読み始めてすぐに、この本を買うべきではなかったと反省しました。p.2 にあるように、この本はアメリカ株のデイトレードの本なのです。乙は、デイトレードは行わない方針なので、この本はほとんど役に立ちませんでした。
pp.48-88 口座開設の手順を説明したところですが、これだけで40ページも取っていて、長すぎます。また、その中には、pp.77-79 のように、麻生氏が「ぜひ読んで」という割には、やや不鮮明な小さな文字で(しかも英語で)書かれているページがあり、とうてい「ぜひ読んで」ということではないようなページが含まれます。
p.89 Real Tick というソフトの使用を薦められますが、この使用料が月額 265 ドルとのこと。乙は「高い!!」と思いました。使用料だけで月額3万円ですから、これを上回る利益を出さなければなりません。いくら運用すればそんなことが可能でしょうか。このやり方は乙の方針と合わないと思いました。
p.90 現物株の取引手数料も高いです。片道15ドルかかります。こんなに高いのでは、一度買ったら、じっと持っているのが一番正しいと思えます。しかし、著者は「日本の証券会社と比べてもそう高くはないですね。」といいます。このやり方は乙の方針と合わないと思いました。
こういう条件でも、麻生氏のようにデイトレードで利益を上げている人はいるわけですが、まあ、乙の住んでいる世界とは別世界ですね。
この本については、
http://www.panrolling.com/books/gr/usstock.html
で一部読めます。
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