投資信託の解約理由はいろいろありますが、一番の理由は値下がりしてしまったこと(損切り)でしょう。もうこの投資信託には未来がないと思えることがあるものです。
次に、未来があるとしても、気になったのは、手数料(信託報酬)の高さです。このまま継続して、手数料を取られ続けていいのかと思いました。
しかし、その後、考えてみると、投資信託にはそれなりに意味があるように思います。一番の利点は少額から買えることです。
乙の感覚では、1000万円以上を運用する場合は、投資信託よりも有利な運用先がいろいろあるように感じていますが、100 万円とか、50 万円とかの金額を運用する場合には、投資信託はけっこういいと思います。そんな金額で「投資」なんて言うなとしかられそうですが、誰だって、最初は 50 万円から(あるいはもっと少額から)始めるものです。国内の投資信託(の多く)は1万円から投資できるようになっています。投資を始めようとしている人には、投資信託は敷居が低くて大変よろしいと思います。
若い人は、比較的所得が低い場合が多いでしょうから、その中で投資を心がけるには、投資信託が好都合です。
50 万円もあれば、数万円ずつあちこちに分散投資することができます。あるいは、毎月5万円を積み立てるというようなこともいいでしょう。分散投資は、本で理屈を学ぶこともいいですが、実際、自分で投資してみないと、その意味や効果は実感できないと思います。
また、投資を行っている間には、ぜひ値下がりも経験するべきです。リスクとは何かも(頭で理解するのでなく)実感しなければなりません。投資信託を通じて、そのような投資のさまざまなことを経験することができるのがいいのです。
若いうちから投資を始めることは、時間を味方につけることですから、大変望ましいと思います。少額でも、投資信託を買って、じっくり待っているといいでしょう。
そうして、しばらくいろいろ経験しているうちに、だんだん投資のコツ(ものの見方など)がわかってきますし、運用金額もだんだん大きくなってきますから、投資信託から他のものに乗り換えるようにしたらいかがでしょう。
今になって思えば、乙もこうしてくればよかったのでした。
そんなことも知らなかったので、乙はエイヤッと個別株に手を出したし(15年前ですが)、いろいろな試行錯誤を経験したのです。
乙が若かりしころに戻ることができたら、きっと投資のしかたが違っていたでしょう。
ま、そんなことはありえないし、今を真剣に生きるしかないのですけれどもね。
今回は、どちらかというと、若い人に対するメッセージになってしまいました。
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