http://otsu.seesaa.net/article/22281508.html
ということは、ドルコスト平均法は採用しないということを意味します。また、毎月積立のような金融商品は購入しないということになります。
なぜか。
第1に、ドルコスト平均法では、資金の効率が悪くなるということです。
たとえば、手元に100万円があって、それを投資する場合であれば、何も10ヶ月に分割して10万円ずつ投資するという必要はありません。株への投資を考える場合、バイ・アンド・ホールドを原則にするならば、一般に株価が上昇していく時期に投資するべきで、そうでない時期には休むべきです。(株価が上がろうが下がろうが、超長期にわたってずっと保持し続けるという考え方は、それはそれとしてもちろん有効ですが、ここでは、そうでない例を考えています。)ドルコスト平均法は、株価が下落する(ことがある)時期には有効な考え方ですが、上昇する時期には不利な考え方です。株に投資すると決めた時点で、今後は株価が上昇すると見込んでいるでしょうから、最初に全額を投資するべきです。10ヶ月に分割して10万円ずつ投資するということは、遊んでいるお金を抱えていることと同じで、運用としては効率が悪い方法です。最初の月などは、90万円を寝かせておくことになります。
ファンドの場合でも話は同じです。基準価額が上昇することを前提に購入するべきです。
今後、価格が上昇するか下降するかわからない(変動することは確実だ)という場合は、ドルコスト平均法もそれなりに意味があるかと思いますが、乙だったら、そういう場合は投資しないでしょう。
第2に、ドルコスト平均法は、同じ投資先への集中投資になり、分散投資という原則に反します。
もしも採用するときは、本当にわずかの金額で始めるべきでしょう。しかし、そんなにわずかの金額を継続的に投資することにどれだけ意味があるのか、疑問に思います。それよりは、そのときどきのダイナミックな運用を心がけたいと思います。
第3に、海外ファンドの場合に当てはまりますが、少額の両替・送金はコストが高いということがあります。
毎月の定期収入の一部を少しずつ両替して海外に送金すると、送金額が少なくなり、コストの比率がかなり大きくなります。乙は、両替・送金のコストを下げるために、FXを利用して両替・送金していますが、
http://otsu.seesaa.net/article/19814060.html
1回の両替単位は、1万米ドル、1万ユーロになりますから、毎月両替すると1年で1500万円程度になります。隔月の送金でも 700-800 万円になります。乙の給料ではそれは無理です。というわけで、海外ファンドでは、ドルコスト平均法は採用しないことになります。
というようなわけで、いくつかの理由から、乙は(自分の投資に関して)ドルコスト平均法は採用しないことにしました。