乙が、山崎元氏の「山崎元のマルチスコープ NISAスタートの多難を案じる」
2014.1.15 http://diamond.jp/articles/-/47114?page=2
を読んでいると、「投資資金が全くない方ならともかく、NISAに積立投資は向かないので注意してほしい。理由は、せっかく節税が可能な期間を実質的に短縮してしまうからだ。」と書いてありました。
NISA が積立投資に向かないというのは、ちょっと驚きました。なぜならば、乙は今年から NISA 口座での積立投資を考えていたからです。
たとえば、検索エンジンで「NISA 積立」と入れて検索すると、NISA で積立投資をすすめる記事がたくさんヒットします。その中で、NISA に積立投資は向かないと主張する山崎氏の意見は、かなり特異であるように思えます。
なぜ、山崎氏は NISA での積立投資をすすめないのでしょうか。
理由は、上記のように「せっかく節税が可能な期間を実質的に短縮してしまう」と書いてあります。つまり、1年の最初に100万円投資すれば、1年間(12ヶ月間)まるまる投資期間になるのに、毎月 83,000 円ずつ投資していくと、1月分は12ヶ月投資できるのに、12月分は1ヶ月しか投資できず、全体では投資期間が 6.5 ヶ月になってしまうというわけです。
この話は、
2013.5.23 http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20130523/ecn1305230711002-n1.htm
にも(同じく山崎氏ですが)書いてあります。
理論上は、山崎氏が正しいと思います。NISA であろうとなかろうと、100万円が手元にあるときに、それを現時点で一括して投資することと、83,000 円ずつ積立投資することは、どちらが有利ということはありません。株価のようなものは、平均すれば、値下がりするよりも値上がりしていく傾向が強いとすれば、一括投資の方が投資期間が長いので有利ということになります。
しかし、話はそれだけでは終わりません。
サラリーマンに典型的なように、毎月なにがしかの定期収入があって、その一部を投資に回す人の場合は、一括して投資するよりも、毎月の積立投資の方が投資資金の捻出が簡単で、普通預金の口座残高が急減することがなく、投資の手間が少なくて済む(これは微妙ですが)というメリットがあります。
そんなことを考えて、乙は、NISA でも積立投資をしようと考えています。
なお、NISA の積立投資には、竹川美奈子氏の指摘する問題点
2013.7.24 http://blog.goo.ne.jp/m-takekawa/e/0db7d1a8a1d77f89d893cc71b40ab762
もありそうです。
こちらは、各金融機関ごとの「対応」の問題かもしれません。今の段階では、乙は何とも判断できません。
2014年01月16日
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