2006年10月30日

FCJ-トラスト-上場期待日本株ファンド

 乙は、2005年5月ころ、このファンドを見つけ、購入するかどうか、迷いました。
 このファンドも、未公開株に投資します。ファンド・オブ・ファンズであり、未公開株ファンドいくつかに分散投資するといえばいいでしょう。
 しかし、乙はSBI未公開株組入ファンドV
http://otsu.seesaa.net/article/25983122.html
を購入したので、似たようなファンドに投資することは問題だと考え、こちらは購入しないことにしました。
 アイザワ証券が販売しています。販売手数料は 3.15% です。
http://www.aizawabtc.com/zinvest_detail.html?serial=97&category1=26&a=0
を見ると、2006.10.13現在の基準価額が 9,264 円となっており、1万円を割り込んでいます。未公開株ファンドと聞くと、ついつい期待してしまいますが、なかなか好成績は得られないといったところでしょうか。乙は、1年半前に「買わない」判断をして、結果的によかったと思います。もっとも、正確な判断は、償還時まで待ってみなければわからないわけですが、少なくとも、新規設定時(2005年5月)に購入するよりは、今購入するほうがいいことは明らかです。
 今は、2006.10.13 のレポート
http://www.aizawabtc.com/upfiles/invest_pdf/repo_up/97/5445.pdf
を読むことができます。9月30日段階で、純資産総額が33億円であることがわかります。一応それなりの金額が集まっていることがわかります。しかし、基準価額は運用開始から下がる一方です。
 目論見書は
http://www.aizawabtc.com/upfiles/invest_pdf/plan_up/97/253.pdf
で読むことができます。特に気になる手数料のところを見てみると、次のようなコストがかかることがわかります:管理報酬 0.3%、投資顧問報酬 0.1%、受託会社報酬 0.1%、代行協会員報酬 0.2%、販売会社報酬 0.5%。
 これらの合計は 1.2% です。
 この他に、子ファンドにおいて、各種報酬 0.2%、ベンチャーキャピタルへの投資顧問報酬2ないし3%、成功報酬として増加分の 20% がかかります。
 ファンド・オブ・ファンズ形式では、どうしても報酬の占める割合が高くならざるを得ません。
 まだ1年半しか経っていないのですから、あれこれいうことは時期尚早のようにも思いますが、それにしても元本割れを起こしているというのは意外です。10年間の信託期間ですから、そういう長い目で見ないとファンドの正当な評価はできないと思いますが、SBI未公開株組入ファンドVと同様に未公開株関連ファンドはけっこう投資家の我慢が続くものなんですね。
 改めて、新規設定のファンドに手を出すべきでなく、3年程度の運用成績を確認してみないと何ともわからないということを痛感しました。ということは、ファンドは、ユニット型(単位型)を購入するべきでなく、オープン型(追加型)を購入するべきであるということになるわけです。ユニット型としては、オープン型とは違った投資スタイル(投資方法や投資対象など)をとることで投資家に訴えようとしているのでしょうが、さて、どうなのでしょうか。
posted by 乙 at 05:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内投資信託 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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