http://otsu.seesaa.net/article/38233723.html
に書いたようなことをもう少し詳しく書きます。
乙は、個別株もやっていますが、どうもうまく行かないということで、現在は、主として ETF に投資するようにしています。
投資信託の中の単純なバイ・アンド・ホールドのアクティブ・ファンドでは、普通にはインデックス・ファンドに勝てませんから、順次解約して ETF に切り替えつつあります。ETF は、インデックス運用ですから、たいていのアクティブ・ファンドよりも好成績であり、また手数料が安いので、投資家には好都合です。
さて、ここで問題になるのがヘッジファンドです。これは、超アクティブ・ファンドと考えてもいいのではないでしょうか。いろいろな戦略があり、投資対象もさまざまですから、乙は、ETF をメインにしつつも、ヘッジファンドを一部組み込んでおくのもいいかなあと思っています。
この話題に関連して、田中徹郎氏(銀座なみきFP事務所)は
http://ginzafp.jugem.jp/?eid=129
で、ヘッジファンドは、ETF の対極にある投資形態だとしています。ヘッジファンドは市場が効率的でないと考えて、歪みを利用して儲けようとし、ETF は、市場が効率的であると考え、その平均を追い求めるというわけです。乙は、なかなかおもしろい考察だと思いました。
乙のように、両方に投資するのは、投資方針がふらついているといわれそうですが、まあ、分散投資の考え方からすれば、さまざまな金融商品に少しずつ投資するのは問題ないのではないでしょうか。どちらが正しいとか、どちらの考え方を信じるとかいうことではなく、清濁併せ飲んで、両方の可能性にそれぞれかけてみるということです。
それにしては、浅川夏樹氏の記事
http://www.business-i.jp/news/for-page/asakawa/200703180001o.nwc
が気になります。この記事では、2月末の世界同時株安のときに、マネージド・フューチャーズのヘッジファンドはどうであったかを述べていますが、実際のところ惨憺たる成績だったとのことです。一部引用します。
マン・インベストメント社の旗艦ファンド AHL Diversified は、世界同時株安の週はマイナス8%の下落でした。同ファンドは600億ドルの運用規模ですから、運用の方向転換は簡単ではないと思います。他にも同じ手法のクアドリガ社の旗艦ファンド Super Fund は、2月、3月と続けてマイナス10%、2カ月のトータルでマイナス20%です。これでは、ヘッジファンドの意味がありません。ヘッジファンドは、危険性をヘッジする、つまり、下げ相場でもそれなりの成績を出すことが求められているからです。株式と連動する成績だったりしたら、ヘッジファンドらしさはなくなってしまいます。
山崎元氏の記事
https://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/investment/yamazaki/in05_report_yamazaki_20070302.html
も、同様に気になります。ヘッジファンドが、必ずしも運用がうまいわけではないということを論理的に説明しています。
たとえば、Superfund 社を見てみましょうか。
http://www.superfund.jp/db/infoAwards.asp?x=1&Menu=0
(直接開けない場合、http://www.superfund.jp/→「スーパーファンドのご紹介」→「受賞歴とランキング」を見てください。)
でわかるように、スーパーファンドは数々の賞を受賞し、相当に大規模に事業展開をしています。過去の成績は立派なものだと思います。それでも、今後は、(手数料が高いために?)凡庸のファンド並みの成績しか残せないのでしょうか。ヘッジファンドに投資している人間は、みんなが夢を見ているのでしょうか。
一方では、
http://blog.livedoor.jp/globalprice/archives/50763487.html
のように、ヘッジファンドにお金が集まりつつあるという現象もあります。
乙は、ヘッジファンドが儲かるのかどうか、わかりません。とりあえずは数年間ようすを見るつもりでいます。ヘッジファンドの高い手数料も、それに見合った成績を残すならば肯定されると思っています。
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