2007年03月16日

米国株の買い方

 Firstrade 証券で株を買うときの単位をどう考えたらいいでしょうか。
 Firstrade では、売買手数料が 6.95 ドルの固定料金ですから、一度にたくさん買うほうが手数料が相対的に安くなるわけです。
 あくまで参考ですが、HSBC 香港で株を買う程度(0.25%)の手数料を考えてみましょう。6.95 ドルが 0.25% に相当する金額は 2780 ドルです。このことから、一銘柄を 3000 ドル程度(あるいはそれ以上)にするのがよさそうだということになります。

 乙が購入するのは個別株でなく、ETF を考えていますが、それには、まず、米国株価指数を決めなければなりません。
http://www.tse.or.jp/topix/topixs/topix_type.html
によると、アメリカ株価指数には、株価平均型のNYダウと、時価総額加重型の S&P500 とNASDAQ総合株価指数があるとのことです。さらに、
http://www.alt-invest.com/pl/book/usa_manual/etf.htm
には、次のようにあります。
1) Dow Jones Industrial Average:ダウ工業株30種株価指数
 ダウジョーンズ社提供。アメリカの誇るブルーチップ30社を集めたアメリカの代表的指数。ニューヨーク・ダウ。
2) S&P 500 Compose Stock Price Index:S&P500株価指数
 スタンダード・アンド・プアーズ社が選定する、アメリカの大企業500社を集めた代表的な市場インデックス。
3) Nasdaq Composite Index:ナスダック総合株価指数
 ハイテク銘柄を中心としたNASDAQ市場とスモールキャップ上場全銘柄約4,000社の時価総額加重平均指数。
4) Russell 3000 Index: ラッセル3000株式指数
 アメリカの上場企業の上位3000社、時価総額で98%をカバーするラッセル社の株式指数。

こうした株価指数を基本に、AMEXやNASDAQにはさまざまなインデックスファンドが上場されている。代表的なものは以下の4つ。

・SPDR(SPY)
通称スパイダース。S&P500に連動するアメリカでもっとも売買高の大きなクローズドエンド型ファンド。

・iShares S&P 500(IVV)
Barclays Global Investor社が運用するS&P500連動型ETF。SPYよりも売買高は少ないが、インデックスへの連動性など、こちらを好む投資家もいる。

・Nasdaq-100(QQQQ)
NASDAQ上場有力100社のインデックスファンド。ハイテク・インターネット企業が中心。

・DIAMONDS(DIA)
通称ダイアモンズ。ダウ工業株30種平均に連動したインデックスファンド。ニューヨーク株価に応じて値動きする。組入れ銘柄が30社と少ないため、売買高はSPYやQQQQに大きく劣る。

 さて、この中で考えた場合、NYダウは、たった30種しか見ていないので、ETF としてはよくないと思います。それに、株価平均型というのは、時価総額を考えないということですから、幅広くアメリカ株に投資するためには、この点でもあまりよくないと思います。
 NASDAQ や Russell は数千社の銘柄から構成されるので、いいかもしれません。でも、逆に「変な」企業が入ってきてしまう心配もあります。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20070126/117794/
によると、アメリカ企業の7割はジャンクだという見方があります。
 というわけで、S&P 500 で比較的大きな企業を選べば、大丈夫ではないかと思います。
 すると、ETF としては、SPY か IVV かを買えばいいということになります。両者はコストも激安で、優劣付けがたいと思います。
 最終的に、乙は SPY を買いました。
 今後は、SPY を買い増すか、IVV を買うか、未定です。
posted by 乙 at 00:09| Comment(4) | TrackBack(0) | 株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「ウォール街のランダムウォーカー」という名著を読まれたことがあるでしょうか。
その中で著者バートン・マルキールはSP500に対し、大型から小型株までほとんどの米国株式を網羅するウィルシャー5000を推薦しています。以前はVTIがこの指数に準じていましたが、最近MSCI系のブロード指数に変更になっています。対象銘柄はほとんど同じようですが。
VTIのERは0.07%なのでブロード株式としては最安です。米国株式のコアETFとしてお勧めできると思います。
Posted by まさ at 2007年03月16日 00:22
まさ様
 はい、読んだことがあります。
http://otsu.seesaa.net/article/21985368.html
 p.429 あたりですね。
 世の中、S&P500 が主流になっているということは、必ずしもみんながマルキール氏のいうとおりに動いていないということを意味しています。
 おもしろい現象です。
 今後、米国株を購入するとき、別の ETF にするかもしれません。
 コメント、ありがとうございました。
Posted by at 2007年03月16日 05:04
先日はコメントありがとうございました。

その件についての返事を書きましたのでまた時間のあるときに確認して頂ければと思います。よろしくお願い致します。
Posted by ペス@田舎暮しのための節約と投資 at 2007年03月16日 14:47
とても魅力的な記事でした!!
また遊びにきます。
ありがとうございます!!
Posted by 株の買い方 at 2011年09月28日 02:21
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