それからしばらくして、地震保険の期間5年が過ぎたので、継続するかどうするかという問い合わせが保険会社からありました。そのとき今後のことを考えましたが、地震にはあいそうもないと思いました。実際のところ、乙が生きている間は東京に大地震はないだろうと思っています。あったらあったで死ぬだけです。生き残っていれば、適当な場所に引っ越すとかするでしょう。大地震があれば、どうせ建物には大きな被害が出るでしょうから、地震保険に入っていてもムダです。それ以上に、日常生活のインフラがやられますから、その面での被害は免れません。だいたい、保険金額からして、地震保険は火災保険の半額でしかありません。
というわけで、地震保険は継続しないことにし、今は火災保険だけに入っています。
実は、乙は、火災保険もやめようと思っていました。ローンがあるときは、貸し主の債権の保護のために、保険は必須だと思いますが、そうでなければ、実際のところ、火災の被害にはあいそうにありません。
だいたい、火災保険の内容からして不透明で、いくらの保険に入ったらいいかをきちんと事前に説明してもらっていません。それなのに、いざ火災が起これば、被害金額を算出するとともに建物の時価を計算して、保険でカバーしているのがどれくらいの割合かを計算し、それに比例して保険金が出ます。保険を時価よりも少なくかけていれば、被害金額のうちのその分しか支払われません。では、保険を建物の時価以上にかけていた場合はというと、それは100%が出るだけで、それ以上にはなりません。つまり保険加入者はムダなカネを払ったことになるわけです。だったら、加入者としては、事前に建物の時価をきちんと算出し、保険金額をその何%にするかをはっきり意識したほうがいいと思いますが、保険会社はそういうことをまったくしてくれません。(手間がかかりすぎるということでしょうか。)これだけを見ても、火災保険の契約は実にいいかげんです。
乙は、こういう変な契約は納得できないから、契約しないほうがいいと思います。
しかし、妻が「住宅金融公庫の特約保険は、一般の火災保険よりもトクだから継続したほうがいい」というので、乙のほうで妥協して、火災保険だけは継続しています。でも、内心、ムダだなあと思っています。