2006年08月03日

New Europe Properties Fund

 乙が2006年7月に申し込んだファンドです。
 http://www.neweuroproperties.com/ にホームページがあります。
 ここで、会員登録を(無料で)すると、日本語のページが現れます。会社に聞いてみると、それだけ日本人の顧客が多いのだそうです。ただし、メールでは日本語は使えず、英語だけになります。ホームページはプロの翻訳者に頼んできちんとした日本語で作成できますが、個々のメールとなると、翻訳を頼んでもさすがにコストがかかりすぎるというわけでしょう。日本人を雇う場合もコストがかかることでしょうね。
 ここのホームページは、会員だけに詳しい情報を提供するという趣旨ですから、乙がブログでこのファンドについて細かく説明することはできません。
 New Europe Properties は、British Virgin Islands にある会社ですが、アドバイザーや法律顧問としてはチェコの会社が掲げられています。申し込み後3週間ほどで、立派な体裁の Share Certificate (持分証明書)がチェコの New Europe Properties Limited から送られてきました。
 このファンドは、東ヨーロッパ(チェコ、ポーランド、スロバキア、ハンガリー、ブルガリア)の不動産に投資します。まあ REIT のようなものと考えておけばいいでしょう。
http://japaninc.typepad.com/.shared/image.html?/photos/uncategorized/nep_fund_summary_1.jpg
によると、2005.6.1 の古い情報ですが、ファンドの資産総額が 80 million EUR とあります。また、開始後9ヶ月までの運用成績がわかります。
 このファンドは、2004年9月開始という、比較的新しいファンドですが、毎月の基準価額が安定して伸びており、ボラティリティが非常に小さいという特徴があります。定期的に家賃収入があるイメージです。
 http://kaigaitoushi.com/reit.htm にも、少しだけ日本語による記述があります。
 乙が(英語の)目論見書を読んだ限りでは、きちんと書かれていました。また、会社にメールで問い合わせをしても、返事はすぐありますし、全体として信頼できると思いました。お互いにとって、英語は外国語ですから、むずかしい言い方を使わず、やさしい英語をやりとりすることで、英米人にメールするよりかえって楽です。
 このファンドは、ユーロによる投資が基本ですが、2005年5月から、米ドル、英ポンド、日本円による投資もできるようになりました。投資先の通貨がユーロなのですから、他通貨で投資しても、結局、ユーロで運用し、評価のたびにその時点の為替レートで計算するだけでしょう。どうせならユーロで投資するのがいいと思います。
 目論見書によると、Net Asset Value の 100% までを借り入れできるようになっています。つまりはレバレッジを2倍効かせることができるということです。このくらいならば、そんなに危険なことではないでしょう。
 また、手数料(Management Fee)は、毎年 1% です。これもさほど高いとは思いません。
 このファンドについては、まだよくわからないことだらけですが、乙は最低限の資金だけを投資して、しばらくようすを見ようと思っています。今までのように、定期的な収入があれば、充分満足できます。
 なお、WWW で調べると、New Europe Property という会社が見つかります。
http://www.timweb.co.uk/nep/default.php
しかし、こちらはイギリスの会社で、ハンガリーだけに投資しているようです。きわめてまぎらわしいと思います。
2007.6.30 追記
 この話の続きを
http://otsu.seesaa.net/article/46246156.html
に書きました。
posted by 乙 at 04:53| Comment(11) | TrackBack(0) | 海外ファンド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
東欧の不動産ファンドに興味があり、ネットで検索していたところ、こちらのブログに辿り着き、以後、毎日拝見させて頂いております。とても勉強になり助かっております。ありがとうございます。
こちらのファンドですが、ご紹介の通り、会員登録をいたしまして内容を拝見いたしましたが、肝心の最低申込み金額が載っておりません。そこで英文で問い合わせしましたが返答がなく、困っております。最低申込み金額をご存知でしたら教えて頂けないでしょうか?宜しくお願いいたします。
Posted by Sakura at 2007年04月07日 01:43
Sakura 様
 乙が申し込んだときは、15,000 EURO が最低投資金額でした。
Posted by at 2007年04月07日 06:22
早速のご返答ありがとうございます。
15,000EUROですか。申し込むにはやや勇気が要りますね。乙さんの過去ログで超少額投資家でも買えそうなファンドなど探してみます。
情報ありがとうございます。
Posted by Sakura at 2007年04月07日 09:22
余所の掲示板で話題になっていますが、NEPの解約方法が年一回に変わったとか。(ここ最近の話ではないようです)どのようにお考えになっていますでしょうか。
Posted by 遊歩道 at 2007年05月14日 22:17
遊歩道様
 年1回の解約でも、特に不都合はありません。
 最低でも数年から10年はそのままにしておくつもりですし、緊急に現金が必要になったときは、他を解約すれば間に合う話ですし。
Posted by at 2007年05月15日 05:07
こんにちは、藪から棒ですみませんでした
今日、自分のエージェントから連絡があり、今後サポートが難しくなるだろう旨連絡ありました。慎重にエージェントと検討しながら話をすすめていく予定です。
Posted by 遊歩道 at 2007年05月15日 22:34
nepについて、最近の情報をご存知であるなら教えてください。かなりやばいことになっているらしいのですが。。。
Posted by がちゃぴん at 2007年05月25日 21:49
かなりやばいことになっていませんか。。。
Posted by がちゃぴん at 2007年05月25日 21:50
がちゃぴん様
 やばいことになっているようです。
 しかし、乙は何も情報を持っていません。
Posted by at 2007年05月26日 04:23
こちらのファンドは日本の某代理店が地元の警察に連絡して、銀行口座は凍結されたそうですが、それ以降の情報は入ってきません。

ファンドの投資資金の回収は難航しそうです。
Posted by Vibrate at 2008年03月09日 08:32
Vibrate 様
 コメント、ありがとうございました。
 乙は回収はあきらめています。わずかでも資金が戻ってくれば、ありがたい話です。
 これは、海外ファンドの恐さを教えてくれたケースだと思っています。

http://otsu.seesaa.net/article/46246156.html
のほうにコメントを書いていただくほうがよかったかもしれません。
Posted by at 2008年03月09日 10:03
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