2007.1.28 http://otsu.seesaa.net/article/32247601.html
があり、Interactive Brokers 証券(IB)を経由してアメリカに格安で両替・送金できるという話でした。
乙としても、安く送金できるなら、この方法を試す価値があると思いましたので、少し調べてみました。
IB は、今や日本語のホームページ
http://www.interactivebrokers.com/jp/main.php
も持っているんですね。いかに日本人の顧客が多いかということでしょう。
さて、それはともかく、手数料について見てみると、
http://www.interactivebrokers.com/jp/accounts/fees/otherFees.php?ib_entity=jp
に書いてあります。
出金手数料は、「1ヶ月のうち1回目の出金手数料は無料となっております。2回目以降は以下の出金手数料を請求させていただきます。USD ACH 1.00 JPY 電信送金 1600 円」ということで、激安です。送金手段として考えると、毎月1回出金できれば十分でしょう。この仕組みは、将来、米ドルを日本円に両替するときにも使えそうです。
一番の問題は、毎月10ドルの口座維持管理手数料がかかることです。
口座維持手数料を説明する IB の日本語のページ
http://www.interactivebrokers.com/jp/accounts/fees/minimumDeposits.php?ib_entity=jp
には、重大な誤植があり、「25歳以上のお客様 USD 3」とありますが、これは、「25歳以下のお客様 USD 3」でなければなりません。
IB の英語版の説明
http://www.interactivebrokers.com/en/accounts/fees/minimumDeposits.php?ib_entity=llc
では「Age 25 or under USD 3」と書いてあります。
つまり、一般の顧客は10ドルです。
さて、1ドル120円とすれば、1年で 14,400 円の口座維持管理手数料がかかりますから、これはかなり大きいです。普通のルートで1万ドルを両替・送金すると5000 円かかるとしましょうか。すると、1年のうちに3回送金するとほぼ元が取れます。3万ドルです。
しかし、資産はアメリカ市場で運用するだけではありませんから、毎年3万ドルをコンスタントにアメリカに送金するかといわれると微妙です。しかも、IB 経由の3万ドルの送金は、他の手段による送金コストと同じなのであって、これでは IB のメリットが活きないわけですから、実際は、4万ドル以上送金しないと IB のほうが安いということにはなりません。乙の場合、今は、アメリカの ETF に投資することが多いですが、将来的には別のものへの投資が増えるかもしれません。
IB を両替・送金の手段として利用し、他の証券会社で投資する場合は、IB の手数料がちょっと高すぎることになりそうです。
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IBのコストの詳細な検討ですね。
但し、普通の送金だと、どうしても為替のスプリットが効いてきます。
例えばロイズTSBだと、2000円で海外送金できますが、たしか為替のスプリットが1円なので、1万ドル送金すると実質1万2千円のコストです。野村でMMFを買って、シティバンクで送金(口座残高が100万円以上の場合)だと、野村の為替のスプリットが50銭で、送金手数料が2000円(シティの残高が100万以下だと3500円)なので、1万ドル送金するとして、7000円のコストです。国内のFX業者で両替して、シティバンクで送金する手もありますが、国内送金手数料無料のキャンペーンをやってない限り、FX業者からシティバンクへの送金手数料がバカになりません。というわけで、為替のスプリットまで入れて考えると、IBも悪くないのではないでしょうか?(もしIBを純粋に海外送金の手段と考えるのでなく、ETFや株の買い付けの場所としても考えるなら、IBは為替の手数料や、株やETFの買い付けの手数料までいれて、最低で月10ドル払ってくださいということなので、ETFの買い付けまで全てIBで済ませる人なら、月最低10ドルの手数料はそんなに高く感じないのではないでしょうか。)
IB証券はどうしてしまったのでしょうか。
サーバーの故障だけかな。
何か、問題があるのですか?
どんな問題なのでしょうか。
接続できないとか……?