http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/a/130/
で、大前研一氏がリニア新幹線に熱いエールを送っています。
そして、その記事の4ページ目
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/a/130/index3.html
で、5兆円に上る資金調達の方法について、おもしろい提案をしています。
「わたしは、日本の高揚感を高めるためにも、「世界一のものを作るファンド」を提案したい。例えば、高齢者が自分の死後に財産を寄付するファンドだ。」というものです。
問題は、資金がまだ寄付されていないで、これから入ってくる予定というところです。死んだ人の遺産を巡っては、いろいろとトラブルも多発するわけですから、「5000 万円をリニア新幹線に寄付する」という人がいても、やれ遺留分をどう算出するかなどで、簡単に執行できない可能性があります。
しかし、個人の力をまとめて、壮大な計画を実行に移せるようにという提案自体は有意義です。
事前に、そんな制度があったら利用してみたいか、利用する場合はいくらくらい寄付してもらえるのか、などを調査してみて、だいたいの資金の規模を推定しておく必要があります。
今の日本は、そういう有意義なお金の使い方が少ないので、乙の感触としては、けっこう寄付も集まるのではないかという気がします。勝手に税金で取られて、クルマの通らない橋や高速道路などのムダな使われ方をされるよりは、自分の意思で使い方を選びたいという気持ちは理解できます。
そして、こういう大プロジェクトが成功すれば、さらにさまざまなプランが策定されるでしょう。ここがポイントです。人々の金の使い方を考える上で非常に有意義です。個人の力で日本を変えることができます。選挙を通じてではなく、お金の力でです。夢があります。
みんなの夢が集まれば実行に移せるということでは、「たのみこむ」
https://www.tanomi.com/
における商品化の大規模版のようなとらえ方もできます。
大前氏は、死後寄付ファンドに関して政府がこれを無税化することを提案するとともに、収入の 10% を配当する債券などという別のアイディアも出しています。乙は、大前氏のアイディアに感心しました。