http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=0810&f=business_0810_003.shtml
によれば、(2007.8.10 の記事ですが)中国輸出入銀行が実際に発行したとのことです。
http://j.peopledaily.com.cn/2007/09/25/jp20070925_77307.html
によれば、(2007.9.25 の記事ですが)中国銀行の人民元債券に香港でオファーが殺到したとのことです。
http://jp1.chinabroadcast.cn/151/2008/02/21/1@112600.htm
によれば、(2008.2.21 の記事ですが)国家開発銀行の2金融債に応募が殺到したと伝えています。
人民元建て債券に個人投資家が応募できるとすれば、実質的に人民元投資が可能になるわけで、投資方略を考える上で通貨の分散がはかれることになり、意味があります。
そこで、さっそく(というよりは「遅ればせながら」というべきですが)HSBC 香港のサイトで調べてみました。
https://www.ebanking.hsbc.com.hk/1/2/investments/bonds/buy?__cmd-All_MenuRefresh=
のページから Currency を「CNY Renminbi」に指定して「Search」を押してみると、おやおや「No available bonds/CDs.」となってしまいました。現在、HSBC 香港では扱っていないということです。昨年の9月にはここで買えたのかどうかもわかりません。そもそも HSBC 香港ではこういう債券を扱っていなかったということも考えられます。
人民元債券を購入するためだけに香港の証券会社に口座を開設するかと考えると、まあ、そこまではしないような気がします。
記事を見たときは、人民元投資に期待が膨らんだのですが、急に醒めてしまいました。
おいしい話は、そうそうころがっていないということです。そもそも、こういうニュースに半年経ってから気づいても、それは遅すぎるというものです。
ま、次の機会を待ってみましょう。
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さっそく検索エンジンで調べてみると、以下の二つの記事が検索されました。
(1)http://money.quick.co.jp/fund/newsArticleTT.html?code=CCF8503&page=1&num=20
4月24日 フォルティス(商品概要 CBV1529)
中国人民元建て短期債券投信
野村證券
(2)http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90002005&sid=aqcViUopfTZ0&refer=jp_mutual_funds
3月28日 (ブルームバーグ) :関東財務局は3月27日、以下の新規投資信託を開示した。
投信会社 :フォルティス・アセットマネジメント
ファンド名:中国人民元建て短期債券投信
募集額の上限:400億円
設定日 :4月24日
販売会社 :野村證券
野村證券のサイトで検索しても、何も表示されないので、まだ取り扱っていないのでしょう。
扱っていても、債券そのものでなく、債券投信ですから、乙としては、(残念ながら)あまり心が動きません。
信託報酬がどれくらいかかるかが一番の問題です。乙の勝手な予想としては、1% を越えるのではないかと思いますが、だとしたらパスですね。
野村証券のホームページの説明書には信託報酬は年率1.344%との記載がありました。私は投資の経験が浅く、どうやら人民元への投資が人気らしい、、、ということしか知らないレベルです。年率が1%を超えているとパス、、、というようなものなのですね。どうもありがとうございます。
あ、そうですか。もう野村證券のサイトに掲載されているんですね。
乙にはわかりませんでした。
よろしければ、掲載されている URL をお教えください。
投資信託ですと、信託報酬がかかるものですが、1.344% だとすると、かなり高いように思います。債券の利回りは、年あたり 5% くらいではないでしょうか。人民元建てとしても、ドルに対しては人民元高の傾向ですが、他の通貨に対しては、必ずしもそうなっておらず(ドル安ということですね)、利回りはこんなものかと思います。
すると、1.344% は 5% に対して約 1/4 になってしまいます。こんなに差し引かれるとなると、やっぱり高いと思います。
債券そのものに投資できれば(直接購入できれば)この信託報酬分がゼロになるわけですから、投資家の立場からいえば、ありがたい話になります。
もっとも、債券そのものだと、購入単位が投資信託の場合よりもはるかに大きくなりますから、それだけの資金を運用するようでないと購入はおぼつかないわけですが。
野村証券に会員としてログインした後、所属の支店のお知らせのところから閲覧することができましたが、URLとして表示されないので・・・・ちょっと分かりません。
IT知識も今ひとつ不足しているのでしょう。ご親切にご回答頂きましたのに、申し訳ありません。
本当にありがとうございました。
なるほど。野村證券にログオンしたら、支店のお知らせのところから PDF ファイルを見ることができました。
驚いたことに、モデル・ポートフォリオのところを見ると、平均利回りが 2.843% と書いてあります。
単純に考えて、2.8% の利回りのところで信託報酬 1.3% を取るというのは得られる利益の約半分を運用側(販売側を含む)が取り上げることになるわけで、投資家には半分しか回ってきません。これは野村證券が儲けるための商品といわざるを得ません。