2007.5.15 http://otsu.seesaa.net/article/41834132.html
は、団藤保晴さんの記事「車が売れない現象は若者の指向変化か」
http://dando.exblog.jp/6852421/
に対する反論のようなもので、「車が売れない現象は若者の指向変化ではなく、少子化のせいで日本人の人口が減っているからだ」という趣旨でした。
これに対して、団藤保晴さんが反論しています。
http://dando.exblog.jp/6860986
まだ少子化の影響は始まったばかりで、20代後半ではほとんど効いていないということです。
この問題について、さらに計算してみました。
平成17年度国勢調査の結果による日本の年齢別人口
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2005/kihon1/00/09.htm
のデータと、平成7年度国勢調査の結果による日本の年齢別人口
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/1995/zuhyou/06273.xls
のデータを用いて、20 歳から 79 歳までの5歳刻みの年齢別人口をまとめると、表1のようになります。
表1 1995年 2005年
20 〜 24 9,895,001 7,350,598
25 〜 29 8,788,141 8,280,049
30 〜 34 8,126,455 9,754,857
35 〜 39 7,822,221 8,735,781
40 〜 44 9,006,072 8,080,596
45 〜 49 10,618,366 7,725,861
50 〜 54 8,921,918 8,796,499
55 〜 59 7,953,480 10,255,164
60 〜 64 7,475,109 8,544,629
65 〜 69 6,396,078 7,432,610
70 〜 74 4,695,167 6,637,497
75 〜 79 3,289,067 5,262,801
総数 125,570,246 127,767,994
これに対して、元々団藤さんが引用した表では、運転者の分布が
表2 1995年 2005年
〜24歳 10% 5%
〜29歳 9% 6%
〜39歳 24% 21%
〜49歳 29% 23%
〜59歳 17% 23%
60歳〜 11% 23%
合計 100% 100%
となっており、これが各年度ごとの全運転者数を 100% とした表だったので、乙が表2の形式は問題だと言ったのでした。
さて、この運転者数の比率ですが、各時代で運転者が6千万人いたと仮定すれば、運転者数に直すことができます。(6千万を5千万にしても似たような議論になります。)もともと概数ですから、あまり細かいことは気にしないことにしましょう。
表3 1995年 2005年
〜24歳 600 300
〜29歳 540 360
〜39歳 1440 1260
〜49歳 1740 1380
〜59歳 1020 1380
60歳〜 660 1380
合計 6000 6060万人
表1に示した年齢別の人口と表3の運転者数から各年齢の運転者率を計算してみましょう。運転者は仮に20 歳から 79 歳までとします。20歳未満と80歳以上の運転者は少ないでしょうから、ここでは無視するということです。結果は表4のようになります。
表4 1995年 2005年
〜24歳 61% 41%
〜29歳 61% 43%
〜39歳 90% 68%
〜49歳 89% 87%
〜59歳 60% 72%
60歳〜 30% 49%
表4から、29歳以下の若い人で、確かに運転者率が(この10年で20ポイントも)下がっていることがわかります。
つまり、乙の結論は正しくなく、むしろ団藤さんの結論のほうが正しかったということです。
ただし、乙は、表2からこの結論を出すのは、やはり言い過ぎで、表4(あるいはもっと妥当な数値)に基づいて見ていかないと、ときには傾向を見誤ることがあると思っています。負け犬の遠吠えに聞こえますかね。
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