2007年07月10日

『日本の論点』編集部(編)(2005.11)『10年後の日本』(文春新書)文藝春秋

 乙が読んだ本です。
 データを積み上げて10年後の日本の状況を予測する内容です。
 前書きも後書きもないので、ちょっとぶっきらぼうな気がします。目次のあとにいきなり本文です。
 10年であれば、今の傾向を将来に延長して将来予測するという手法でいいのではないでしょうか。
 数ページずつで、47項目について述べるスタイルなので、短くまとまっていて理解しやすいです。
 たとえば、次のようなことが論じられます。
p.10 貧富格差が固定化される傾向が強い
p.23 消費税は2ケタになっている
p.32 日本中のインフラが老朽化する
p.42 退職金、企業年金が危ない
p.55 団塊の世代が「背伸び消費」して貯蓄率が低下する
p.92 フリーターが高齢化し、500万人にも達する
p.105 引きこもりの高齢化が進む
p.196 2010年、国債の大量償還があり、財政が破綻するかもしれない
p.200 長期金利が暴騰し、ハイパーインフレが来る
p.204 中国経済がますますヒートアップする
p.210 BRICs が台頭し、日本の新しいパートナーになる
 他にも、いろいろな将来予測があるわけですが、全体として真面目に取材して、データに基づいて書かれているように思いました。ということはかなり信頼できるのではないかということです。
 ただし、1項目の記述がかなり簡単に過ぎて、もう少しページ数を使って説得力のある書き方にしてもらえたらよかったのにと思いました。よい意味でも悪い意味でもジャーナリスティックに書かれていると言えます。
 また、10年先の日本の予測では暗いものが多く、全体として日本はどうなってしまうのだろうかという不安がかき立てられます。このまま日本に投資していっていいのでしょうか。明るくない日本に過度に入れ込むことを避け、海外に投資したほうがいいような気がしてきました。もっとも、インデックス投資の考え方からすれば、こういう理由で日本に投資しないと判断することがむしろ問題なわけですが。


ラベル:10年後
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posted by 乙 at 05:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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