2007.5.21 http://otsu.seesaa.net/article/42399072.html
一つの口座で複数のパスワードを指定するときも多いので、パスワードの個数は数十個もあることになります。それ以外に、独立系のファンド会社など、ネットでアクセスするものがたくさんあります。それぞれにパスワードなどが必要です。
こういうパスワードの管理は、どうすればいいのでしょうか。
何と、パスワード管理に専用のソフトを使うという方もいらっしゃるんですね。
http://haisyatosyosyanogame.10.dtiblog.com/blog-entry-134.html
乙の流儀では、パソコン内のファイルにパスワードを書いておきます。パスワードが書かれているファイルは単純なテキストファイルで、エディタで簡単に読めるようになっています。こうすると、パソコンを持ち運ぶだけで(あるいは USB メモリにファイルをコピーして持ち運ぶだけで)、ネットにつながるところならどこでも自分の口座にアクセスできます。
ただし、そのファイルを他人に読まれてしまったら大変です。パソコン自体を盗まれるとかいうこともあるかもしれません。そうなると、乙の口座にある資金を盗まれてしまう可能性があります。しかし、単純なテキストファイルでパスワード類がすぐ読めることにメリットがあるのですから、ファイルを暗号化したり、特殊な操作をしないと読めないように工夫するのはよくありません。
そこで、乙は、パスワードのつけ方を工夫しています。自分で確実に思い出せる文字や数字をいくつか決めておき、それらを組み合わせてパスワードを決めます。そして、テキストファイルには、たとえば「みずほ銀行 口座番号=○○○○○ PW=妻の旧姓+妻の誕生月日」などのように書いておきます。実際入力するときは「suzuki0815」のように入れるのですが、妻の旧姓も、妻の誕生月日も、絶対に忘れないでしょう(ホントかな?)。こうして、たとえば、「メールソフトの名前、息子の誕生月日、妻の実家の番地、前の勤務先の電話番号、前の住所の番地、母親の旧姓、……」などを組み合わせてパスワードを指定するのです。簡単なやり方ですが、これで、万が一ファイルを他人に見られてしまっても、たいてい大丈夫です。家族に見られるとわかってしまうと思いますが、まあ家族をそこまで信じられないということはないでしょうし、……。
ネットバンキングするときは、このファイルを見ながら操作することになります。
ところで、このやり方は、隠れたメリットがあります。それは、乙が死んだときです。妻や子供に口座番号などを全部知らせるとき、キーとなるいくつかの文字や数字を(遺言風に)書いておくだけで、あとは妻や子供が乙に代わってネットバンキングすることができます。オフショアファンドなどは事前にサイン入りの「解約」の書類を作っておかなければなりませんが、ほとんどの証券会社や銀行では、代理人がネットで操作しても資金移動ができるように思います。厳密にいえば(本人でないものが操作しているということで)違法行為ですが。
もっとも、パスワード管理ソフトを使う場合でも、そのソフトのパスワードを家族に伝えれば、同じことかもしれません。
2007.5.22 追記
この記事を書いてから思い出しました。
この件と関連する記事を
2006.6.23 http://otsu.seesaa.net/article/19697432.html
にすでに書いていました。
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パスワード管理のアイデア、なかなかいいですね。ただしランダムな英文字でなく人名を使った場合、辞書によるクラックに弱いという弱点があるそうです。まあ、他人の口座をこの方法でクラックしようとすると、何回かのミス入力ですぐ口座は閉じられてしまうので、大丈夫だとは思いますが。(それよりもパスワードの漏洩によるリスクのほうがずっと高いですものね)
乙の場合、資金がたくさん眠っているのは新生銀行と HSBC 香港なのですが、前者は、定期的・強制的にパスワードを変更させられますし、後者はアクセスするときセキュリティ・デバイス
2006.6.15 http://otsu.seesaa.net/article/19290491.html
が必要ですから、まあ大丈夫でしょう。