ところで、
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20061221/116112/
によると、ブルーレイディスクも、HD DVD も、2006年12月の映画ソフトの発売予定が2007年以降に延期されたとのことです。次世代 DVD に関しては、どうも明るいニュースがないようです。
乙は、普段42型のプラズマテレビ(2003年2月に買ったもので、当時50万円もしました)でBSデジタルのハイビジョン放送を(デジタル録画して)楽しんでいるので、次世代 DVD には非常に関心を持っています。しかし、今は自分で次世代 DVD の録画機を買う気にはなれません。
理由はいくつかありますが、大きな理由としては、次世代 DVD と比べた場合に、すでに充分な代替品があるということです。
(1)ハードディスクレコーダーで事実上十分です。
乙がよく見るのは WOWOW と NHK の BS-hi(& BS-2) で放送される映画ですが、録画したものを再生して見てみると、けっこうつまらないものが多く、残しておきたい(後日再度みたい)と思うような映画は、ごく少ないものです。
つまり、放送された映画は 録画→再生→消去 ということになり、ハードディスクレコーダーがあれば、これでほぼ十分です。
(2)D-VHS ビデオでも、それなりに使えます。
D-VHS ビデオは、ハイビジョンがそのまま録画できるメディアです。テープ式なので、最近は人気がないようですが(いや過去もずっと人気はありませんでしたが)、乙は D-VHS 方式のビデオデッキを2台ほど持っています。
テープも割安です。従来型のビデオテープのうち、S-VHS 用であれば、それを使って強制的に D-VHS 方式でデジタル録画することができます。再生すると、ごくまれに映像が乱れますが、まあ満足できるレベルで録画することができます。1台のビデオデッキでは、D-VHS のテープの穴を検出する針を強引に抜いてしまいました。もう、このデッキで VHS (S-VHS) 方式の録画をすることはないと判断してのことです。ですからどのテープを入れても D-VHS として認識します。
乙が買っている S-VHS テープは、120分×10本セットで¥1,729(送料別)です。ハイビジョン2時間録画でテープ代が 173 円ですから、コストも安いものです。
ビデオテープの保管は、従来の VHS ビデオテープ用のラックがそのまま使えますから、これも便利です。
残しておきたい映画があったら、ハードディスクレコーダーから D-VHS ビデオテープにムーブすればいいのです。
こうして、いらなくなった VHS のテープを捨て、だんだん D-VHS 方式で録画されたテープが増えてきました。
(3)現行 DVD でも満足できます。
乙は、現行 DVD でも画質的には満足しています。一時期 DVD レンタルなども利用してみましたが、テレビに映るのは十分きれいでした。ハイビジョンと比べれば画質的に劣るのは当然ですが、それでも満足できます。
あるとき、乙が DVD で購入した映画ソフトがハイビジョンで流れました。それを録画して、DVD と同時に再生し、両者を切り替えながら視聴してみました。画質などではハイビジョンが優っていることを実感しました。しかし、DVD だって、通常放送(標準画質)よりははるかにきれいで、「まあまあ」なのではないでしょうか。D-VHS 方式のビデオテープだと、「巻き戻し」に時間がかかって不便ですし、一時停止にすると、ちょっと映像がとぎれるという問題もあります。また、DVD だと字幕や音声が英語や日本語に切り替えられて、それなりに便利です。(見慣れた映画の場合、英語版で見てもおもしろいです。)任意の場所を探してそこから再生するようなときも DVD のほうが操作性に優れています。
そんなわけで、乙は、DVD で持っているものがハイビジョンで放送されても、録画しないことにしました。
(4)次世代 DVD 録画機は高いです。
録画機が発売されてから、ある程度時間が経ったのに、いっこうに録画機が安くなりません。いまだに18万円くらいします。もう少し安くならないと、ハードディスクレコーダーと DVD と D-VHS ビデオの今の環境を置き換える気持ちになりません。
録画に使うメディア(円盤のこと)もけっこう高いと思います。
http://psearch.yahoo.co.jp/search?&p=HD-DVD+%e3%83%a1%e3%83%87%e3%82%a3%e3%82%a2
を見ると、HD-DVD で2時間分が 1000 円以上しますし、
http://psearch.yahoo.co.jp/search?p=%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%82%A4+%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2
を見ると、ブルーレイのメディアはさらに高いようです。
今は、売れないから安くならない、安くならないから売れないという、悪循環があるのではないでしょうか。2規格の並立というのも、消費者にとっては不都合なことこの上なしです。
(5)そのうちメディアを所有する時代ではなくなるでしょう。
そんなことで、次世代 DVD の競争が行われている間に、時代が変化して、メディアを家庭内に置いておく時代は過ぎ去るように思います。
今は、光ファイバーが各家庭に行き渡りつつあるわけで、そのような環境を前提に、ネットによるハイビジョン画質の映画の配信が始まりそうです。
とすると、二つの陣営が次世代 DVD の競争をしている間に、消費者にそっぽを向かれ、別の勢力の台頭を許すことになるのではないでしょうか。
ブルーレイも HD-DVD も両方とも勝てない(共倒れする)ということになりそうな気配があります。
HD-DVD 陣営の東芝の株を抱えている乙としては、共倒れはありがたくない話なのですが、……。いや、もちろん、将来を見据えて東芝が映画のネット配信事業に乗り出せばいいのでしょうが、そういう戦略は HD-DVD を捨て去るようなことにつながりますから、東芝はきっと採用しないでしょう。
映画を見ながらも、投資のことを考えてしまう乙でした。2007.11.30 追記
この話の続きを
http://otsu.seesaa.net/article/70099830.html
に書きました。ご参照下さい。
ラベル:次世代DVD
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