によると、次のようなことが書いてあります。
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一方、「ハイウォーターマーク」と言って、ヘッジファンドを買ったそれぞれの投資家がその買ったときのNAV(ネット・アセット・ヴァリュー=基準価格)よりファンドのNAVが上に来ないとその投資家からはパフォーマンス・フィー(普通、儲けの2割)が取れない仕組みになっています。ヘッジファンド・マネージャーが投信や年金のマネージャーより絶対リターンでプラスを出すという事にピリピリしている理由はここにあります。
するとファンドが大きく水面下に没した場合、「ドッコイショ」と苦労を重ねて、時間をかけて損を取り戻すのに何年もかかる見通しなら、その間、その顧客からはパフォーマンス・フィーが取れません。ヘッジファンド・マネージャーとしては「萎える」シナリオですね。
それならいっそ廃業してお金を投資家に返してしまい、またイチからキレイにスタートを切った方が得だ、という考え方がヘッジファンド・コミュニティーには根強く存在します。
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なるほど。そんなことがあるんですね。
乙が投資しているファンドの中で、GSグローバル・マーケット・ストラテジー
http://otsu.seesaa.net/article/28065163.html
が成功報酬制(HWM)なのですが、最近、成績が良くありません。乙は、ブログに書いたように、今後に期待しつつ、しばらく様子見をしようと思っていましたが、ファンドが償還されてしまえば、そんなこともできません。ファンド償還というのは、投資家から見ると、ずいぶん卑怯なやり方です。だって、かつて達成した成績を基準に、その上昇分の21%を取っておいて、下がったからと言って償還されてしまっては、投資家はほとんど何も得られずに、ファンド会社がみんな持って行ってしまった形になります。投資家は踏んだり蹴ったりです。
しかし、このやり方は、目論見書などに示された投資家との契約内容に抵触するわけではありません。
乙は、償還のことはまったく考えていませんでしたが、こんなこともあるのだなあと考えてしまいました。
ということは、やはり、成功報酬制のファンドでは、ある程度成績が下がったら、(そこからさらに下がるより前に)解約するほうがいいということになるのでしょう。しかし、もちろん、これから下がることがわかっていれば当然解約するのですが、下がるかどうかがわからないから判断しようがないのですよね。株の損切りと同じで、どうしたらいいか、よくわからない問題です。
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