各種金融商品は、購入時やその後の保有時、さらには解約時に手数料がかかるわけですが、もちろんこれは安い方がいいに決まっています。しかし、手数料が高くても、それに見合ったリターンがあればいいのかどうか。これがわかりません。
典型的には、各種ヘッジファンドです。乙が購入した金融商品で一番手数料が高いのはクアドリガのスーパーファンドです。
http://otsu.seesaa.net/article/20948293.html
購入時の 4.5% の他に、保有時にかかるのが年6%、それに加えてインセンティブフィーが(上昇分の)25〜35%というものですから、超高額の手数料体系です。
手数料が高くても、それなりの実績を上げてくれれば、投資家の側の実入りが多いことになり、それはそれでいいのではないかと思っています。しかし、そのような実績をこれから上げることができるのかどうか。ここがまったくわかりません。
コスト重視の考え方は、いろいろな人の本に書いてあり、それはそうだと思うのですが、こういうハイリスクな商品の場合、どう考えたらいいのか、わからないのです。収益を上げるだろうと考えて、投資の決断をするのですが、未来のことがわかるはずもありません。
では、仮に5年ほど運用してみて、実績を見たらどうでしょう。それでも「わからない」のではないでしょうか。乙のたった一人の、しかも特定期間の5年間の経験でしかありません。そこまでの成績が良くても、次の期に破綻することさえあり得ます。
では、15年経てば実績がわかるでしょうか。さすがにわかると思います。しかし、それではもう乙の投資予定期間15年がすぎてしまいます。15年前の判断が正しかったかどうか、わかっても、その時点ではもう遅いのです。
というわけで、ハイリスクな商品の場合、いろいろな本を読んで調べてみても、最終的に判断はつかないし、一種の「賭け」のような気持で投資するしかないように思います。年率で5割を越えるリターンがあることもあるだろうし、破綻することもあるだろうというようなことです。リスクが高いということはそういうことです。
だとすると、そういう金融商品で運用するのは、資産のごく一部にとどめておくべきだということになります。また、そうであれば、こういう商品に投資するのも「あり」ではないかと思うのです。
ちょっと違う観点ですが、手数料については、期待利回りと比べて考えることもいいことです。
グロソブの 1.3125% という信託報酬は高いでしょうか。債券で運用するので、リターンは低めになります。3% とか、4% とかでしょうか。だから、それを基準に考えたら信託報酬は相対的に高いといえます。
また、多くの株式投信の信託報酬 1.5% も、株式の期待利回り(8%くらい?)を考えると高いかもしれません。しかし、値上がり分の2割と考えるとこんなものかとも思います。
そして、ヘッジファンドの場合は、期待利回りがよくわからないということになり、これが手数料が高いかどうかの判断を難しくしています。
ホントに悩ましい問題です。
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