http://otsu.seesaa.net/article/22202936.html
しかし、乙は、海外の債券を直接購入するのはちょっと無理かと思っていました。
http://otsu.seesaa.net/article/12496477.html
ところで、http://fund.jugem.jp/?eid=15 を読むと、ゼロクーポン債投資による節税法が書いてあります。100万円程度の債券を無税で運用できるとのことです。これはなかなか有力な情報です。乙は、さっそく調べてみました。
海外の国債などでは野村證券が品揃えがいいとのことですが、WWW を見ると、
http://www.nomura.co.jp/retail/bond/f_secondary/index.html
フランス国債のゼロクーポン債などが売られていることがわかります。
野村證券で外貨建て債券を購入するときは、口座管理料が年間 3150 円がかかります。ただし、口座管理料を MRF からの自動引き落としに設定すると年額 2000 円になります。ですから、最低投資金額 1000 ユーロ分(約15万円)を買うとすると、年間で 1.3% の手数料ということになり、3% 程度の利回りの商品では割が合いません。1万ユーロ(約150万円)ならば、手数料が 0.1% になるわけですから、まあまあでしょうか。このくらい以上の総額が購入時の目安になりそうです。
さて、フランス国債を買う場合、日本円からユーロへの両替手数料がかかります。野村證券では1ユーロ当たり片道 75 銭(約 0.5%)です。これもなかなか高いです。1万ユーロだと 7500 円です。こんなに高いと、償還後も円に替えることはせずに、次のユーロ投資に回すべきでしょう。
野村證券では、ユーロの運用先の選択肢があまりないようですから、両替手数料がかからないようにユーロのままで運用するとなると、フランス国債くらいしか選択肢がないのかもしれません。これはある意味で不便です。
ユーロの資金は、投資家が日本に住んでいる限り最後は円に替えるしかないわけで、そこでまた1ユーロあたり片道 75 銭がかかります。野村證券での外貨による出金は無料でできるという話ですが、送金先は国内に限られます。ということは送金先から円で引き出すときにやはり両替手数料がかかってしまいます。
どうせ1万ユーロ以上の購入金額になるなら、もしかしてFX(e-kawase)で両替して野村證券に送金できないでしょうか。
野村證券に聞いてみると、野村證券の口座に外貨を振り込むときは、送金先はシティバンクの(野村證券名義の)口座になるとのことです。e-kawase の出金先は、本人名義の口座に限られますから、e-kawase から野村證券への直接の出金はできません。
だったら、e-kawase から一度新生銀行の(乙の名義の)口座に出金し、新生銀行からシティバンクに振り込めば、外貨の送金ができます。この場合の送金手数料を聞いてみました。e-kawase からの出金手数料は、国内外を問わず 3500 円です。新生銀行からの外貨の振込手数料は 4000 円です。合わせて 7500 円かかります。この他に、e-kawase での両替手数料がかかるわけですから、野村證券で1万ユーロを円から両替する手数料の 7500 円をオーバーしてしまいます。2万ユーロ以上を両替・送金すれば、e-kawase による両替の方が安くなる計算ですが、新生銀行では1回の送金額の上限がありますから、2万ユーロ以上は1回で送れないでしょう。
新生銀行で、円からユーロに両替する場合、9月30日までなら為替手数料0円だそうですから、ここで両替して野村證券に送金するのがいいかもしれません。
ところで、ゼロクーポン債を売ったり買ったりするとき、証券会社に手数料は払わなくていいのでしょうか。気になって、野村證券に聞いてみました。すると、特に手数料というのは払う必要はないが、債券に表示された金利を、各国債の元々の提示された金利と比べると、若干悪くなっており、この差がいわば手数料であるという説明を聞きました。ちとわかりにくいですね。このあたり、実際に購入する段になったら、もう少しきちんと調べて自分が納得しなければなりません。
乙が調べた限りでは、フランス国債への投資は、あまり気軽に始められるものではないということがわかりました。
なお、迷っているうちに、日本の税制が変わって、金融総合課税が実施されるかもしれません。その内容によっては、そもそもの節税の前提が崩れてしまいます。
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