2007年04月14日

中国株のAH格差

 中国株には、中国人が投資するための人民元建てのA株と、外国人が投資するための香港ドル建てのH株があります。上海A株の2月末の大幅下落は記憶に新しいところですが、その前に1年ほどA株の大幅上昇があったための調整だろうと思います。
 ところで、中国本土と香港の両方の市場に重複上場する企業があります。おもしろいことに、A株とH株で価格差があるのですね。これをAH格差と呼びます。AH価格差という言い方もあるようです。まあ違った市場で違った人々が売買しているので、価格差があっても当然かもしれません。しかし、一物二価なのですから、考えてみると変な話です。
http://binbopapa.com/china/china_5.htm
のように、これに注目してH株に投資している人もいます。
 また、
http://commodity01.seesaa.net/article/25028833.html
でも同様で、ニュースからの引用ですが、
JPモルガンはAH重複上場企業の価格差について、現時点でH株がA株に対して平均34%の割安水準にあると試算。大型企業の重複上場が進めば、この価格差が縮小するとの見方を示した。
ということです。
 さらに、
http://www.doblog.com/weblog/myblog/31550/1441729#1441729
のように、AH格差は次第になくなると予想している人もいます。
http://www2.uwg.co.jp/pub/mmaga_07/0702/m070227.pdf
では、「人民元の完全開放を約束していますので、早晩、AH格差はなくなるのでしょう。」と述べています。
 AH格差が解消するとすれば、一般には、H株が上昇するほうが(A株が下落するよりも)ありそうな話です。
 というわけで、中国株投資(H株投資)は、AH格差がなくなるといわれる(中国政府がそのような発表をする)ころまで持続する手もあるかと思います。

 ただし、ブログ中では、
http://chk.seesaa.net/article/1565014.html
のように、AH格差に懐疑的な意見もありますので、このあたりの判断は自分で行うしかありません。
posted by 乙 at 05:06| Comment(1) | TrackBack(0) | 株式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは、

はじめまして、あなたのサイトを私のブログで
紹介させてもらいましたのでご連絡をさせていただきました。

紹介した記事は、以下のURLです。
http://sns2007001.blog77.fc2.com/blog-entry-120.html

もし、よろしければ見ていただければ幸いです。

どうぞ、よろしくお願いいたします。
Posted by FX太郎 at 2007年04月17日 00:19
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