2006年09月25日

外貨 MMF とボンド・セレクト・トラスト

 乙は最近知ったのですが、野村證券ではボンド・セレクト・トラスト(BST)というのがあります。性格は、外貨 MMF に似ています。U.S.ドル、オーストラリアンドル、U.K.ポンド、ニュージーランドドル、ユーロ、カナダドルのそれぞれのファンドがあります。
http://www.nomura.co.jp/retail/fund/ffund/bst/index.html
には、年換算利回り一覧表が書いてあります。
http://www.nomura.co.jp/retail/fund/ffund/bst/rate/us_jisseki.html
には、USドルファンドの過去の実績利回り(月ごと)が書いてあります。
 BST の目論見書をもらって読んでみると、外貨 MMF との類似点が非常に多く、むしろ、なぜ似たような金融商品が2種類あるのか、疑問に思いました。そこで、野村證券に電話して聞いてみました。すると、BST が先にできて、その後、外貨MMF ができたとのことでした。つまり、売り出した時期の違いということで、もともと性格が似ているのは当然というわけです。今は、両方ありますが、BST は2013年12月31日までで終わります。つまり、その後は外貨MMFだけになるというわけです。う〜む。BST はあと7年しか利用できません。
 目論見書の p.18「ご換金(買戻し)の手続きなど」のところには、「換金代金のお支払いは原則として日本円になります。」と書かれています。しかし、野村證券に電話で聞いたところでは、BST からアメリカ国債などが買えるとのことです。ただし、アメリカ国債の分配金で外貨MMFの自動購入はできますが、BSTの自動積立はできません。また、BST の途中売却の代金は、たとえば外貨 MMF に入れることができます。つまり、実際上、円転せずにドルのままで運用できるということになります。
 外貨MMF でも、BST でも、為替差益は非課税です。現金からの為替レートも外貨 MMF と BST で同じです。
http://hotto.nomura.co.jp/contents/lineup/fund.html
にあるように、外貨MMFでも、BST でも、口座管理料はかかりません。
 外貨MMFとBSTの違いが一つだけあります。外貨MMFは分配金が出るので、それに対して 20% の税金がかかるのですが、BST は分配金が出ない(仕組み上は可能だけれど、現実的に出さないようにしてきた)から、課税のしようがないのです。つまり非課税です。これは長期投資には大きく響きます。
 WWW を見てみると、BST についていろいろ書かれています。
http://mmf.seesaa.net/article/9041401.html
http://fund.jugem.jp/?eid=3
http://blog.mag2.com/m/log/0000100771/106373040
http://www.toushin.com/experience/koe24.htm
などが BST を紹介しています。
http://okwave.jp/kotaeru.php3?q=2355117
では、BSTは税法上、為替差益は非課税、信託終了日前までに売却すると金利部分も非課税になるので、外貨預金よりも断然有利であるとし、BST のU.S.ドル・ファンド の 2006.8.21 現在の利回りは4.584%で、何時でも売却できるということです。
http://okwave.jp/kotaeru.php3?q=2367584
の回答欄も興味深いものです。
http://www.morningstar.co.jp/i/f_news/00_07/f_n0714.htm
には、BSTがそれなりの人気がある商品であることが書いてあります。
 こんなことを調べてみると、BST は、外貨投資先としてかなり有力な選択肢であると思えます。変動金利の債券と考えればいいのではないでしょうか。外貨MMFよりもいいように思えてきました。
posted by 乙 at 03:59| Comment(3) | TrackBack(1) | MMF | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも貴重な情報を楽しく読まさせていただいています。

バートンマルキールの資産分割法のように、私も債券部分をどう運用しようか検討しています。

野村證券のBSTが分配金非課税でお勧めとのことですが、円転のリスクは回避されるのでしょうか?売却代金は米国債購入とありますが、債券購入代金はたしかかなり高額なのではなかったでしょうか?仮に購入できたとしてもその債券の売却代金や外貨MMF(に入れ替えたとしてもそれ)を売却するときには、外貨のままで受け取れるのでしょうか?これが円での受け取りとなれば、結局は為替リスクを被り、円転しない(外貨のまま)で生活することに繋がっていかないような気がするのですが・・・
Posted by グローカル at 2006年09月26日 18:40
 グローカル様、コメントありがとうございます。
 最終的には(日本で生活する限り)円転のリスクは回避されません。
 私の場合、米国債は1万ドル程度を単位とした購入を考えています。トータルでは数万ドルになろうかと思います。ユーロも同様です。BSTはもっと少額でも購入できますので、円高の時期を見計らって(これがうまく行けばいいですが)適宜BSTを購入しておき、1万ドル程度になったら(かつ米ドル建ての金利がそれなりに高いものであったら)米国債を買うというような戦略です。
 米国債の売却時は売却代金を外貨MMFに入れて次のドル建ての商品を探します。(たぶん、再度米国債になる可能性が高いですが。)
 最終的(15年先、あるいはさらにその先)には、円転しますので、為替リスクがありますが、日本で生活する以上、為替リスクはしかたがないものと思っています。
 ある程度の円高(為替レートの変動による損失)があってもしかたがないものと思っています。これについては
http://otsu.seesaa.net/article/19489254.html
をご覧下さい。
Posted by at 2006年09月27日 05:45
乙川さま、コメントありがとうございました。

野村證券に出向いて下記確認しました。
●売却して外貨のまま国内の外貨口座へ送金可
●その際の送金手数料は無料

国内の外貨口座として例えば三井住友銀行では
つぎの通りでした。
●口座から外貨のまま引き出し可能
 そのときの手数料として、米ドル=2円/  US$、ユーロ=2.6円/ユーロかかる。但し、
 米ドル口座に1万米ドルあれば手数料不要

この方法を使えば、米ドルで外貨口座に1万米ドルを固定させておけるならば円転リスクを回避して外貨のまま生活することができそうです。なにか見落としがなければですが・・・。
Posted by グローカル at 2006年09月28日 20:10
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