2023.7.26 http://otsu.seesaa.net/article/500156878.html
上記の記事では、1386 UBS ETF 欧州株(MSCIヨーロッパ)が上場廃止になるということで、7月21日に特定口座から払い出されたという話を書きました。
その後、乙に郵送されてきた「特定口座内保管上場株式等払出通知書」を見て、不思議な感覚になりました。
乙は何回かに分けてこの ETF を購入しているのですが、1回ごとにその「取得価額」が書かれています。最初の3回分だけを明示します。237,677 円、61,336 円、30,668 円です。
で、6月30日の取引残高報告書を見てみると、特定口座内に 1386 の記載があり、そこの「お買付約定金額」を見てみると、最初の3回分は以下の通りです。254,200 円、64,000 円、30,400 円。
取得した日付(お預り年月日)は完全に一致しているのに、二つの書類で金額がズレているのです。
なぜこんなことになるのでしょうか。
乙としては、取引残高報告書の数字のほうが信頼できます。たとえば、第2回の購入額 64,000 円については、数量8口、お買付単価 8,000 円とあるので、8,000 円×8口=64,000 円となります。これが絶対正しいと思います。では、払出通知書の 61,336 円はいったいどこから計算されて出てきたのでしょうか。書類ではこれがまったく説明されていませんでした。
乙は、これが疑問に思えたので、SBI 証券に電話して、尋ねてみました。電話口に出てこられたオペレータの方もすぐにはわからないようで、あれこれ調べたり(もしかして上司に聞いたり?)して、最終的には1時間以上かかりました。
結論はこうです。払出通知書のほうは、全部の ETF の取得から平均取得単価を計算し、それにそれぞれの(1回ごとの)口数をかけて表示しているとのことです。なるほど、1円単位の細かい金額になっているのはそれが理由だったのですね。
こうして、乙の疑問は氷解しました。
とはいえ、担当のオペレータもすぐには答えられないくらいの難問でした。
納得できない(わからない)ことがあったら、聞いてみることが大事だと思います。
そういえば、SBI 証券で自分の口座の状況をオンラインで見てみると、何回かに分けて(追加して)同じ銘柄を購入した場合、取得単価は平均値で表示され、取得金額は合計値で表示されます。それと同じことなのですね。
むしろ、取引残高報告書の書式が個々の取引を全部示すという意味ではくわしすぎるのかもしれません。
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