http://kabutan.jp/disclosures/pdf/20160719/140120160715451219/
現社長は石田満さんです。議案が説明されたあと、株主からの質問時間になりました。いろいろな質問が出てきました。なぜ店舗ごとに寿司の味が異なるのかなどという消費者目線の質問もありました。
しかし、株主として一番聞きたいのは、そういうことではありません。乙は手を上げて質問しました。
売上高は前年度とあまり変わっていないのに、そして、今年度の予算(期初の見積もり)では前年度並みと予想されていたのに、決算を見ると、経常利益、当期純利益が前年度と比べて2割近く減っている。これはなぜなのか。社長の説明の中で、仕入れ原価の上昇と人件費の増大ということがあげられていたが、本当にそれが要因なのか、他の要因はないのか、会社としてさまざまなデータに基づいて分析していると思うが、ざっくりした傾向でもいいので、ここで利益が減少したことの理由について聞きたいということでした。
このあたりを明らかにしないと、今後の銚子丸の方向性がどうなるのか、予測ができないと思ったからです。
社長の説明は明快でした。仕入れ原価の上昇と人件費の増大に加えて客数減が響いているというのです。
これはなかなか大きな問題です。社長のいうことによれば、これは銚子丸だけの問題ではなく、外食産業全般に通じるものであるという話でした。ということは、日本の少子化、人口減の影響なのでしょうか。老人よりは現役世代が寿司を食べるとすれば、日本では、もう人口減少傾向が現れているのかもしれません。となると、利益率の上昇などというのは、簡単な話ではなく、相当な努力をしないといけない話です。社長からは来てくれた客にリピーターになってもらうという方針の説明がありましたが、なかなか好ましいと思いました。こういう努力は即効薬ではありませんが、同じ客が何回も足を運べば、結果的に来客数が増え、長期的には顧客満足度を高めることができると思います。
乙は、また、来年以降も銚子丸の株主総会に出席してみたいと思いました。
乙に対する回答だけでなく、誰からの質問であっても、社長の答弁は明快で、とても好感が持てました。こういう社長に率いられているならば、銚子丸の将来は明るいと信じます。
先代の創業社長(堀地速男)は、2016 年6月27日でなくなられたということです。乙は株主総会でしか会ったことはありませんでしたが、情熱を語るタイプの、本当に社長に向いている人でした。
しかし、2代目社長もなかなかのやり手です。乙は、銚子丸の株をずっと持っていたいと思いました。
なお、株主総会でのお土産は食事券千円分でした。
2016.7.23 http://otsu.seesaa.net/article/440325577.html
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