このファンドの目論見書
http://www.aizawabtc.com/upfiles/invest_pdf/plan_up/115/393.pdf
を読むと、成功報酬(HWM)が上昇分の 15% かかると書いてあります(正確には「投資運用会社は、各暦四半期末に計算され、後払いで支払われる成功報酬を受領する権利を有します。」という文面です)が、販売用HPや販売用資料には「運用会社には成功報酬が支払われることがあります。」という書き方がされているだけで、パーセンテージすら書かれていません。これは不親切です。この文面では、成功報酬を支払うこともあるし、支払わないこともあると読めます。こういうところははっきりさせるべきでしょう。
たとえば、目論見書には、0.8% の投資運用報酬についても「投資運用会社は、(中略)純資産価額の0.8%に相当する報酬を、毎月後払いで受領する権利を有します。」となっています。まさか、この報酬について運用会社が「権利はあるけれど、受け取らないことにしよう」などと言うことはないでしょう。だとすれば、成功報酬も同じです。同じような書き方がされている以上、確実に成功報酬もかかると読むべきです。
また、販売用資料
http://www.aizawabtc.com/toushin_details/115.html
には、「外国籍投信(当該ファンドは外国口座の設定が必要になります。)」と書いてあります。この記載は、アイザワ証券が販売している他のいくつかの外国株のファンドにも共通に書かれています。「外国口座の設定」とは、どういうことなんでしょうか。乙には意味不明です。
乙は、Google で「外国口座 site:www.aizawabtc.com」とやって、アイザワ証券のサイトの中で「外国口座」に関してどんな説明がされているのか、検索してみましたが、わかりませんでした。
そもそも、Google で「"外国口座の設定"」というフレーズ検索を指定すると、出てくるのはアイザワ証券が扱っているファンドだけです。つまり、それくらい特殊な用語だということです。
もしかして、外国口座を設定するということは外国株式口座を開設するということと同じことなのでしょうか。
約款
http://www.aizawabtc.com/31yakkan/pdf/02yakkan_doc.pdf
によれば、外国証券取引口座を開設すると、口座管理料がかかると書いてあります。しかし、これがいくらかかるのか、書いてありません。これも不親切です。
http://www.aizawabtc.com/12goriyo/051.html
では、ブルーコールで外国株式取引口座の口座管理料は無料と書いてあります。
http://www.aizawabtc.com/02goriyo/051.html
では、ブルートレードで外国株式取引口座の口座管理料は無料と書いてあります。
約款では口座管理料がかかるように書いておき、運用上は口座管理料をゼロ円としておくというわけです。アイザワ証券としては、約款の改定をせずに、口座管理料が必要だと思ったらすぐに徴収できるようにすることを考えているのでしょう。約款の書き方はこうなるものでしょうかね。それにしてもわかりにくいものです。
ファンドを購入したら口座管理料がかかるというのは、乙は寡聞にして耳にしたことがありません。何とも不思議な記載でした。
ところで、こういう問題点は、乙はすぐにメールで聞くようにしています。
1月12日にメールでアイザワ証券に尋ねたのですが、(17日には再度尋ねたのですが)18日朝の時点では回答がありません。このあたり、個人投資家としてはちょっと(というかかなり、いや大変)心配になります。たくさんの問い合わせメールがあって、回答できないくらいならば、そもそもホームページにアドレスを載せるべきではありません。アドレスを載せるならば、それに対する問い合わせにはきちんとメールで回答してもらいたいものです。
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安藤証券の投信か、それともアイザワ証券か迷っています。
安藤証券もベトナム投信を扱っていますが、こちらも申し込むには「当ファンドは外国証券に該当するため外国証券口座の開設が必要となり、外国口座管理料(1年の場合3,150円、3年の場合7,560円)がかかります」とあります。
コメントありがとうございます。
安藤証券のHPを見ると、
http://www.ando-sec.co.jp/product/bdf/index.html
キャピタル・パートナーズ証券[ベトナム・ドラゴン・ファンド(VDF)]と同じものですね。
3,150円の口座管理料って高いですよね。30万投資すると1%にもなってしまいます。300万なら 0.1% ですから、許せる範囲かと思いますが、ベトナムに 300万を突っ込めるかと聞かれると、ちょっと恐いですね。