そうはいいながら、実は、乙が株主優待を考慮して株を買っているものとして、WOWOW とカッパクリエイトがあります。
WOWOW は、視聴料3ヶ月分が無料になります。2415×3=7245円分です。それ以外に、配当が3000円/年ほどあります。株価30万円を基準とすれば、株主優待と配当で1万円強になりますから、毎年 3.3% ほどをもらう形になります。30年継続すれば、元本に相当するわけですから、これは結構大きいです。乙は、WOWOW を見るのが大好きで、もう7年ほど見てきましたから、今から23年見続ける可能性があります。これで出資金分がちゃらです。
カッパクリエイトは、かっぱ寿司の食券5000円分(500円券10枚)がもらえます。実際に使ってみると、食券1枚が 525 円として使えます。それ以外に配当が1750円/年あります。乙は、回転寿司が好きですから、ちょうどぴったりです。株の購入資金は、50株単位で購入するとして、だいたい9万円くらいですから、株主優待と配当で7.5%に相当し、13年で元本分になります。
いずれも投資金額は大したものではなく、長期間放っておいても全然問題になりませんので、たぶん、株を売却することはないでしょう。会社から見れば「安定株主」といえると思います。最低投資金額しか購入していないので、文字通り小さな株主ですが、そう考える人が多ければ、会社としては意味があることでしょう。
両社とも株主優待がこのまま継続することを願っています。(その前に、会社が継続することが大前提です。会社が倒産したらそれまでですからね。)
ところで、同様の考え方で、株主優待を考慮して株を買おうと思うものが他にあるでしょうか。
乙の場合、かろうじてワタミがあるかもしれません。15万円ほどの投資で、6ヶ月有効の1000円の優待券6枚がもらえます。これが年2回ありますから、単純に計算して、株主優待の金額は12,000円になり、15万円の8%に相当します。なかなかの利回りです。乙の勤務先の近くに「和民」がありますし、自宅の近くに「和み亭」がありますから、優待券が使えるといえば使えます。しかし、優待券は1人1回1枚しか使えないし、金、土曜日および祝休日の前日の営業日は利用不可ということですから、半年間に6枚使うのは結構大変です。優待券があるからといって無理に特定の店を利用しようというのも本末転倒でおかしな話です。
あとは、株主優待がそんなに有効に使える例がなさそうです。(一応は、一通り調べてみましたが。)
そんなわけで、株主優待を考慮して株を買うのは、あまり意味がありません。
株主優待は、まあ、株式投資の「おまけ」程度ですね。
2007.3.2 追記
この話の続きを
http://otsu.seesaa.net/article/35022213.html
に書きました。
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コメントありがとうございます。
好みがそっくりですね。
マクドナルドは、まったく利用しないので(前回利用したのは10年前くらいでしょうか)、私の場合、株主優待券をもらっても使う予定が立ちません。子どもも大きくなってしまったので、今さらマクドナルドに行く年ではなさそうです。
いや、意外と行きますかね。でも、自分が使うものでないと「株主優待」は実感できないですよね。