2006.3.2 http://otsu.seesaa.net/article/14016027.html
さわかみファンドは、日本のファンド界の中でも良心的なファンドといえると思います。ファンもまた多く、何と、さわかみファンドだけでブログを書いている人
http://sawakami.seesaa.net/
もいます。
さわかみファンドの運用責任者澤上篤人氏は、考え方をいろいろなところで述べています。著書も多いですが、ネットでもかなりがわかります。
http://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/investment/in05_report_sawakami.html
が便利でしょう。
また、
http://nightwalker.cocolog-nifty.com/money/2007/04/post_602a.html
によれば、さわかみファンドの運用は、きちんとその方向に沿っている(ちゃんと安いところで買いに入っている)とのことで、安心できるファンドだと思います。
さて、このように高く評価されるさわかみファンドですが、必ずしもメリットばかりではありません。
http://haisyatosyosyanogame.10.dtiblog.com/blog-entry-19.html
http://haisyatosyosyanogame.10.dtiblog.com/blog-entry-18.html
http://haisyatosyosyanogame.10.dtiblog.com/blog-entry-15.html
の三つの記事で、さわかみファンドから下船することになった理由が書いてあります。
(1)さわかみファンドがインデックス・ファンドになっている
(2)さわかみファンドはインデックス・ファンドに負けている
(3)さわかみファンドはインデックス・ファンドよりもコスト高である
(4)2006年3月30日付けで法律にしたがって業務改善命令を受けている
という4個の理由です。乙はいずれも納得できます。
別のブログですが、
http://startfroma.blog57.fc2.com/blog-entry-42.html
には、「私がさわかみファンドをやめたワケ」が掲載されています。次の二つの疑問があったとのことです。
1.さわかみファンドは澤上篤人氏の投資哲学どおりに運用されているのか。
2.さわかみファンドはインデックス投信より有利なのか。
このうち1.については、銘柄の選択の問題で、長期に成長する株を組み込んでいるというよりは単なる割安株投資ではないかという疑問です。乙は、さわかみファンドが組み込んでいる 300 銘柄の株を個々に分析するつもりはありません。時間がないし、そもそもそのような能力もないと思うからです。したがって、この疑問は肯定も否定もできません。しかし、こういう疑問を投げかける人がいるということは興味深いことです。
ちなみに、この記事に付いているたくさんのコメントもおもしろいので、一度読んでみることをおすすめします。
ブログではなくて、質問サイトですが、
http://okwave.jp/qa2807274.html
にもさわかみファンドのメリット・デメリットが書いてあります。
また、
http://www.fund-no-umi.com/blog/2007/03/post_bdee.html
では、さわかみファンドをやめた二人へのコメントがあり、参考になります。
というわけで、ネット内をいろいろ見てくると、さわかみファンドを継続していく理由がないように思われてきました。まあ、特に不利な投信でもない(それどころか、アクティブ・ファンドの中では比較的おすすめできるものです)ので、そのままにしておく手もありますが、解約してもいいように思います。
乙は、15年放っておくつもりでさわかみファンドを購入したのですが、購入後2年ほどで、乙の考え方が変わってきてしまいました。この意味では、「ぶれのない長期投資」はむずかしいものだと思います。
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