http://otsu.seesaa.net/article/32539081.html
もトラブルの話でしたが、今日は、乙がアメリカの E*TRADE 証券で経験した、もう少し大きなトラブルについて書きましょう。
乙は、3種類の債券を購入する予定でしたが、三つ目を注文するとき、普通に注文ができたのですが、その後も自分の口座に三つ目の債券が表示されない状態が続きました。そこで、前回の注文をミスしたか、以前のようにシステム側で受付に失敗したのだろうと思って、再度注文したのです。ここで、十分な確認もしないで乙が勝手に思いこんだのが甘かったのですが、頭の片隅には「仮に前回の注文が生きていても、どうせ口座には2万ドルしかないのだから、三つの債券を購入することになれば、それで資金が底をつき、4回目の注文はキャンセルされるだろう」という思いがあったように思います。
その後、しばらくして、自分の口座を確認したところ、何と3番目の債券が2回購入されたことになっていました。したがって、乙の口座の現金残高がゼロになっており、それどころか、6200 ドルほど借金している状態になっています。早く送金せよと赤字で警告が表示されます。乙は本当に驚きました。こんなことがあるとは信じられませんでした。
さっそく E*TRADE に連絡しました。こういうのは電話のほうがいいと思います。アメリカまで電話しましたが、出て来た人は大変親切でした。こちらが外国人だとわかると、とてもゆっくりしたやさしい英語を話してくれましたし、対応が大変丁寧でした。ちょっとだけ安心しました。
しかし、債券の購入手続きは正規に行われたということで、いまさらキャンセルできないとのことです。したがって、一番いい方法は買った債券を一つ「売る」ことだという話になりました。そこで、3番目の債券の一つをただちに売ることにしました。若干の損失ですが、やむを得ません。長期的に借金を継続するわけにも行かないし(そもそも借金の金利がいくらなのかも知りません)、ドルを送金するといってもすぐに送金できるわけはないしということです。
いやはや、痛い目に遭いました。E*TRADE 証券では、自動的に借金して債券が購入できるようになっているんですね。まあ、後から送金してもいいようになっている、そのほうが便利だといわれればそりゃそうかもしれませんが、乙のように、自分の持っている現金の範囲で購入しようと考えている人間には、余計なお世話です。電話での話によると、現金残高の範囲で購入するような制限は設定できないのだそうです。う〜む。ある意味で危険な話です。
今後は、こういうことをしないように気をつけるしかありません。
いい勉強になりました。問題は、授業料がいくらになるかですね。乙の場合、6752 ドルで買ったものを 6500 ドルで売ったので、252 ドルの損失でした。クリック一発3万円ということです。自己責任ですね。それに借金の金利分が数日分加わりますが、こちらは大したことはないでしょう。
2007.2.16 追記
この話の続きを
http://otsu.seesaa.net/article/33776372.html
に書きました。
トラブルはまだまだ続きます。
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私もH証券会社にて最近株を購入してみましたが、私の計算違いで預金残金よりも多い注文額を出していました。すると残金が不足していても借入金により株を自動的に購入されてマイナス分を請求されました。乙さんと同じ経験です。ゾッとしました。資金移動で対応しましたが。。。残金不足である旨の本人確認もなく借り入れされて、自分とは感覚が全く違うのだということをしみじみと感じました
貴重な経験でしたね。「ゾッとしました」は実感がこもっています。私もまったく同じ感覚でした。
私の場合、後日談もありますので、そのうち、書きますが、いやはや、実に興味深い経験です。
アメリカ人は、こんな環境で株や債券の取引をしているんですね。信じがたいです。まあ、アメリカという国は何かといえば自己責任の国ですから、こういうのがみんなに受け入れられるのでしょうが。