これは香港株に投資する ETF です。香港株式市場に上場しています。説明書は、ユナイテッドワールド証券のものですが、
http://www2.uwg.co.jp/pub/fund-html/2800.pdf
にあります。香港株の代表的指数であるハンセン指数に連動するものです。
乙が香港株に投資するのは2回目で、前回はファンド(HSBC Hong Kong Equity Fund)
http://otsu.seesaa.net/article/20603063.html
でした。
HSBC 香港のファンドは、購入手数料が 5.25% と高い点が問題です。信託報酬 1% は、ファンドとしてはこんなものでしょうか。
それに比べると、ETF は手数料が安いのが大きなメリットです。
まず、購入時の手数料は、普通の株の売買と同じですから、購入額の 0.25%(最低 100 HKD)です。売却時の手数料も同じだけかかります。しかし、購入時と売却時を合わせても 0.5% ですから、ファンドの場合の購入手数料の 1/10 程度しかかからないということになります。
毎年継続的にかかる手数料は、マネージャー報酬と受託者報酬を合わせて 0.1% です。ファンドの信託報酬と比べれば、これも 1/10 です。
このように ETF は圧倒的にコストが安いのです。
ところで、HSBC 香港の購入時の手数料は購入額の 0.25% と決められていますが、同時に、最低手数料額が決まっています。このことから、手数料が最低になるのは、購入金額の 0.25% が 100 HKD のとき、つまり購入金額が 40,000 HKD 以上のときとなります。それ未満だと手数料が割高になります。HSBC 香港で株や ETF を購入するときは、1回あたり 40,000 HKD(約 60 万円)以上にするとよいでしょう。
Tracker Fund of Hong Kong の場合、500 口単位で購入しますので、今なら 2000 口を購入すると、40,000 HKD をちょっと越える金額になります。
乙が香港にいったときに感じたことですが、香港は、それはそれは活気にあふれる都市で、将来性を感じさせるところでした。乙は、香港について詳しく知っているわけではありませんが、中国の経済成長は香港にもいい影響を与えるはずで、長期的に投資してもいいだろうと思いました。ETF ですから、ずっとホールドしておくのが一番いいはずです。このまま10年以上保持する予定です。
ちなみに、Tracker Fund of Hong Kong は、楽天証券でも購入できるとのことです。
http://kabuohazimeru.blog22.fc2.com/blog-entry-200.html
しかし、楽天証券は購入手数料率が HSBC 香港よりも高く、100万円以下の購入で 0.525%、210万円分の購入で 0.25% ですから、楽天証券で HSBC 香港なみの手数料に押さえるためには、210万円分以上購入しなければなりません。60万円ならば、「ま、いいか」的な金額ですが、210万円というと、ちょっと考えてしまう金額です。
また、楽天証券は為替手数料が1%ほどかかります。HSBC 香港の場合は、
http://otsu.seesaa.net/article/26912694.html
で述べたように、米ドルで送金して、香港で香港ドルに両替する方法をとれば、0.25%+4500円で両替して口座に入金できます。ということは、60万円購入する場合、両者でほぼ為替手数料は同じになり、それ以上になるとHSBC 香港が安くなり、それ以下だと楽天証券が安くなります。ただし、乙のやり方では1万米ドル(約120万円)単位で送金することになるので、Tracker Fund of Hong Kong を60万円分購入し、他の ETF を同じく 60 万円分購入するのがよいということになります。
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HSBC 香港の購入時の手数料は購入額の 25% と決められていますが、同時に、最低手数料額が決まっています。このことから、手数料が最低になるのは、購入金額の 0.25% が 100 HKD のとき、つまり購入金額が 40,000 HKD 以上のときとなります。それ未満だと手数料が割高になります。HSBC 香港で株や ETF を購入するときは、1回あたり 40,000 HKD(約 60 万円)以上にするとよいでしょう。
とありますが、HSBCで販売しているETFはみな同条件なのでしょうか。
HPをひらいてみましたが、わかりませんので、ご教示を。
ご質問にお答えします。
はい、みな同じ条件です。
というのは、ETF の購入は、株式の購入と同じだからです。
HPの記述は、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、株式の購入のときの手数料がそのまま ETF にもかかってくると考えればいいと思います。
HSBCでLYXORETF INDIAを購入しようかとおもっているのですが、0.85とあるのは信託報酬なのでしょうね。信託報酬はETFの銘柄ごとにかわるわけですね。
ところで、乙さんがExpense ratioと、よく記されていますが、その中身はどうなっているのでしょうか。
initial chargeや年間の管理料、信託報酬などを合計したものでしょうか。
はい、たぶん、(投資信託で言うところの)信託報酬に当たると思います。Expense Ratio は、銘柄ごとに率が決まっています。
何を含めるかを考えると、ちょっと違うように思いますが。
信託報酬は、信託会社・運用会社・販売会社の取り分といったことで理解すればいいと思いますが、Expense Ratio というと、販売会社の取り分はないわけですから、信託会社と運用会社の儲けといったことに理解すればいいのではないでしょうか。
initial charge は含まれません。管理料も(何を管理するかによりますが)ちょっと理解できない項目です。
Expense ratio は例えば購入銘柄がおなじであれば、HSBC で購入しても、楽天で購入しても同じなのでしょうか。
すると、それに販売料?手数料?、HSBCなら0.25%を加えたものをコストとして、考えて、有利な購入先を選定したらよいのでしょうか。
乙さんの記事はよくまとまっていてわかりやすく、役にたちます。
まだ一度もETFを購入したことがないので、初歩的な質問ですみません。
それから、Expense ratioはHPなどをに探してもみつけることができません。
乙さんが計算されているのでしょうか。
>Expense ratio は例えば購入銘柄がおなじであれば、HSBC で購入しても、楽天で購入しても同じなのでしょうか。
はい、同じです。
>すると、それに販売料?手数料?、HSBCなら0.25%を加えたものをコストとして、考えて、有利な購入先を選定したらよいのでしょうか。
はい、そういうことになります。
>Expense ratioはHPなどをに探してもみつけることができません。
>乙さんが計算されているのでしょうか。
いいえ。ETF の運用会社が公表しています。私はホームページなどを検索して確認しています。
最近は、中国のものに投資していないのですが、アメリカ市場で購入するものについては、http://www.etfconnect.com/ を利用することが多いです。
今後もよろしくお願いします。