海外ファンドには投資するべきでない（６）

　乙は BMOGAM に連絡して「Thames River Global Emerging Markets Fund」の解約の手続きをしました。そして数ヶ月が経ち、乙の銀行口座に入金がありました。銀行からメールが来て、その事実を知りました。
　無事に資金が戻ってきて一安心といったところです。
　しかし、ここで問題が発生しました。「Thames River Global Emerging Markets Fund」の毎月の運用報告書によると、運用停止になる直前の乙の残高は２万ドル以上になっていました。ところが、入金された金額は１万ドルを少し超える程度であり、全然違います。
　さっそく BMOGAM にメールで連絡して、この違いはどうして起こったのか、説明を求めました。
　しかし、なかなからちがあかない事態になりました。
　その後、１週間ほどして、再度銀行からメールが来て、２万ドル以上が入金されたということでした。
　この段階で、わかりました。乙は「Thames River Global Emerging Markets Fund」の解約の手続きをしたつもりだったのですが、BMOGAM は「Thames River High Income Fund」と「Thames River Global Emerging Markets Fund」の両方を解約したのでした。どういうわけか、二つのファンドの最終的な残高分の資金が銀行に着金したのが１週間ほどずれてしまったのでした。
　乙は、「Thames River Global Emerging Markets Fund」が運用停止したので、これは資金をバックさせるしかないものの、「Thames River High Income Fund」のほうは、数年後に解約することでいいと思っていました。ですから、こちらは今回解約する必要がなかったのですが、１回の解約手続きで二つのファンドの解約ということになったのでした。
　まあ、少し早めの現金化を行ったようなものです。あまり大きな問題でもないので、これで良しとしましょう。

　海外ファンドに投資するべきでない第７の理由は、投資開始から解約まで、問題なく遂行される保証がない点にあります。
　本当に投資家の考えているとおりに実行できるでしょうか。実行できて当たり前なのですが、意思疎通がうまくいかないようなトラブルがありうるということです。
　そういうトラブルも含めて、さまざまな経験をすることが楽しいという面もありますが、やはり面倒だし、できれば経験したくないというのがホンネです。

Comments

新年おめでとうございます

昔の海外投資の資料が保存不要になり、整理をしていたら偶然こちらを思い出しました。
こちらの記事を読みましたが驚きました。まだ、真面目に取り組んでいらっしゃるんですね。
（他のSNSは売り子と呼ばれる投稿以外消えました。ネットの情報は騙しであることが分かったからでしょう）

私はの乙川さんと全く違い、海外ファンドを「ブラック※」と認識し、舵を取り直しました
相続などもあり現在は長期目標を早々達成。次の目標を検討しています。

わざわざ、コメントさせていただいたのは、このブログ記事、海外ファンドの恐ろしさを
SNS上でぜひ残しておいていただきたいです。よろしくお願いします。失礼の段はご容赦ください

※期待した利益が得られないばかりか、元本の回収が困難になり、トラブル、犯罪に巻き込まれるリスクのほうがむしろ高いこと

Posted by 遊歩道 at 2020年01月01日 15:07

遊歩道様
　わざわざコメント、ありがとうございました。
　何事も、経験してみないとわからないものです。
　その意味で、「経験」に授業料を払ったといったところでしょうか。
　海外ファンドがすべてブラックかというと、そうではないかもしれません。しかし、一般の投資家が行うべき（行える）行動を基準にすると、いろいろ問題が発生する上に、その解決にエネルギーが割かれます。
　その意味で、普通には投資するべきでないと判断します。
　とはいえ、一度投資してしまったら、資金の回収までは一応の努力をするのは当然のことであり、その過程までを含めて「勉強」だと思っています。
　まだ他にも継続中の海外ファンドがあり、その解約をめぐっていろいろ経験が蓄積されると思います。（実は現在経験中です（笑）。）一段落したら、再度、ブログ記事にしようと考えています。
　乙の場合、投資資金のごく一部だけを海外ファンドに投資しただけなので、仮に全滅したとしても、打撃が大きいわけでもありません。その点では、あまり心配はしていません。

Posted by 乙 at 2020年01月02日 04:17