2013.8.6 孫への教育資金の贈与(2)
http://otsu.seesaa.net/article/371185723.html
2013.8.4 孫への教育資金の贈与
http://otsu.seesaa.net/article/371026364.html
とりあえず、3人の孫にそれぞれ500万円ずつ贈与することにし、来年から再来年にかけてさらに若干の贈与をおこなうことを考えています。がんばれば、3人のそれぞれに1千万円ずつ贈与できるかもしれません。
そんなわけで、あちこちに置いてある資金を一つの銀行口座の普通預金に集約しつつあります。海外に置いてある現金も国内に環流させつつあります。
しかし、そんなことをしても、(毎月振り込まれる給与所得もありますが)1500 万円を用意するのがきびしいので、投資している資金の一部を現金化する必要がありそうです。300 万円分くらいでしょうか。
ではどうするか。
ファンドなどを解約する場合は、リバランスを考えて、予定よりも配分比率が高くなっているアセットクラスを売るというのが通常のやり方です。
しかし、300 万円程度では、リバランスと呼ぶほどの変化にはなりません。
そこで、日本株を売ることにしました。乙の場合、日本株は、その大部分を日本国内の証券会社に預けてあります。海外で投資しているもの(ファンドや ETF)を解約・売却して、資金を日本に戻すのは手間がかかります。しかし、日本株を売るなら、証券会社で(ネットで)手続きするだけですから簡単にできます。
日本株といっても、株式優待ねらいの個別銘柄、なぜ買ったか忘れてしまった個別銘柄、TOPIX 連動の ETFなど、さまざまなものがあります。2倍とかに値上がりしているものもあれば、1割近くまで値を下げてしまった銘柄もあります。さて、どれを売ればいいのでしょうか。
通常だと、値上がりしているものと値下がりしているものを売却して、利益が出ないようにする手が考えられます。利益が出れば所得税がかかってしまいますが、売却する銘柄と株数を調整して、プラスとマイナスがとんとんになるようにすれば、税金はほとんどかからないままに現金化することができます。
しかし、ここで考慮しなければならないのは、分離課税で源泉徴収される所得税です。今年いっぱいは 10% ですが、来年からは 20% かかってきます。そこで、値上がりしている銘柄を売って、利益の 10% の税金を払い、値下がりしている銘柄はそのままにしておくという手が有力です。
値下がりした銘柄をずっと保有していると、将来、さらに株を売却することになったときに、利益が出ている銘柄と相殺させる形で売却することができます。来年からは 20% の課税ですから、大きく響きます。値下がりしている銘柄も、こうやって最後のご奉公として有効に使えれば本望ではないでしょうか。
というわけで、乙が保有している全銘柄の株式のうち、値上がり率が大きいものから順に売却し、300 万円になるようにすればよいと思います。もっとも、この際、株式優待ねらいで買った株は売却しないようにしなければなりません。
いつ売却するかというタイミングについては、何ともわかりません。株価が高いときに売却したいものですが、いつが高いかなんて、神様でもない限りわかりません。
10月17日以降にアメリカ株が暴落し、世界の株がそれにつられて値下がりするかもしれません。そうなるかどうか、わかりません。しかし、下がったものは上がる可能性もあるわけで、11月ころには値上がりするかもしれません。税率の変化を理由に日本株が売られるとすれば、12月ころに大量の株が売られて、全般に軟調になるでしょうか。こんなことを考えると、11月ころの売却がいいかもしれません。
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私の家の資産額では、暦年贈与で十分だろうという話になったのですが、乙川様のような金融商品にお詳しい方が利用されるとなると、やはりメリットが大きいのかと改めて考え直しています。
過去記事の、お孫さんに投資信託を買われた話で書かれていた贈与の手続きはたいへん勉強になりました。ありがとうございます。
乙が保有している資金は、大した金額ではありませんが、それでも、教育資金贈与は使い勝手がいい制度だと思います。
暦年贈与では、もしかして後日税務署がそれを否認し、当初から毎年110万円を継続して贈与する計画であったと認定すると、贈与税を取られてしまいます。
また、10年で1千万円を渡そうと思っていたところ、交通事故で死んでしまえば、計画が実行できなくなります。
教育資金贈与は、信託銀行が「管理」してくれますから、確実に「孫の教育」のために使われます。
まあ、今、株を売却して現金化しても、来年になれば同額(あるいはそれ以上)買うことにすれば、全体としては現況と大きく変わるわけでもありません。