今までにも藤巻氏の本はおもしろく読んできました。このブログを検索すると、以下のような本を読んでいます。
2010.11.8 藤巻健史(2010.8)『日本破綻』朝日新聞出版
http://otsu.seesaa.net/article/168656410.html
2010.6.22 藤巻健史(2010.3)『日本破綻』講談社
http://otsu.seesaa.net/article/154037696.html
2009.6.20 藤巻健史(2009.5)『100年に1度のチャンスを掴め!』(PHPビジネス新書)PHP研究所
http://otsu.seesaa.net/article/121785435.html
2007.8.24 藤巻健史(2007.7)『マネーはこう動く――知識ゼロでわかる実践・経済学』光文社
http://otsu.seesaa.net/article/52516511.html
2006.6.18 藤巻健史(2003.10)『藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義』(光文社新書)光文社
http://otsu.seesaa.net/article/19423811.html
2006.6.13 藤巻健史(2003.11)『タイヤキのしっぽはマーケットにくれてやる!』日経ビジネス人文庫
http://otsu.seesaa.net/article/19199262.html
2006.6.10 藤巻健史(2004.7)『藤巻健史の「個人資産倍増」法』講談社+α文庫
http://otsu.seesaa.net/article/19069474.html
2006.4.24 藤巻健史(2006.3)『藤巻健史の5年後にお金持ちになる「資産運用」入門』光文社
http://otsu.seesaa.net/article/16965888.html
2006.4.21 藤巻健史(2005.11)『直伝 藤巻流「私の個人資産」運用法』講談社
http://otsu.seesaa.net/article/16834359.html
今回の本も、今までと同様の主張が書かれています。
目次は以下の通りです。
Part 1 日本の財政はここまで悪化している!
Part 2 分不相応に贅沢だったこれまでの生活
Part 3 震災後、日本経済はどう動いたか
Part 4 電力不足は経済にどう影響するか
Part 5 財政破綻に拍車をかける大震災
Part 6 国債・円・株の暴落は避けられない
Part 7 日本経済はこれからどうなるか
Part 8 豊かでなくとも、豊かに生きる
Part 9 危険な銀行預金から撤退せよ!
Part 10 日本経済復活に向けて何をするべきか
Part 11 日本経済復興へのシナリオ
Part 12 円が暴落した後、日本は復活する
何だか、目次を見ていると、本の内容が大体推測できるように思います。そして、その通りです。
結論からいえば、藤巻氏は外貨への分散投資を説いています。そして、日本は円安になると予想しています。確かに、円安になれば、日本経済はうまく回りそうに思います。
意図的に円安にしなくても、日本の財政破綻という形で、結果的にそのようなことになるのかと思います。しかも、その場合は、暴力的なほどに急激な円安が起きます。藤巻氏の意見もそれに近いのでしょう。それに備えて、今から外貨建ての資産を増やしておくべきだという話であれば、確かにもっともなことです。
円を銀行預金に預けておくだけでは危ないというのはその通りです。しかし、すでに外貨建ての資産のほうが円建て資産よりも多くなっている乙のような人間には、本書が説くことはある意味で当たり前すぎるようにも思います。
本書は、海外分散投資などに目を向けてこなかった人向けに書かれたものなのでしょう。
問題は、日本の財政破綻がいつ起きるのかです。乙の勝手な予想では、今のままでは、数年から10年程度で起こりそうな気がしています。そういう事件が起こらずに、円高がずっと継続していく可能性もありますが、それが何十年も続くことはないと思われます。あくまで乙の勝手な予想ですが……。
ラベル:藤巻健史
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