2007年01月01日

電車の中で席を譲った話

 乙は電車の中で老人などに席を譲ることはありません。(シルバーシートは別で、そもそも乙はシルバーシートには座りません。)
 電車に乗る以上、込んでいれば立ったままでいるしかなく、本人がそういう条件で切符を買って電車に乗るという判断をしたならば、それは、立ったままの覚悟があってのことです。(ちょっと大げさな言い方に響きますが。)
 したがって、別の乗客が席を譲る必要はないというのが乙の考えです。
 先日、乙が電車に乗っていたら(ロングシートの端のほうに座っていたのですが)杖をついた老人(女性)が乗ってきました。歩き方が遅く、立っているのがちょっと危なっかしい感じがしました。乙は、考える時間もなく、立ち上がりました。そのとき、吊革につかまっていた若い人が乙の座っていたところに座ろうとしたので、それを手で遮りながら、老人に「どうぞ」といって席を譲りました。その老人は、素直に座ってくれました。(最近は、席を譲られて「老人扱いするんじゃない」と怒り出す人もいるという話ですからねえ。)
 ほんのちょっとしたことですが、何だか、自分の心がほんのり温かくなるような気分がしました。
 乙は、自分の信念に反した行為を行ったわけですが、結果的に、そういう気分を感じることでトクをしたような気がします。
 自分の信念がぐらつきました。
 席を譲るのは、他人のためではなくて、自分のためという面もあるのだと実感しました。やっぱりお互いが助け合うような社会がお互いのためになり、住みやすい社会になるのではないかと考え直しました。
 乙は、他人に「老人に席を譲れ」というつもりはありません。考え方は人それぞれです。乙は、あくまで自分で考えて自分で行動する。それだけのことです。
posted by 乙 at 00:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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