乙が保有している中国の個別株も、中国株ファンドも、大幅に上昇しています。このこと自体は投資家としてありがたいことですが、このまま中国の経済成長が続くとどうなるかということも考えておかなければなりません。
日経ビジネス ONLINE が、「2010 年 日中逆転」という特集を組んでいます。
http://business.nikkeibp.co.jp/special/china/
中国経済は、もう日本を追い越すところまで来たんですね。
しかし、経済成長に伴う負の面もいろいろあるようです。レスター・ブラウン氏のインタビュー記事
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20071002/136648/
などはその代表例でしょう。耕作地の砂漠化、大気汚染、喫煙、環境監視体制、水と食糧の確保、自動車の普及、など、大量消費が引き起こす諸問題を語っています。中国は膨大な人口を抱えていますから、世界に対するその影響はきわめて大きいものがあります。先進国に対する(資源の消費や環境の破壊などの)負の影響という面とともに、中国は発展途上国のモデルという側面もあるので、それらの国に対する影響(それらの国が中国の政策を真似ることなど)も大きいものがあります。
乙は、先日、BS Japan で放送された「2010 年 日中逆転」という番組も見ましたが、連携企画ということで、同趣旨のことが映像とともに語られました。水汚染の実態など、テレビで見るとすさまじいものがありました。
中国の成長があるからこそ株価が上昇するともいえるので、投資家として、成長に反対することはできないのですが、もう少し、中国が経済発展一辺倒でなく、環境問題などにも配慮し、周辺国を初め世界の各国と協調しながら豊かな国づくりを目指してほしいものです。結果的に、それが中国の長期成長を支えるものになるでしょう。
乙の保有している中国株関連の金融商品は、いつかは売る時期がくると思っていますが、さて、それはいつでしょうか。2008年の北京オリンピックころまででしょうか、2010年の上海万博ころまででしょうか、さらには、その後もずっと保有し続けるのがいいのでしょうか。誰も答えられない難問でしょうね。
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本日の中国関連の記事に相応しい内容かと思い、調べた結果をここに書き込む事にしました。
過去のブログ(ETF)から乙川さんが個別中国株をHSBC香港に移管されたことは知っております。
その時かなり躊躇なさっていらした中国株関連のETFが、以下の本日の日経記事にあるように
10月23日よりいよいよに上場されることに決まりました。国内ではまさしくこれが最初の
海外関連ETFの上場です。ようやくついに、待ちに待っていたものの登場です(笑)。
大阪証券取引所は5日、中国の株価指数に連動するETF(上場投資信託)「上海株式指数・上証50連動型上場投資信託」の新規上場を承認したと発表した。上場予定日は23日。
http://markets.nikkei.co.jp/kokunai/hot.cfmid=d2c0500b05&date=20071005
そこで幾つかの証券会社へ、本日このETFの扱いを問い合わせ致しました。
このETFは記事にあるように野村アセットが運営管理するとのことですので、無論、野村証券はもとよりでしょうが、野村のネット店であるジョインベスト証券ではやはり扱うそうです。日興や楽天、それにイートレードの各証券会社はまだ未定だとのこと。
では、その際の売買手数料はと尋ねると、ジョインベスト証券と楽天は国内ETFと同様、つまり国内株式の手数料と同じだそうです。100万円以下の売買ならば750〜850円の超格安料金で売買が出来るとは、少し信じがたい朗報に感じました。楽天は国内上場外国株式取扱銘柄と同じ扱いになるので、100万円でも片道850円のみだと言っていましたし、イートレード証券のように
売買手数料は安くとも別に外国株式管理料を取られることはありません。また、ジョウベストは新しく口座を開設すれば5000円のキャッシュバックのキャンペーン中です。
http://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/topinfo/20070201_01_us-china_01.html
このETFの内容はわたしが憶測するに、以下のETFとまったく同様のものだと考えます。香港市場に上場されているこのETFの情報とチャートは以下のURLにありますので参照下さい。
iShares FTSE/Xinhua A50 CHINA TRACKER
FTSE/Xinhua A50 China指数:上海、シンセン市場に上場の時価総額トップ50のA株を対象としたFTSE/Xinhua指数
http://baby.boom.com.hk/portfolio/IndexFund/index_basic.asp?s=2823&mktname=HK
それにしてもこの表にあるトータルリターンは凄まじいものがあり本当に驚かされます(汗)。わたしが所有する二つのチャイナファンドも素晴らしい暴騰を日々続行中続ですが、その中心はハンセンH株ですし、これほどの爆力ではありません。先日、乙川さんが言及されていた日興のA株ファンドのように、初期投資が500万円とか成功報酬などとんでもないハードルも、このETFには在りませんし。また国際情勢に於ける日本の現状を考慮すれば、中国の通貨に対し日本円が近い将来急激に円高に触れる可能性も非常に低いと考えます。
わたしは元々、インデックス系を中心(国内は除いて)に投資を行っていますが、わたしも乙川さんのご意見と同様に、短いある期間であっても、もし確実性が高いならばアクティブファンドでの運用も柔軟に考えています。我々、ほとんどの日本人は上海A株銘柄の中身など知っている人はいないはずです。ただ、TVや新聞で日々報道される情報によりその市場を支える基盤である隣国の情勢には苦労せずとも触れられ、見識を深めることは難しいことではありません。ETFは市場そのものが投資の相手ですから、その成り行きを日々注視しながらロスカットのラインさへ誤らなければ、こうした稀に見る爆発寸前のような超アクティブインデクスETF?とも、ある期間楽しく実のあるお付き合いが可能なのではと考え、こうした海外系ETFが国内で初めていよいよ上場されることを楽しみに期待している次第です。
海外のETFに関して、乙川さんのこのブログで今までいろいろと勉強させていただきました。乙さんのそのご尽力にいつも頭が下がる思いでとても感謝しております。以前より個別の中国株までお持ちのその乙川さんに、今回のこのETFの上場をどのように思われるのか、とくにこのETFの対象となる市場が市場だけに、ぜひお聞きしたいと思い、長文ではありますが書き込みさせていただきました。どうかよろしくお願い致します。
長いコメントをいただき、ありがとうございました。
お尋ねの件は、コメント欄に書くにはちょっとたいへんなように思いますので、数日中に、私の考えをまとめてブログに書くようにしたいと思います。