2008.1.3 http://otsu.seesaa.net/article/76137646.html
新銀行東京は、今や、大変な事態になっているようで、新聞記事によれば、東京都に増資を要請しているとのことです。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008021302087093.html
大量の不良債権があるということでは、先行きはまったく不透明ですね。東京都の増資がなければ、破綻するのでしょうか。
ふと気が付いたら、この銀行の設立の前後の事情について、大前研一氏が詳細に述べています。
第68回“東京都の銀行”、巨大赤字の真相
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/a/70/index.html
なるほど。
新銀行東京は当初の構想と違ったところから出発し、その当時でもうまく行かないと考えられ、最近は、実際うまくいっていないのですね。
それはともかく、大前研一氏の(銀行設立に関する)アイディアは、とてもおもしろいと思いました。
こういう人が都知事だったら、東京都も大いに変わったのでしょう。いや、もしかして強力な東京都の役人たちの前には大前氏もたじたじになるのですかね。自民党と国家公務員の関係を見ていると、役人たちの狡猾さ・したたかさは相当なものです。地方公務員はどうなんでしょうか。
2008.3.14 追記
この話の続きを
http://otsu.seesaa.net/article/89510847.html
に書きました。よろしければお読みください。
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大前研一さんは1995年に都知事戦に立候補して故青島幸雄さんに惨敗されて都知事を断念されています。
おっしゃるように大前さんのような方が都知事をやれば日本経済も大きく変わったと思います。
ただし、それを見抜けず青島幸雄に投票する東京都民や横山ノックに投票する大阪府民、おそらく大多数の日本国民の先見性のなさ、勉強不足を反省しないといけないと思います。
選挙に惨敗した大前さんいわく、政治家への思いに残尿感なし。東京都民には残念だが自業自得とのことです。
最近の著書の心理経済学では、「資産運用を日本人の国技にせよ」という内容でとても面白く拝読しました。
さて、大前氏の新銀行アイデアのうち一部は
ネット銀行としてイーバンクのアイデアをパクってます
私は5〜6年前にイーバンクに口座を開いたのですが、各銀行にイーバンク支店という口座を持ってました
たとえば、三井住友銀行イーバンク支店というふうです
大前氏の発案は、どこから持ってきている場合も多く
また、彼が前会社でコンサルタントされた会社でも、後々経営危機になっている会社もあります
たとえば、ヤマハ、三菱自動車、某デパートなど
あまり買いかぶる火傷すると思います
上でも書かれている話ですが、バブル期に
拓銀が暴走(リゾート会社カブトデコム等への過剰融資)し、最終的に破綻することとなった元の経営計画は、大前氏が経営トップであったマッキンゼーに諮問して出来上がったものです。
www.ritsbagakkai.jp/pdf/415_01.pdf
バブルの記憶は、10年程度で薄らいでいくのが通例(だからこそバブルは繰り返しやってくる)なのです。なのですが・・・、大前さんは、上記のような誤りをきちんと総括せずに、過去の経緯を知らない人間に、抜け抜けとご高説をぶたれます。ちょっとどうか、というのが正直な感想ではあります。