一番最初は、無謀にも、たまたま得た資金で東芝と松下の株を買ったのですが、今から思えば、これは、まあ一か八かの賭けでした。
真面目に資産運用を考えはじめたのは、2004年の秋でした。そのときにいくつかの投資信託を銀行や証券会社で買いました。
投資信託は、投資の初心者にむいていると思います。あまり勉強しなくても、大丈夫です。それなりに儲かる面があります。
しかし、最近、乙は投資信託を解約する例が増えてきました。
なぜでしょうか。
大きな理由は、投資信託があまり儲からないと気が付いたからです。
乙が経験している範囲でいいましょう。
まず、個別株投資ですが、これが手数料が一番安いのです。投資信託でいう信託報酬はゼロです。銘柄によるリスクの大きさはありますが、うまく選べばパフォーマンスは抜群です。(たいていは、うまく選べないのが問題なのですが。)
ETF は手数料が安いです。これに比べたら、投資信託は手数料が高いことは一目瞭然です。ETF はインデックス・ファンドのようなものです。投資信託には、インデックス型(パッシブ型)とアクティブ型とがありますが、日本では、いずれも ETF よりも手数料が高くなっています。
乙はいくつかヘッジファンドに投資しています。これは、投資信託と違って、運用方法が多彩で、単なるバイ・アンド・ホールドでないところが魅力です。株や債券と違った値動きをするということです。これはこれで意味があると思います。ホントに手数料負けしない成績が出せるかどうかはわかりません。とりあえず、数年は待ってみようと考えています。
これらに比べると、投資信託はどうも魅力に欠けます。手数料が高くて、それで負けてしまっています。特にアクティブ型が問題です。
「投資信託の手数料は高い→長期投資してももうからない」ということは、ロバート・キヨサキ氏も
http://biz.yahoo.co.jp/column/company/ead/celebrated/person4/070117_person4.html
http://biz.yahoo.co.jp/column/company/ead/celebrated/person4/060512_person4.html
で述べていることです。
また、
http://www.morningstar.co.jp/fund/anl_view/07_2q/0402.htm
でも「投資信託のコスト」という記事で、だんだんコストが上がってきていることを述べています。
ところで、乙は HSBC 香港で Unit Trusts に投資しています。これも投資信託のようなものです。手数料は(ETF と比べて)結構高く、日本の投資信託と同様です。いや、むしろ日本の投資信託よりも高めかもしれません。申込手数料は 5.25% ですからねえ。では、なぜ、乙はこれを止めないのでしょうか。実は、運用成績を見てみると、それぞれがかなりいい結果を残しているのです。(ごく一部にダメなのもありますが。)なぜかはわかりませんが、HSBC が普通に売っている普通の Unit Trusts でも、ぐんぐんパフォーマンスが上がっていく例が多いように思います。手数料が若干高くても、それに見合った成果が出ているのです。今後もそうなるのかどうかはわかりませんが、乙の今までの経験で、香港の Unit Trusts は継続してもいいと思っています。
逆にいうと、日本の投資信託は、不思議と運用成績が悪いように思います。なぜなんでしょうか。単なる偶然なんでしょうか。
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