投資家にとって、投資用語としての「レバレッジ」について説明する必要はありませんが、これが元々どういう意味かということは、ちょっと気をつけたほうがいいように思います。
検索エンジンで「レバレッジ」を調べると、いろいろ用例が探せます。その中には、意味を説明しているものもあります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B8
では、「1.梃(てこ)の意味。」とあります。
http://money.quick.co.jp/search/kabu/selection/01.html
によれば、「レバレッジとは「てこ」という意味です。」と書いてあります。
http://swap.sakura.ne.jp/013.htm
には、「レバレッジとは「てこ」を意味します。」と書いてあります。
その他、例は挙げませんが、このように「レバレッジ=てこ」と理解している場合が目立ちます。
しかし、「てこ」を英語でいえば、lever であり、lever とは、外来語として入ってきたレバー(操縦桿、操作棒)のことなんです。(焼鳥屋で食べる「肝臓=liver」ではありません。)
leverage というのは、「てこ」そのものではなく、「てこの作用」のことです。
辞典で「-age」を引くと、「《接尾辞》「集合」「地位・身分」「状態」「動作」「料金」などを表わす名詞を作る。」(ニューアンカー英和辞典)とあります。そして、用例としては、「bondage=奴隷の状態[身分]」などがあがっています。
ということは、lineage(血統、家系)、linage(行数)、acreage(エーカー数、面積)、linkage(連鎖)、coverage(適用範囲)、storage(倉庫、貯蔵)、passage(通過)、percentage(百分率)、shortage(不足)、postage(郵便料金)なども、接尾辞 -age が付いていると考えられるでしょう。
マイルとマイレージの関係も同様に考えていいと思います。
レバレッジを単純に「てこ」と理解している例が多いことが気になることです。「てこを効かせること」くらいの意味がいいと思います。
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