2008年06月06日

ライフスタイルと時給――ビールと不在配達票を例に――

 乙はビールを近所の酒屋さんで買っています。自転車で買いに行って自宅まで持って帰ります。缶ビール一箱(350cc×24本)で 4,190 円です。最近、別の酒屋さんのチラシを見ました。同じビールが配達料無料で、4,290 円だというのです。特売だからこの値段なのかもしれません。配達料が 100 円だと考えると、これは安いと思いました。
 自分で持ち帰ると、どんなでも往復で5分〜10分くらいはかかります。仮に10分としましょう。乙の時給が 3,000 円とすれば、
http://haisyatosyosyanogame.10.dtiblog.com/blog-entry-687.html
500 円もコストがかかっていることになります。
 ちょっとしたことではありますが、そういうのがいくつも積み重なってくると大変です。何でも自分で行うことで、かえって自分自身を忙しくしていることもありそうに思います。
 自分の手間を時給で換算してみるというのは、自分の生活を振り返る意味でいいことかもしれません。
 たとえば、書留郵便が配達されたときに、受取人(とその家族)が不在のときは、郵便局は不在配達の通知書をポストに入れて、郵便物を局に持ち帰ってしまいます。夜に帰宅して、それがわかった場合、郵便局に取りに行くことができます。今は郵便局でも24時間対応してくれます。しかし、これで往復10分かかるとしたら、郵便受取料 500 円を払っていることになります。
 後日の配達でいいなら、再度配達してもらう方が安上がりということになります。あとは、「自分で取りに行くこと=少しでも早く郵便物を入手すること」に意味(効果)があるかどうかという問題になります。差出人が誰か(郵便物の種類が何か)ということで、中身が何であるかがわかっている場合には、こんな考え方も成り立つでしょう。日中いつも留守だという場合は、再配達を依頼することは無理になります。
 こんなことを考えていると、時間貧乏になってはいけないなあと思いました。いや、逆にいうと、乙のライフスタイルは時間貧乏になっているということです。何とか豊かな生活を送りたいものです。
 若いときは、時給も安いことが多いので、何でも自分で行うというライフスタイルでいいと思います。しかし、中高年になってくると、自分自身の時給が高くなってきますから、同じ考えではバランスが悪くなります。お金を使って、他人にやってもらい、結果的に他人の時間を買うことが得だということです。
 年齢とともにライフスタイルを変える必要があるように思いました。
2009.3.23 追記
 この話の続きを
http://otsu.seesaa.net/article/116080140.html
に書きました。
 よろしければご参照ください。

posted by 乙 at 05:08| Comment(1) | TrackBack(0) | 消費生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも勉強させていただいております。小生、現在40歳です。

>年齢とともにライフスタイルを変える・・・

自分の頭の中を文章にしていただいたような記事でしたので思わずコメントしました。今まさに「何でも自分で行う」と「お金を使って、他人にやってもらい・・・」との境界線を立ち止まって思案中なのです。
「コスト意識を凌ぐ熱意があるか?」という自分への問いかけが境界線ですね。
これからも楽しみにしております。
Posted by 岩鶴 at 2008年06月06日 07:43
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