提供するという趣旨ですから、乙がブログでこのファンドについて細かく説明することはできません。
New Europe Properties は、British Virgin Islands にある会社ですが、アドバイザーや法律顧問としてはチェコの会社が掲げられています。申し込み後3週間ほどで、立派な体裁の Share Certificate (持分証明書)がチェコの New Europe Properties Limited から送られてきました。
このファンドは、東ヨーロッパ(チェコ、ポーランド、スロバキア、ハンガリー、ブルガリア)の不動産に投資します。まあ REIT のようなものと考えておけばいいでしょう。
http://japaninc.typepad.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/nep_fund_summary_1.jpg
によると、2005.6.1 の古い情報ですが、ファンドの資産総額が 80 million EUR とあります。また、開始後9ヶ月までの運用成績がわかります。
このファンドは、2004年9月開始という、比較的新しいファンドですが、毎月の基準価額が安定して伸びており、ボラティリティが非常に小さいという特徴があります。定期的に家賃収入があるイメージです。
http://kaigaitoushi.com/reit.htm にも、少しだけ日本語による記述があります。
乙が(英語の)目論見書を読んだ限りでは、きちんと書かれていました。また、会社にメールで問い合わせをしても、返事はすぐありますし、全体として信頼できると思いました。お互いにとって、英語は外国語ですから、むずかしい言い方を使わず、やさしい英語をやりとりすることで、英米人にメールするよりかえって楽です。
このファンドは、ユーロによる投資が基本ですが、2005年5月から、米ドル、英ポンド、日本円による投資もできるようになりました。投資先の通貨がユーロなのですから、他通貨で投資しても、結局、ユーロで運用し、評価のたびにその時点の為替レートで計算するだけでしょう。どうせならユーロで投資するのがいいと思います。
目論見書によると、Net Asset Value の 100% までを借り入れできるようになっています。つまりはレバレッジを2倍効かせることができるということです。このくらいならば、そんなに危険なことではないでしょう。
また、手数料(Management Fee)は、毎年 1% です。これもさほど高いとは思いません。
このファンドについては、まだよくわからないことだらけですが、乙は最低限の資金だけを投資して、しばらくようすを見ようと思っています。今までのように、定期的な収入があれば、充分満足できます。
なお、WWW で調べると、New Europe Property という会社が見つかります。
http://www.timweb.co.uk/nep/default.php
しかし、こちらはイギリスの会社で、ハンガリーだけに投資しているようです。きわめてまぎらわしいと思います。
2007.6.30 追記
この話の続きを
http://otsu.seesaa.net/article/46246156.html
に書きました。
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こちらのファンドですが、ご紹介の通り、会員登録をいたしまして内容を拝見いたしましたが、肝心の最低申込み金額が載っておりません。そこで英文で問い合わせしましたが返答がなく、困っております。最低申込み金額をご存知でしたら教えて頂けないでしょうか?宜しくお願いいたします。
乙が申し込んだときは、15,000 EURO が最低投資金額でした。
15,000EUROですか。申し込むにはやや勇気が要りますね。乙さんの過去ログで超少額投資家でも買えそうなファンドなど探してみます。
情報ありがとうございます。
年1回の解約でも、特に不都合はありません。
最低でも数年から10年はそのままにしておくつもりですし、緊急に現金が必要になったときは、他を解約すれば間に合う話ですし。
今日、自分のエージェントから連絡があり、今後サポートが難しくなるだろう旨連絡ありました。慎重にエージェントと検討しながら話をすすめていく予定です。
やばいことになっているようです。
しかし、乙は何も情報を持っていません。
ファンドの投資資金の回収は難航しそうです。
コメント、ありがとうございました。
乙は回収はあきらめています。わずかでも資金が戻ってくれば、ありがたい話です。
これは、海外ファンドの恐さを教えてくれたケースだと思っています。
http://otsu.seesaa.net/article/46246156.html
のほうにコメントを書いていただくほうがよかったかもしれません。