http://otsu.seesaa.net/article/17401418.html
最近の運用状況を見てみると、今は、10月17日付の報告書が読めます。
https://search.etrade.ne.jp/fsearch/fmrep/fr_X0738000_02.pdf
それによると、9月末の時点での資産配分は米国債券 54.1%、上場株 14.8%、未公開株 12.9%、現金等 13.0%、円金利商品 5.2% となっています。目論見書によれば、本来、未公開株は3割くらいを占めるはずですが、現状ではとてもそこまでは届かず、現金の比率がやや多めなように思います。円金利商品が何かわかりませんが、まあ今の時代のこの低金利では、こういうもので資産が増えることはほとんど期待できません。このファンドは未公開株の部分が主目的なのですから、もう少し積極運用してほしい(未公開株の比率を高めてほしい)ところです。
しかし、上記報告書(p.8)には「未公開株については、現在組み入れ決定している銘柄はありません。」と書いてあり、どうにも乙の期待は空回りのようです。
基準価額もほとんど上昇しておらず、高い手数料を取る割には、平凡な成績です。投資対象として米国債が多くを占めますから、それでは上昇の余地は限定的でしょう。手数料が高いから成績が伸びないという見方もできるでしょう。
いつでも購入・解約ができるオープン型(追加型)のファンドと比べると、SBI未公開株組入ファンドVのような、特定の期間だけ購入でき、数年間解約できないユニット型(単位型)のファンドは、運用会社にとっては、インセンティブが働かないという面もありそうです。うまく運用して資産を増やそうが、じっとしていようが、固定手数料(信託報酬)部分は確実に入ってくるわけですからね。成功報酬 10% をもっと多くして(固定部分を減らして)ファンド・マネージャーをもっと叱咤激励するのがよさそうです。すでに、販売してしまったものに対しては、今さら変更するわけにはいきませんが。
投資家から見ると、このファンドはまだまだ我慢が続きそうです。
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