その中で、アイザワ証券の「フェイム−アイザワ トラスト ベトナムファンド」に注目しています。
このファンドの月報(マンスリー・レポート)が WWW に掲載されています。
10月分は、
http://www.aizawabtc.com/upfiles/invest_pdf/repo_up/115/5614.pdf
です。2006.10.31 のものが、2006.11.6 付けで 2006.11.15 に掲載です。
11月分は、
http://www.aizawabtc.com/upfiles/invest_pdf/repo_up/115/5707.pdf
に掲載されています。2006.11.30 のものが 2006.12.6 付けで 2006.12.15 に掲載です。
12月分は、
http://www.aizawabtc.com/upfiles/invest_pdf/repo_up/115/5782.pdf
です。2006.12.29 のものが 2007.1.4 付けで 2007.1.13 に掲載です。
マンスリーレポートを読むことで、ファンドの現状がかなりよくわかります。目論見書は、今後のことを予想して書いているだけですが、マンスリーレポートは、ファンドの現実を反映します。
以下、マンスリーレポートの記述を利用しながら、ベトナム株投資について乙の考え方を述べます。
ベトナム証券市場では、上場株式銘柄数が約60、時価総額が約53億ドルと小さいですから、「フェイム−アイザワ トラスト ベトナムファンド」の純資産総額 3868万ドルは 0.7% を占めるということになります。ベトナム証券市場が小さいとは聞いていましたが、これほどとは思いませんでした。単純に考えて、世界中から投資マネーが集まりつつあるけれど、市場が小さすぎてこなしきれないといったところでしょう。
ちなみに、純資産総額ですが、10月は 1947万ドル、11月は 2803万ドルでしたから、このファンドにジャンジャンお金が集まってくる状態です。毎月1000万ドル(12億円)を集めているのですから、大変なものです。
このファンドの資産構成を見ると、12月段階で、株式が 32.6%、現金が 67.4%です。11月段階では、株式が 30%、現金が 70% でしたから、実は株式ファンドとしてはあまり機能していないとも言えます。現金を持てあましている感じでしょうか。信託報酬は、現金を預けている分にもかかってくるわけですから、個人投資家の側から見れば複雑な心境です。ちなみに、10月段階では、株式は 10% しかなく、現金が 90% もあったんですね。ファンドを立ち上げたばかりだったので、こんな状況でも理解できます。
もっとも、このような方針(現金比率が高いこと)が悪いわけではありません。小規模市場で金余り状態が発生すれば、株は異常な値上がりをします。今がそれかもしれません。ということは、逆にいえば、これから大暴落があり得ます。そのときこそファンドの出番です。70% 近くもの現金を貯め込んでいれば、「それっ」とばかりに買い出動できます。このあたりの運用力に期待したいところです。個人投資家の場合は、買いのタイミングの読みがむずかしいですが、プロならば、ある程度は期待できるでしょう。
株式の国別資産配分を見ると、12月段階でベトナム 21.14%、タイ 3.58%、マレーシア 3.30%、フィリピン 2.93%、シンガポール 1.63%(合計で32.6%)となっています。ベトナム株に投資するといっても、ベトナム以外の ASEAN 各国(のベトナム関連企業)にも投資していることがわかります。一応、ベトナム中心ですから、問題はないと思います。
ネット内を探すと、このファンドを買ったという話が2件ほど出てきます。
http://plaza.rakuten.co.jp/sekifumi/diary/200610090000/
http://plaza.rakuten.co.jp/yakkomama/diary/200610060000/
乙も、そろそろ投資してもいいような気がしてきました。もっとも、ベトナムは、多くの人が注目していますから、数ヶ月〜1年くらい待つと、さらに有利な投資信託が登場するかもしれません。これが悩ましいところです。
また、前述のように、もしかして数年以内にベトナム株の過熱から大暴落があるかもしれません。そんなときに投資すれば、安値で買えて最高のパフォーマンスが得られるように思います。しかし、それをねらっていけるかどうかも悩ましいところです。どんなタイミングでどれくらい下落するのか、事前にはわかりませんからねえ。
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