海外の証券会社を利用しているわけですが、周りを見渡してみると、国内の金融機関経由で海外投資(海外への投資)をしている人は多いのですが、海外の金融機関経由で海外投資をしている人は少ないようです。
この点について、PALCOM さんは
http://palcomhk.blog79.fc2.com/blog-entry-200.html
で、「言葉や法律の差という大きなデメリットを負ってまで海外証券会社に口座を開設する必要性は少ない」と述べています。
しかし、乙は、海外証券口座には、それなりのメリットがあるように感じています。
第1に、豊富な選択肢です。アメリカ市場では、ETF が充実していて、ほとんど何でも揃う状況です。楽天証券などのネット証券経由による海外 ETF の品ぞろえを見ると、まだまだの感が否めません。なぜ全面的に扱わないのでしょうか。
第2に、手数料の安さです。これは Interactive Brokers だけに当てはまるのかもしれませんが、驚きの手数料です。国内のネット証券経由の海外 ETF では、手数料がずいぶん高いと思われます。直接的な購入手数料の他に、両替手数料もかかります。
第3に、投資文化の差です。アメリカでは、バンガード社のようなものが現れ、非常に低コストのインデックスファンドを始め、一般に受け入れられていきました。日本では、そういう骨のある会社が現れません。
証券会社にしても、日本ではどちらかというと高コスト指向で、何かというと手数料を取るようになっており、結果的に顧客の損失が多くなるようにできているように思えます。せっかくのバンガード社のファンドにしても、マネックス証券で購入すると、アメリカではかからない手数料がかかります。英語の説明書を翻訳する手間賃なのでしょうか。これは、証券会社の問題ではないかもしれません。日本で販売する以上、日本語で目論見書を用意するべきだという考え方があるのでしょう。きっと金融庁あたりが規制しているのでしょう。
金融商品取引法にしても、余計な規制であり、日本の投資家をバカにするようなものです。75 歳を過ぎたら、家族同伴で金融機関の担当者の説明を聞かないと投資信託が買えないなんて、ばかげています。
そもそも、日本で海外 ETF を購入すること自体がおかしな話で、本来は、各種 ETF が東証に上場していなければなりません。これなら日本人でもすぐに買うことができます。なぜそうなっていないのでしょうか。
こんなことを考えると、問題は、日本社会のあり方そのものなのかもしれません。
その他に、乙は、老後に海外で生活することも考慮に入れていますので、その場合は、国内の証券会社経由で日本円で資産を持っているよりは、海外の証券会社経由で外貨で資産を持っているほうがずっと便利です。
PALCOM さんの指摘する言葉や法律の問題はあるように思います。しかし、海外旅行でなく、海外生活を楽しむというのは、まさに言葉と法律を乗り越えるところに意味があるのではないでしょうか。このデメリットがどれくらい大きいかが問題です。
また、馬橋雅典さんは
http://mabasi.blog103.fc2.com/blog-entry-6.html
で、海外口座の問題点として次の2点を述べています。
1. 口座を開いた証券会社が破綻したときの対策
2. 私が死亡や痴呆化したときの家族への継承
これらも確かにそれぞれ問題です。
1. については、安心できる証券会社と取引するということしかいえません。破綻に際して保険でカバーされるようになっているとかいうことも考慮するべきでしょう。
2. については、乙は詳細なエンディングノートを残すことで、家族への継承は可能だと考えています
2008.2.10 http://otsu.seesaa.net/article/83238257.html
2008.2.9 http://otsu.seesaa.net/article/83093468.html
2008.2.8 http://otsu.seesaa.net/article/82931951.html
2008.2.7 http://otsu.seesaa.net/article/82754174.html
が、これは家族の(英語力を含めた)能力の問題も関係するので、何ともいえない部分があります。
乙は、一応、以前のブログ
2006.2.5 http://otsu.seesaa.net/article/12800956.html
で書いたように、数年先には、円による投資も心がけようと思っています。老後も日本にとどまるかもしれませんので、どちらになってもいいようにしておくべきかと思います。
私も、Interactive Brokersを使って、海外ETFに投資をしています。
もう一つ、大きなデメリットが日本の税制です。国内証券会社を通じた取引でないと、10%の優遇税制(これもいつまで続くか・・・)や損失の繰り越しが受けられず、配当が総合課税になってしまいます。手数料のメリットが消し飛んでしまうデメリットです。
日本の証券会社を優遇するための処置でしょうか?
この税制が変わるか、国内証券会社からアメリカ市場に上場しているETFに自由に投資できるようになっていれば良いのですが。
これなら日本人でもすぐに買うことができます。」
ここですよね?自分のブログでも日経新聞の記者さんからの取材に向けてみんなからの国内のETFについて意見を聴いたら大半の個人投資家の要望はココに帰結します。
乙さんは例外として多くの日本人投資家は最後まで日本で生活をするわけで日本人にとって日本の取引所が便利にならないと話になりません。先進国なのにね?
私はIBの利用料金が高いとは思いません。
私もFirstradeで取引していましたが、IBは年120ドルの手数料に躊躇していました。
しかし、1万ドルくらい両替すれば為替手数料で元が取れると判断して開設しました。銀行送金だと1円も為替手数料かかりました。朝10時のレートとかでなく、自分で両替レートを決められるのも良いです。
また、通常の売買では1ドルも手数料がかからないので、小額で分散投資できるのも良いです。しかもその分月々の手数料が減額されるので、10ドルまでは気にせず取引できます。
乙が Firstrade から Interactive Brokers に乗り換えたのは(とはいいつつ、Firstrade の口座を解約したわけではありませんが)隊長さんがおっしゃるように、手数料の安さです。
為替手数料や送金手数料を含めた総合的な手数料を考えるべきでしょう。運用資産総額にも関係しますが、大きな資金を動かす人のほうが IB のメリットは大きいと思います。
乙の資産は、そんなに多額ではありませんが、アメリカ経由でいろいろ投資することを考えると、IB が一番安いと思いました。
おかっきーといいます。
私はzecco使っています。
http://www.zecco.com/
こちらは2500$以上資産があると
一回の取引量にかかわらず、一月あたり10回分無料です。それに該当しないと、一トレード4.5$です。
margin rateも低めで4.70% から7.20%
です。(etradeは約10%ぐらいとられてました・・。)
米国イートレードを使ってましたが、手数料が高くてこちらに引越しました。(少しはイートレードに残ったままですが)まだまだ少額ですが。
IBは毎月手数料ひかれるのがいやでやめましたが、株を買うと直接株主として登録されるのか、HSBC株を買ったときアニューアル・レポートの冊子が家に届いたのはよかったですね。あと口座の移動が楽なのは便利でした。
なんか本人確認がちゃんとできてなくてロックされて資金移動ができなくなってしまったのですが、香港にかけると日本語が使える担当者に代わってもらえてたので、楽でしたよ。その点は便利ですね。電話をかける機会はそんなにないとは思いますが。
参考までにどうぞ。