2007.8.23 http://otsu.seesaa.net/article/52391498.html
ブラジルは、BRICs の一角を占める有望投資先だということで、購入しました。
最近、乙の手元に第2期の運用報告書が送られてきました。3月31日の決算の内容ということです。
基準価額は、2007 年 10 月ころをピークにして、下落基調にあります。乙が投資したのが 2007 年8月でしたから、現在は損失を抱えていることになります。
ところで、この報告書を読むと、ベンチマーク(MSCI ブラジル 10/40 指数(円ベース))との比較が書いてあります。2007 年9月ころまでは、投資信託の基準価額はベンチマークとほぼ似たような動きをしていましたが、その後はベンチマークを大きく下回っています。2007 年3月 31 日を基準にして、2008 年3月31日現在では、ベンチマークの騰落率 25.1% に対して、投資信託の騰落率 3.1% という結果です。アクティブファンドなので、銘柄選びに失敗したということでしょう。
このことについては、運用報告書 p.4 に理由が書いてあります。
当ファンドでは、中長期的観点から、大型株に比べ中小型株により割安感があることに着目し、運用を行ってきました。しかしながら、特に 2007 年夏以降、米サブプライムローン問題に端を発した金融市場の混乱を背景に世界的にリスク回避志向が強まり、投資家はファンダメンタルズ(基礎的諸条件)やバリュエーション(株価評価)よりも流動性の高い大型株に焦点を当てて投資するようになり、その結果、中小型株のアンダーパフォーマンスが続きました。これが当ファンドのパフォーマンスがベンチマークを下回った大きな要因となりました。
なるほど。
単純にいえば、ファンドマネージャーの読みが外れたということですね。
乙の場合、5万円を投資するのにどうしたらいいかを考えたので、インデックスファンドを購入することができず、アクティブファンドにしたのですが、結果的に、うまく行きませんでした。
1年くらいで結果が出るものではありませんから、もっと長い目で見るつもりですが、それにしても、ベンチマークとの乖離はかなりの大きさです。たった半年でこんなにも差がついてしまうんですね。
気をつけなければなりませんね。
5万円で投資できるブラジル株のインデックスファンドがありますかね。探すのはむずかしそうです。
インデックスファンドは、(販売手数料が稼げないために)販売会社も積極的に売らないから、投資家にとって、情報が集めにくいように思います。
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インデックス投資に関する雑誌や本では、単一国に投資するのはリスクが高すぎるのでやめるべきだと書かれています。
EEM(25カ国の新興国の株式指数に連動するETF)でさえ、株式投資の10パーセント以内におさめるべきとのことです。
新興国への投資は、リターンが倍になったり半額になったりと変動が激しく、普通の神経の人には耐えられないとうう説もあります。
参考まで。
新興国の投資でいえば、乙の経験した範囲でも、中国株で3倍になったこともありましたし、
2007.10.23 http://otsu.seesaa.net/article/62004596.html
一方では、半額になったこともあります。
2008.4.14 http://otsu.seesaa.net/article/93290465.html
これくらいの変動は、乙には「耐えられる」と思います。
これとても、資産全体から見たら、中国株はほんの一部でしかないからです。