2007年11月06日

長期投資における税金の影響

 長期投資を考える場合、税金はどれくらい関係してくるのでしょうか。
 一つのファンドを購入して、2年くらいで乗り換えていくのと、10年くらいで乗り換えていくのとでは、影響が違ってきます。乗り換えするたびに、利益が出ますから、その中から税金を支払わなければなりません。短い期間で乗り換えると不利になることは当然ですが、その影響はどれくらいなのでしょうか。
 ちょっとこれを計算してみましょう。
 初期資産 10000 円でスタートしましょう。税率が 20%、利回りが毎年 5%、2年ごとに乗り換えるとしましょう。
 1年目の資産額は、10,000×1.05=10,500 円です。
 2年目の資産額は、10,500×1.05=11,025 円から、上昇分 1,025 円の2割を引かれて、10,820 円になります。
 3年目の資産額は、10,820×1.05=11,361 円です。
 4年目の資産額は、11,361×1.05=11,929 円から、上昇分(11,929-10,820)=1,109 円の2割を引かれて、11,707 円になります。
 これを繰り返して30年経つと、32,614 円になります。
 乗り換え期間の間隔にかかわらず、30年後の解約の時点で税金がかかると考えます。
 まず、税率が 20% として、利回りと乗り換えまでの期間(間隔)をいろいろ変化させて30年後の資産額を計算してみました。
間隔
利回り
5%
6%
7%
8%
9%
10%
1年
32,434
40,817
51,276
64,306
80,509
100,627
2年
32,614
41,139
51,820
65,184
81,882
102,717
3年
32,792
41,456
52,354
66,045
83,227
104,766
4年
32,944
41,726
52,806
66,774
84,365
106,494
5年
33,140
42,074
53,391
67,716
85,833
108,726
10年
33,961
43,521
55,803
71,571
91,804
117,745
15年
34,713
44,827
57,947
74,952
96,969
125,443
20年
34,912
45,155
58,457
75,713
98,068
126,990
30年
36,576
47,948
62,898
82,501
108,141
141,595

同様に、税率が 10% として、計算してみました。
間隔
利回り
5%
6%
7%
8%
9%
10%
1年
37,453
48,442
62,517
80,509
103,460
132,677
2年
37,569
48,654
62,884
81,116
104,432
134,192
3年
37,682
48,861
63,240
81,703
105,369
135,648
4年
37,778
49,034
63,538
82,193
106,147
136,852
5年
37,901
49,257
63,919
82,817
107,137
138,382
10年
38,404
50,157
65,438
85,276
110,989
144,264
15年
38,850
50,936
66,726
87,317
114,125
148,959
20年
38,962
51,120
67,012
87,745
114,743
149,829
30年
39,897
52,691
69,510
91,564
120,409
158,045

 利回りが高い場合、あるいは税率が高い場合は、間隔の長短によって30年後の資産額がかなり変わってきます。
 このことを言い換えると、バイ・アンド・ホールド戦略をとるときは、ひたすら30年間保有するべきであって、数年ごとに乗り換えているとそのたびに税金を取られて大きく増えないといえます。
 利回りが低い場合、あるいは税率が低い場合は、間隔が短くてもさほど運用成績が悪化することはないので、どんどん乗り換えてもいいのかもしれません。(ただし、実際は、販売手数料がかかったりするので、どんどん乗り換えると損をします。ノーロードの投信ならこの問題はありませんが。)
 正直いうと、乙が事前に予想していたよりも、税金の影響は小さかったように思います。
 何といっても利回りごとの結果の違いの差が大きいです。30年といえば、複利効果がかなり働きますから、利回りが高ければ、大きく資産が増やせるということがわかります。
 また、ずっとファンドを保有し続けようとしていたところ、運用会社の都合で早期償還されてしまうような場合は、予想以上に投資家は損失を被っているといえそうです。

 税金が 10% というのは、今後続くとも思えないので、20% を覚悟するべきでしょう。となれば、何はともあれ、一度ファンドを買ったら、短期間で乗り換えなどせずに、ひたすら保有し続ける態度が必要ですね。
 今日は、当然の結論でした。


ラベル:長期投資 税金
posted by 乙 at 04:12| Comment(1) | TrackBack(0) | 投資方針 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。乙さんはFirstradeでETFを保有されているそうですが、配当自動再投資をされてますか?そうであれば、配当ごとに日本国向けの税金を支払う必要があるのでしょうか?

また、ETF売却時の確定申告向けの再投資後の合計の取得価格の計算は配当分配時の為替で行い、積み上げるのでしょうか?バイ&ホールドで長期投資してると、訳分からなくなる気がしてます。。。
Posted by ハルウラヂミール at 2008年01月25日 22:57
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