2016年05月08日

HSBC 香港でアメリカの債券を買おうとして

 乙は、E*TRADE を通じて、アメリカの債券に投資していたのですが、昨年までで E*TRADE は日本人客の口座を解約すると通告してきたので、債券投資ができなくなりました。
 で、E*TRADE の資金(米ドル)を HSBC 香港に移したのですが、この資金を眠らせておくのももったいないと思いました。そこで、アメリカの債券でも買おうかと思いました。
 HSBC 香港で米ドルで買える債券一覧を見てみると、Apple とか Microsoft とかがあります。数万ドルを運用するには十分なように思います。そこで、購入の手続きをしてみたのですが、うまく買えませんでした。
 HSBC 香港に問い合わせたところ、以下のようなことがわかりました。第1に、W-8 BEN という書類の提出が必要であることです。まあ、これは乙がアメリカで投資する場合に証券会社に提出していたものですから、書くことは簡単です。第2に、日本の居住者は HSBC 香港経由でアメリカの債券は購入できないようです。W-8 BEN の書類を提出しても、債券は購入できないということです。

due to dealing restrictions, most of the bonds are not eligible for customers residing or with correspondence addresses in Japan

 HSBC 香港では日本人の債券購入ができないようです。いや、香港の債券とかは購入できるので、全部ダメなのではないのですが、アメリカの債券を解約した資金で、米ドル建ての現金ですので、できたら、アメリカの債券で運用したいと思ったのでした。香港ドルに両替して運用するより、米ドルのまま運用したいと思います。
 これは困りました。
 もう少し、この問題を調べてみましょう。
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2011年02月28日

E*チャイナ2のその後

 乙はエッジさんのブログで知りました。
http://ameblo.jp/happy-retire/entry-10812099689.html
 中国人民元-円連動社債(愛称:Eチャイナ2)は元本割れだそうです。
 乙は、どこかで聞いた名前だなあと思いましたが、自分のブログを検索してわかりました。
2006.2.16 中国人民元−円連動社債(愛称:E*チャイナ2)
    http://otsu.seesaa.net/article/13339787.html
 5年前のこの記事で乙は断言しています。「乙は申し込まないことにしました。」
 当時、今後の人民元を考えれば、きっと高くなるだろうと思っていました。
 しかし、人民元高が5年以内に起こるのかといわれれば、自信がありませんでした。
 20〜30年くらい経つうちには人民元高になる可能性が高いのではないかと思っていましたが、「5年」となると何ともいえません。
 結果的に、これに投資しなくてよかったということでした。
 では、今から人民元に投資するか。
 何ともわかりません。
 5年前よりはさらに否定的になっています。しかし、そんな推測は当たりそうにありません。
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2010年12月24日

個人向け国債の金利の変更

 日経新聞12月23日朝刊1面に「個人向け国債金利高めに」という記事がありました。財務省は個人向け国債の金利を改めるということです。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E0E0E2E18A8DE0E0E3E0E0E2E3E29F9FEAE2E2E2
 この記事に関して、水瀬さん
http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-1603.html
は「「将来の金利急上昇時の国のダメージ軽減」が狙いのような気がします。」とお書きです。そうかもしれません。
 乙は、「それにしても変な金利の決め方をするなあ」と思いました。基準金利が 2.35% を越えると、新方式は購入した個人が現方式より不利になります。
 だったら、基準金利が 2.35% 以下だった場合は、「基準金利×0.66%」で計算し、2.35% 以上だったら、「基準金利−0.8%」で計算すればいいでしょう。こうすれば、国債の商品性が上がることが実感できます。
 売れない国債を個人に押し込もうという話なのですから、こんなことにしないと個人は振り向かないでしょう。
 ま、いずれにせよ、乙は国債を買おうと思いませんけれど。
 そもそも、こんな小手先のことでお茶を濁すよりも、来年度も44兆円もの借金をしようとする予算案を何とかしなければならないでしょうに……。

参考記事
http://nightwalker.cocolog-nifty.com/money/2010/12/post-de47.html
http://www.shinoby.net/2010/12/post-2283.html
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2010年11月20日

マネックス証券でのアメリカ国債の扱い

 乙は水瀬ケンイチさんのブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」で知りました。
http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-1567.html
マネックス証券で米国債が買えるようになるという話です。
 さっそくサイト
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2010/news1011a.htm
を見てみると、やはり予想通り、手数料(見えないものも含む)が書いてありません。書いてないから「見えない」のですが。
 それどころか、「取引手数料 債券の買付・売却自体には取引手数料はかかりません(外貨建て債券の円貨決済には所定の為替手数料がかかります)」と書いてあって、手数料無料で買えるかのように書いてあります。(いや、それはある意味ではそうかもしれません。)
 しかし、手数料無料では、取扱金融機関の儲けがないわけで、それでは民間企業としてやっていけません。ここらあたりをもう少し丁寧に説明してほしいところです。
 なお、外国債券の手数料については、以前ブログ記事
2007.7.14 http://otsu.seesaa.net/article/47766706.html
でちょっと書いたことがあります。見えないようにして手数料がかかっているはずです。

参考記事:
http://nakatatarou.blog110.fc2.com/blog-entry-643.html
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2010年11月16日

アメリカ債券に投資するか

 乙は、自分のポートフォリオを見直したとき、アメリカ債券がやや比率が低いと感じました。
2010.9.9 http://otsu.seesaa.net/article/161931018.html
 そこで、普通ならばアメリカ債券に投資することになるのですが、さて、どうしたものでしょう。
 債券といっても、社債は判断がむずかしいので、財務省債券(ほぼ国債相当)かそれに準じるものに限定します。
 アメリカの短期金利は、下がるところまで下がってしまって、もうこれ以上下がりません。日本とどっこいどっこいです。
 すると、これからは金利が上がる方向に変化するしかないわけで、早かれ遅かれ、金利は上がるでしょう。金利が上がれば債券価格は下落します。確実に下落するとわかっている金融商品を買うのは変です。
 長期金利もだいぶ下がっているような感じです。長期金利は、値動きがよくわかりませんが、投資するならこんなものでしょうか。
 ETF では、短期債券、長期債券それぞれに投資するものがありますが、短期債券に投資するものは購入意欲がわかないということです。
 短期も長期もごちゃ混ぜに投資する ETF もありますが、こんなものも、あまり明るい見通しはないように思えます。
 ポートフォリオが少しくらい理想からずれても、今は債券投資を見合わせて、時間が経つのを待つというのでもよさそうな気がしています。
 あ、日本の債券(国債)も同じで、投資先としてはまったく魅力がないように思えます。
 そんなことを考えると、インデックス投資はむずかしいという話になってきます。
 なかなか悩みは深いです。
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2010年06月04日

国債の低金利を見て

 日本の個人向け国債の低金利は何とかならんものでしょうか。
 じゅん@さんが、2010夏の個人向け国債の利率についてブログ記事をお書きです。
http://www.lay-up.net/archives/blog-entry-809-1006022044.html
 相変わらずの低金利です。
 これだったら、定期預金の方がマシなんじゃないかと思います。
 乙は、過去に定期預金もしてきました。
2009.12.8 http://otsu.seesaa.net/article/135002513.html
2009.9.25 http://otsu.seesaa.net/article/128785028.html
2009.6.1 http://otsu.seesaa.net/article/120590919.html
 6月のボーナス時期を迎えて、各銀行が(いや、たくさんの銀行でなくていいので1行だけでいいのですが)キャンペーンなどをやってくれるとありがたいと思います。
 ま、乙の場合は、前回の定期預金の預入額が大きかったので、今回はスキップしますが。

 乙は、自分のポートフォリオを考える際に、債券と定期預金は一緒にして考えています。
 債券は価格が上下するのでリスクがあり、定期預金は固定金利ですからリスクがないという意味で別のカテゴリーなのでしょうが、債券だって償還期限まで保有すれば固定金利と同じことです。
 定期預金は、個人の場合、1000万円まで預金保険で保護されますから、債券と同様の性格を持つと思います。
 債券と定期預金を別物として扱うのは、大きな資金を扱う会社などの大手であって、金融資産をさほど持たない(1億円以下くらいの?)個人としては、同じに扱っていいのではないかと思っています。
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2010年05月15日

国際復興開発銀行 南アフリカ・ランド建債券の償還

 乙は、南アフリカ・ランド建て(5年もの)の外国債券を購入しました。2005年4月のことでした。
2006.1.29 http://otsu.seesaa.net/article/12436140.html
 この債券の償還日が 2010 年5月10日で、確かに償還されました。
 購入するとき、1ランドは 18.03 円でしたから、5万ランド購入して、901,500 円かかりました。
 その後、毎月利払い 7.38%(年率)がありました。その中から税金を引かれていました。
 その段階で、乙は誤解していましたが、日本円で源泉徴収されるのではなくて、外貨建てで源泉徴収されるのですね。
 たとえば、2010年4月の場合は、次のようになります。
 外国利金額=307.5 ランド(50,000×7.38%÷12)
 申告レート=11.39(1ランドの円換算レート)
 申告所得金額(円)=3,502 円(307.5×11.39)
 所得税=525 円
 地方税=175 円 合計で 700 円で、3,502 円の2割
 換算レート=12.76(1ランドの円換算レート)
 所得税(外貨)=41.14 ランド
 地方税(外貨)=13.71 ランド 合計で 54.85 ランド
 受渡金額=252.65 ランド
 結果として、 307.4 ランドの利金収入に対して 54.85 ランドが源泉徴収されることになります。
 申告レート(税額を計算するときのレート)と換算レート(税額を外貨で支払うときのレート)がずれています。そこで、源泉徴収額は、利金の 20% ではなく、17.84% になります。

 そうやって、受け取ったランドが乙の外貨口座に貯まっていきます。
 最後に、5万ランド(と最終の利金)がかえってきました。口座のランドの保有高を見てみると、55,342.98 ランドになっていました。
 利金の概算では、50,000×7.38%×5年で、そこから税金2割が引かれるので、15,000 ランドくらい受け取れることになります。単純に計算すると、口座には約 65,000 ランドがあるはずですが、これは現在の口座残高(買付余力)55,342.98 ランドとはかなり異なります。
 さっそく証券会社に電話して、事情を聞いてみました。
 すると、2008年8月まで、乙が受け取っていた利金はそのたびに円転していたとのことでした。源泉徴収も「円」で行われていたのです。その後は、ランド建てになったとのことです。いやはや、こんなことも気がつかなかったのですね。忙しいと、さまざまなことが不注意になります。
 ランドで利息を受け取っても、そのままでは利子が付かないし、その先、円高(ランド安)になると予想していたわけですから、さっさと円転するのが正しい態度です。
 今まで受け取った(税引き前の)利息は(書類上、すぐに円転したとして)251,117円でした。
 5万ランドを円転して、レートが 11.90 円でしたから、595,000 円ということになりました。両者を合算すると、846,117 円ということになります。初期投資額 901,500 円から考えればマイナスです。実際は、さらに税金分の約5万円が引かれます。つまり、損失を出したということです。
 高金利の外国債券に投資しても意味はないということは、以前から知っていましたが、
2009.4.11 http://otsu.seesaa.net/article/117253628.html
乙自身の実例で、はっきりと悟りました。いい勉強になりました。
 約10万円の授業料は高かったように思います。1割以上の損失です。
 日本国に5万円払ったのはまあいいとして、あとの5万円はどこに消えたのでしょうか。為替差損は何にもならないですね。
posted by 乙 at 04:28| Comment(1) | TrackBack(0) | 債券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月05日

無利子非課税国債は問題あり?

 NIKKEI NET の記事
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20100302ATFS0200E02032010.html
によれば、亀井静香郵政・金融担当大臣が「単純な国債だけでなく、無利子非課税国債の発行も前向きに検討する時期だ」と述べたそうです。
 無利子非課税国債は、無利子なのですが、その代わり相続税が非課税になるという国債です。
 相続税でかなりを持って行かれる富裕層がこれを購入して、相続税も贈与税も払うことなく、遺産として子孫に多額の財産を残すことができるようにするものです。
 しかし、このアイディアは、今ひとつのように思います。
 乙が引っかかるところは、無利子非課税国債を購入することで、富裕層の税金をたとえば半額に減額することが可能になることです。というか、そのような人しかこの国債を買わないわけで、大多数の庶民には関係ない話です。こういう国債を売り出すことで、当面は、国債の販売額が一時的に増えるというプラスの効果があるかもしれませんが、そのあとでは、税金が徴収できないというマイナスの効果があるのです。富裕層が、この国債を「ありがたい」と感じて購入するということは、相続税で持って行かれてしまうよりも、子孫に残せるほうが望ましいということです。言い換えると、この国債は富裕層を優遇するための国債なのです。これを国庫から見ると、この国債を発行することによって、将来的には相続税を取り損なってしまうわけで、無利子非課税国債が売れれば売れるほど、日本の将来の税収が落ち込むことになります。
 一時期、国債が売れても、将来的には償還しなければなりません。一方、相続税は、取れば取ったで、あとで還付する必要はありません。国の立場から長期的に考えれば、相続税のほうがはるかに好都合だということになるでしょう。
 いろいろな仕組みをゴチャゴチャ考えるよりも、シンプルにものを考えるほうがいいのではないでしょうか。それにしても、こんなに国債を増やして、どうするつもりなのでしょうか>亀井大臣

参考記事:
http://toyop129.blog48.fc2.com/blog-entry-895.html
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2010年02月21日

個人向け国債が売れない

 大前研一氏のメールマガジンで、個人向け国債が売れなくなっている話が出ていました。
http://www.ohmae.ac.jp/ex/kabu/magmail/index134.html
 乙も、以前、同じようなことをブログに書いたことがあります。
2009.4.13 http://otsu.seesaa.net/article/117379177.html
投資家の視点で見ても、個人向け国債は魅力がないと思います。そのような判断が積み重なって、全体的に見て、売れていないということになります。
 財務省のサイトを見ると、もう少し詳しい資料が掲載されています。
http://www.mof.go.jp/singikai/kokusai/siryou/e200225b.pdf
の2ページに平成20年1月分までの結果が載っていますが、これが個人向け国債の実態ということです。大前氏のグラフは、1年ごとのグラフですから、財務省のグラフ(3ヵ月ごと)の4本分をまとめて見ていることになります。
 このグラフでは、「残高」(つまりは販売額の合計)を示し、いかにも順調に推移しているかのように見せていますが、グラフの形を見れば明らかなように、個人向け国債は(5年固定金利型も10年変動金利型も)売れていません。
 こんな低い利率では、買う意欲がわいてこないのは当然でしょう。
 しかし、日本は、税収が少なく、その割に支出が多いために、何としても大量の国債を発行し、それを市場に吸収してもらう必要があります。そのような観点から考えると、個人向け国債は当初の期待通りには機能していません。
 では、国債をどこが買うか。
 いろいろな考え方がありますが、やはり、国債が買えるのは郵便局の郵便貯金の資金でしょう。かんぽ生命も同様です。
 となると、郵政民営化の針を戻して、準国営にして、ゆうちょ銀行の貯金とかんぽ生命の保険料で国債を買うようにするのが(政府にとって)必要な処置です。今はその方向に向かいつつあります。
 個人向け国債の販売額の推移は、そのような国のやりかたを見抜いた個人の判断を示しているかのようです。
 1枚のグラフでも、それを読み解くのは大変なことだと感じます。
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2009年08月12日

個人向け社債 発行最高

 日経新聞8月11日1面の記事です。
 ネット内では、ごく一部だけ読めるようになっています。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20090811AT2D0703010082009.html
個人向け社債、発行最高 09年、月内に1.5兆円突破
 企業が個人投資家向けに発行する普通社債が急増している。2009年の発行額は8月中に1兆5000億円を超え、過去最高だった08年の年間発行額を上回る見通しだ。昨年秋の金融危機をきっかけに、個人マネーが企業の資金調達の一角を支える構図が鮮明になっている。
 今年の個人向け社債の発行額は8月末に1兆5272億円に達する見込み。7年ぶりに過去最高を更新した08年(1兆3464億円)を上回る。(07:00)

 新聞の記事では、見出しが次のようになっていました。「個人向け社債 発行最高 今年年間 月内に1.5兆円突破」ネットでは微妙に違っているのですね。
 それはともかく、本紙にはグラフまで掲載されていて、個人向け社債が 2008 年から 2009 年にぐっと伸びていることがわかります。
 個人としては、銀行預金や国債よりも金利が高いので、社債を購入する例があるようです。記事では、NTT の4年債で年間利回りが 1% だという話です。
 しかし、1000 万円までの定期預金であれば、乙が積んだ新生銀行では、1.7% の利率でした。
2009.6.1 http://otsu.seesaa.net/article/120590919.html
 では、個人向け社債を購入する人はどういう人でしょうか。乙が思うに、定期預金が 1000 万円を越える人でしょう。高い金利を提示している銀行は破綻の可能性があるわけですから、ペイオフを考えると、そういう銀行に 1000 万円を越える定期預金をしていては大変危険です。
 乙は、1000 万円までを越えるまでは、まだまだ余裕がありますので、しばらくは定期預金を続けます。
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2009年06月07日

住友信託銀行が社債を割安価格で買い戻し

 日経新聞6月5日朝刊4面で見かけた記事です。
 住友信託銀行が、過去に発行した社債を割安価格で買い戻したそうです。発行価格の 75% で買い戻したので、合計 90 億円の利益を上げたとのことです。
 ネット内では、5月27日付で公表されていました。
http://ir.nikkei.co.jp/irftp/data/tdnr1/tdnetg3/20090527/5ogeaq/140120090527006690.pdf
こういう記事を読んで、乙がよくわからなかったのは、社債を持っていた投資家たちは、なぜ 75% の価格で手放すのかということです。
 日経新聞の記事では「現金を確保できる」からだとしていました。でも、それって変です。確かに、債券なんですから、売れば現金にできます。しかし、あえて損失を確定させるような「売り」をする以上、投資家が将来的にこの社債が償還されない可能性がある(しかも確率が 25% 以上とかなり高い)と予想していることになります。「永久劣後債」ということで、償還期限がなく返済順位が低い債券なのだそうですが、それにしても、それを売ることに同意した機関投資家の判断はどうなのでしょうか。住信が子会社を通じて買い戻したとのことですから、「ほら、財務内容がこんなにも悪く、長くは持たないですよ」などと悪材料をどんどん出せば、機関投資家もそれっとばかり売りに合意するのでしょうか。自分に都合の悪い情報は、隠すよりはきちんと対外的に説明するほうが透明性があっていいに決まっていますが、それにしても、悪材料を説明すればするほど、社債の買い取り価格が下がることになりそうです。こうなると、インサイダー情報ではないものの、いくらでも操作できそうな話です。
 決算をよく見せかけるのは粉飾決算ですが、悪く見せかけることも同じでしょう。
 この子会社は、全然口添えなしで、75% に値切ったのでしょうか。どうやって 75% に決めたのでしょうか。
 こういうことがあると、債券(社債)市場は怖いなあということになってしまいそうです。
 それにしても、こういう操作で 90 億円の儲けですか。住信にとっては大変いい実入りでしたね。

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2009年05月26日

長期金利、日米欧で上昇

 「長期金利、日米欧で上昇」という記事が日経新聞5月25日1面トップに出ていました。
 ネットにも記事があるのでしょうか。
 2008年秋の金融危機前には4%ないし5%くらいあった欧米の長期金利が、2008年末には2%ないし3%くらいまで低下してしまいました。それが、最近、また上がってきているというのです。イギリス 3.71%、ドイツ 3.46%、アメリカ 3.45% といった調子です。
 日本は、どうせ低いわけですが、それでも 1.43% というのは、昨年末よりも 0.26% 上がっています。
 記事では、長期国債の金利上昇は価格下落だということで、各国の財政赤字の問題や国債の格下げなどについて論じられていました。
 大局的にはそうかもしれないけれど、個人としては、長期金利が上がったら、債券投資もいいなあということになってきます。
 ちょっとヨーロッパの債券投資を考えてみましょうか。

タグ:長期金利
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2009年04月13日

個人向け国債、販売額最低に

 日経新聞4月12日朝刊3面にあった記事です。個人向け国債が売れないという話です。
 NIKKEI NET でも一部(約6割)が読めます。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090412AT3S1100M11042009.html
 それにしても、なぜネットでは一部しか読めないのでしょうか。全部読めるようにしたら、紙媒体が売れなくなると考えてのことでしょうか。
 それはともかく、個人向け国債は今や販売に陰りが見えるようです。
 固定金利5年ものの表面利率が 0.71% という水準では、いやはや、「運用」などというレベルではないように思います。
 ちなみに、銀行の定期預金はどうなのでしょうか。
 乙は、新生銀行で定期預金をしましたが、
2008.12.9 http://otsu.seesaa.net/article/110934038.html
5年もので 1.7% の利息でした。
 もっと利率が高いものもないわけではありませんが、
2009.1.6 http://otsu.seesaa.net/article/112214633.html
まあ、十分な利率でしょう。
 新生銀行の定期預金の利息が高いのは、それなりの理由があってのことですが、
2009.2.8 http://otsu.seesaa.net/article/113867168.html
それにしても、1000 万円までのお金は、定期預金で十分なように思います。
 では、0.71% の国債を買う個人というのは、どんな人なのでしょうか。おそらく、預金が数千万円を越える人でしょう。いくつかの(高金利を提示する)銀行に 1000 万円ずつ預けても、まだお金がある人です。(そういう人の中でも、株式投資などはいやだと考えている人ですね。)
 そういう人はあまり多くないでしょうから、まあ国債が売れないのも当然でしょう。
 日本の低金利はすっかり定着してしまいました。昔のような5%とか8%とかの高金利になることはあるのでしょうか。乙は、あと30年くらい生きるだろうと思いますが、死ぬまでにはそういう高金利を経験できるでしょうか。

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2009年04月11日

高金利の外国債券に投資しても意味はない

 乙は、今は、高金利の外国債券に投資しても意味はないと思います。
 なぜならば、金利が高い外国通貨が安くなって、円が相対的に高くなるからです。
2008.8.31 http://otsu.seesaa.net/article/105762250.html
2008.8.30 http://otsu.seesaa.net/article/105715608.html
2008.8.29 http://otsu.seesaa.net/article/105661673.html
 しかし、乙が外貨投資をはじめようとしたとき、このことが十分に理解できず、そんなに大幅に為替レートが変わるとも思えず、高金利の外貨建ての債券に投資すれば、それなりにもうかるような気がしました。
 そこで、ニュージーランド・ドル建て(1年もの)と、南アフリカ・ランド建て(5年もの)の外国債券を購入してみました。
2006.1.29 http://otsu.seesaa.net/article/12436140.html
 その後、ニュージーランド・ドル建債券は、最終的に損失が確定しました。
2006.3.25 http://otsu.seesaa.net/article/15412720.html
 では、南アフリカ・ランド建て債券はどうなのでしょうか。
 現在のところ、為替レートは、1ランドが11円くらいです。乙が債券を購入した 2005 年4月には、18円でした。なるほど、為替レートは4割安になっています。これでは、7.38% の高金利を誇っていても、全然もうかりません。
 償還まではあと1年ほどありますが、こちらも損失が出そうな情勢です。
 なるほど、高金利の外国債券に投資しても意味はないということを実感しました。いい勉強になりました。

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2009年03月09日

シティグループの債券の損失

 乙のブログに「与那国お」さんから質問がありました。
http://otsu.seesaa.net/article/115259871.html
 「シティの債権を保有してるのですが二月二十八日ロイターの記事で債権保有者は政府主導のリストラ措置への参加を強いられるとの記述がありました。倒産以外に元本が毀損することがあるのですか?」
 この記事は、
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-36742920090228
のことです。
 その記事によると、ムーディーズやS&Pがシティグループの格付けを引き下げるということです。
 これで意味がわかります。(以下は、あくまで乙の解釈です。)
 格付け会社がシティグループの格付けを引き下げると、シティがこれから発行する債券は高利率のものにせざるを得ません。今まで通りの低利率の債券は、(格付けが低く、倒産の可能性が高まるので)買う人がいなくなってしまうからです。いわゆる高利回り債券とかハイイールド債券、ジャンクボンドとかいわれるものになるわけです。
 こうして、新規発行の債券の金利が高くなると、すでに発行済みの債券(既発債)の場合も、金利が高くなります。そういう金利でないと、既発債を買う人がいなくなり、流通しなくなるということです。
 債券は、金利が上がると価格が低下します。そのため、シティの債券に投資をしている人は、債券の金利上昇で債券価格が低下し、結果的に元本が毀損してしまうということになります。
 途中で売るときに元本が毀損してしまうのであって、満期(償還期限)まで保有していれば、元本は毀損しません。しかし、シティがそんなに長く持つのでしょうか。長く持たないとすれば、倒産して、元本が毀損します。今は、債券価格の下落で、そういう状況を市場が織り込み始めたと言っていいのではないでしょうか。
 乙の解釈が間違っていると思われた方は、ご指摘ください。

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2008年11月17日

債券の現物投資と ETF による債券投資

 hide さんから長い質問をいただきました。
http://otsu.seesaa.net/article/109057489.html
 改めて、ここで乙の考え方を示します。
 まず、債券が国内債券か外国債券かで話は大きく異なってきます。ここでは、国内債券は無視して、外国債券の話に限定します。
 次に、債券投資をする金融機関ですが、国内と海外では若干違いがあるように思います。が、ここは、あまり触れないようにしましょう。乙がやっているような、海外の金融機関経由で外国債券を購入する場合を考えます。
 このような条件で、乙が債券投資を現物債券(ゼロクーポンもその一種)で行うべきか、ETF 経由で行うべきか、考えてみました。
 以前の記事
2007.10.26 http://otsu.seesaa.net/article/62467805.html
では、「外国債券投資は ETF が便利」としています。
 hide さんのおっしゃるように、現物債券では金利が固定され、ETF では変動金利に近いわけですが、それも考慮して、ETF を買うことにしています。たとえば、アメリカの金利が高くなっていった場合、(仮に 7% とかになれば)現物債券に投資するほうがいいと思います。
 ETF 経由の債券投資は、分散投資になりますが、必ずしも安全性を念頭においているわけではありません。先進国の国債は、だいたいはデフォルトの可能性がきわめて低いので、現物投資でいいと思います。投資先を分散しても、より安全になるとは思いません。変わらないと思います。
 ETF 経由の投資では、さまざまな債券に投資することで、金利の高低の影響が(国別でも購入時期別でも)中和され、より平均的な動きになっていく点にあると思います。
 アメリカ国債の購入は、まあ簡単ですが、ヨーロッパ各国の国債となると、若干めんどうです。日本の金融機関経由だと簡単に手続きできますが、手数料がかなり高くなります。海外の金融機関経由だと、手続きそのものがめんどうになることが多いように感じます。口座開設自体ができない場合も多いように思います。また、手数料を安く抑えるためには、それぞれの国(の金融機関)に口座を開設する必要がありそうです。一般に、各国の国債は、それぞれの国で口座を開設するのが一番手数料がかからないはずです。ユーロはフランス国債に限定しても、イギリス・ポンドやスイス・フランなどは別途口座開設と言うことになるかと思います。結果的に、口座数が増えて、管理がめんどうになります。
 ETF だと、こんなことを考えずに、若干の手数料を払うことで世界の債券に投資することができます。
 こんなことを考えると、債券投資は次のような形にしておくのが現実的かなと思います。
(1) ETF 経由の投資をメインに考える
(2) アメリカの金利が高い場合は、アメリカの現物債券を購入してもよい。
(3) ヨーロッパは、新規口座開設がめんどうなので、現物の債券には手を出さず、ETF だけにしてしまう。

 なお、これに関して、乙が今まで書いた記事
2007.10.25 http://otsu.seesaa.net/article/62304436.html
2007.10.24 http://otsu.seesaa.net/article/62142690.html
2007.6.11 http://otsu.seesaa.net/article/44484085.html
も参考になるかもしれません。
posted by 乙 at 06:43| Comment(1) | TrackBack(0) | 債券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月02日

SBI 証券の外貨建て債券の利金を外貨で受け取ることが可能になりました

 乙は、本当にうっかりしていたのですが、8月25日から SBI 証券の外貨建て債券の利金を外貨で受け取ることが可能になりました。
 自分でも、南アフリカ・ランド建てによる債券を購入していたのですが、
2006.1.29 http://otsu.seesaa.net/article/12436140.html
今までずっと、円で分配金を受け取っていました。これがランドで受け取れるようになるわけです。ランドなんてほとんど使い道はないですが、少し貯まってきたら、ランド建ての債券を追加購入してもいいと思います。というか、証券会社だから、そのままランドで出金するわけにも行かないし、ランドの使い道なんてないも同然です。
 とにかく、少額でも、毎月のように円転のための為替手数料を取られてきたので、それをカットしようと思います。
 新たな債券を買うほどに外貨が貯まるものかどうかはわかりませんが。

 それにしても、自分が保有している債券がこんなところで関わりを持つとは思いもよりませんでした。
 いろいろ気をつけていなければなりませんね。
posted by 乙 at 06:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 債券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月24日

アメリカのエージェンシー債

 ファニーメイとフレディマックが危ないという話は、ニュースとなって世界を駆けめぐっています。たとえば、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080715-00000023-dwj-biz
という記事があります。
 さて、乙は、アメリカのエージェンシー債に投資しています。
2007.1.25 http://otsu.seesaa.net/article/32064138.html
そのときは、債券ならば、実質的にアメリカ政府が保証しているようなものだと思っていましたから、どのエージェンシーかということはほとんど無視していました。
 最近のニュースを見ると、ファニーメイとフレディマックには株価の大幅な下落があり、経営不振は明らかです。もしかすると、債券だって償還されない可能性があるのかもしれません。
 乙は、心配になって、自分の購入した債券の発行元をチェックしてみました。ファニーメイとフレディマックではありませんでした。これで一安心ですが、今から思い起こしてみると、ファニーメイは、買おうとした債券の中に並んでいたように思います。エージェンシー債ならば、それでも同じだろうということで、銘柄についてはまったく気にせずに選んでしまったので、もしかしたら、乙はファニーメイの債券を買っていたかもしれません。くわばらくわばらでした。
 もっとも、債券の償還まではまだまだ何年もありますから、他のエージェンシーがおかしくなる可能性もあるわけで、安心していてはいけないのかもしれません。
posted by 乙 at 04:11| Comment(7) | TrackBack(2) | 債券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月20日

香港で人民元建て債券が買える?

 乙はうっかりしていたのですが、昨年、香港で人民元建て債券が買えるようになったようです。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2007&d=0810&f=business_0810_003.shtml
によれば、(2007.8.10 の記事ですが)中国輸出入銀行が実際に発行したとのことです。
http://j.peopledaily.com.cn/2007/09/25/jp20070925_77307.html
によれば、(2007.9.25 の記事ですが)中国銀行の人民元債券に香港でオファーが殺到したとのことです。
http://jp1.chinabroadcast.cn/151/2008/02/21/1@112600.htm
によれば、(2008.2.21 の記事ですが)国家開発銀行の2金融債に応募が殺到したと伝えています。
 人民元建て債券に個人投資家が応募できるとすれば、実質的に人民元投資が可能になるわけで、投資方略を考える上で通貨の分散がはかれることになり、意味があります。
 そこで、さっそく(というよりは「遅ればせながら」というべきですが)HSBC 香港のサイトで調べてみました。
https://www.ebanking.hsbc.com.hk/1/2/investments/bonds/buy?__cmd-All_MenuRefresh=
のページから Currency を「CNY Renminbi」に指定して「Search」を押してみると、おやおや「No available bonds/CDs.」となってしまいました。現在、HSBC 香港では扱っていないということです。昨年の9月にはここで買えたのかどうかもわかりません。そもそも HSBC 香港ではこういう債券を扱っていなかったということも考えられます。
 人民元債券を購入するためだけに香港の証券会社に口座を開設するかと考えると、まあ、そこまではしないような気がします。
 記事を見たときは、人民元投資に期待が膨らんだのですが、急に醒めてしまいました。
 おいしい話は、そうそうころがっていないということです。そもそも、こういうニュースに半年経ってから気づいても、それは遅すぎるというものです。
 ま、次の機会を待ってみましょう。
posted by 乙 at 05:42| Comment(6) | TrackBack(0) | 債券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月26日

外国債券投資は ETF が便利

 乙は、外国債券投資をどうするか、悩んでいましたが、今のところ、ETF で投資するのがいいのではないかと思います。
 考えたのは以下のような点です。
 第1に、購入単位の問題です。
 生債券では、購入単位が大きすぎるということがあります。給与の一部を投資に回すことを考えると、せいぜい数十万円くらいを上限にするのでないと、日常的に購入するわけにはいきません。分散投資を考えたら、もう少し小さい単位での投資が可能なほうが望ましいと思います。
 ETF ならば、相当小さな単位でも購入可能です。銘柄にもよりますが、数万円程度から購入可能です。もっとも、あまりに小さな金額では、売買手数料が高くなる可能性があるので、かえって非効率ですが。
 第2に、購入する金融機関の問題があります。
 海外で債券を購入する場合、乙が現在利用している金融機関では、生債券を適当な品揃えで売っていません。意外とバラエティがないものです。
 債券購入のために別の金融機関に口座を開設する手もありますが、どこの金融機関がいいのかを調べるのも一苦労です。その金融機関に口座を開設していない人で、当該金融機関が取り扱っている債券について事前に十分に調べられるかどうか、疑問があります。アメリカとヨーロッパの両方の債券を扱っている金融機関があるのでしょうか。(口座開設自体、海外ではけっこうな手間が必要です。)
 一方、ETF ならば、証券会社で気楽に買えます。Interactive Brokers であれば、ヨーロッパ市場で上場されている ETF も買うことが可能なようです。ということは、アメリカ債券、ヨーロッパ債券の両方とも投資可能だということになります。これは大変便利です。
 第3に、金利動向や投資期間との問題があります。
 生債券は、購入時に金利が固定し、それが償還時まで継続します。したがって、金利が高いときに購入するべきです。金利が低いときに債券を購入するということは、その低金利が長期にわたって続くということになりますから、金利上昇の好影響が享受できないわけで、それは避けるべきです。また、生債券では、投資期間=償還時期を事前に決めておかなければなりませんが、それはそれでなかなか悩ましい問題になります。将来どうなるか、予測は不可能です。
 一方、ETF では、投資期間はほぼ関係ありません。ずっと保持したままでかまわないことになります。金利の動向は運用結果に影響しますが、長期間にわたってずっと ETF を保持したままであれば、だいたいは変動金利並みの利回りになるのではないでしょうか。つまり、ETF はほったらかしに向いているというわけです。
 第4に、手数料の問題です。
 ETF のほうが少し手数料が高いように思います。生債券では、購入時(と売却時)に手数料がかかります。ETF も購入時と売却時の手数料(株式の売買と同じ金額:大した負担ではない)がかかります。両者はほぼ同じくらいでしょうか。それに加えて、ETF の保有時には口座管理料(Expense Ratio)がかかります。生債券でも口座管理料がかかるところがあります。これらは、債券に投資し続ける限り継続しますから、20 年とかになると、1年分の20倍のコスト(実際は複利で考えるべきでしょうか)がかかります。債券の利回りを考慮すれば、それくらいのコストはしかたがないかなと思います。まあこれは許容範囲内でしょう。
 第5に、換金性ですが、これは、生債券と ETF で差がありません。何らかの事情で現金化する必要が出てきたときには、両方とも比較的スムーズに市場で換金できると思います。
 第6に、集中投資と分散投資の問題です。生債券では1種類の債券に集中投資することになりますが、ETF は、いろいろな債券に分散投資することになります。社債などは、生債券ではちょっと恐い(企業が倒産したらゼロになる)わけですが、ETF なら、多くの会社の社債に分散して投資しているので、一部の会社が倒産しても、全体としてはそれなりのリターンが期待できます。多くの会社がバタバタ倒産するような大恐慌にならなければ大丈夫でしょう。アメリカ国債にしても、ETF の場合は、償還期限が異なるさまざまな国債に分散投資しますから、その時々の国債を順次買い換えているようなことになります。これが上で述べた変動金利並みの利回りになるということです。これはこれで便利です。

 というようなことで、乙なりに考えたところでは、債券投資も ETF がいいのではないかと思っています。
タグ:債券 ETF
posted by 乙 at 05:30| Comment(3) | TrackBack(1) | 債券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月25日

外国債券投資を考える(2)海外の金融機関経由

 過去の経験を振り返りつつ、すでにブログに書いたことも再度読み返して、今後の方針を改めて考えてみたいと思います。
 今日は、昨日に引き続き、海外の金融機関を通じて外国債券に投資する場合を検討してみましょう。
 この場合も、(2−1)債券を直接買う方法と、(2−2)ファンドを経由して買う方法があります。
 2−1では、乙が経験したものとして、アメリカでのゼロクーポン債券がありました。
 一連の関連記事は、以下のようになっています。
2006.12.21 E*TRADE 口座開設
http://otsu.seesaa.net/article/29970176.html
2007.1.9 アメリカの債券を買うとき
http://otsu.seesaa.net/article/31106871.html
2007.1.12 米国債よりもエージェンシー債
http://otsu.seesaa.net/article/31260499.html
2007.1.21 HSBC 香港の米国債と E*TRADE の米国債
http://otsu.seesaa.net/article/31798393.html
2007.1.22 E*TRADE で債券を買う場合のコスト
http://otsu.seesaa.net/article/31873777.html
2007.1.25 E*TRADE で購入するエージェンシー債を選ぶ
http://otsu.seesaa.net/article/32064138.html
2007.2.1 アメリカ E*TRADE 証券での債券購入のトラブル
http://otsu.seesaa.net/article/32539081.html
2007.2.2 アメリカ E*TRADE 証券での債券購入のトラブル(続)
http://otsu.seesaa.net/article/32620299.html
2007.2.16 アメリカ E*TRADE 証券での債券購入のトラブル(続々)
http://otsu.seesaa.net/article/33776372.html
2007.2.17 アメリカ E*TRADE 証券での債券購入のトラブル(補足)
http://otsu.seesaa.net/article/33851389.html
2007.2.21 アメリカの E*TRADE 証券の手数料
http://otsu.seesaa.net/article/34276751.html
 他に、乙が利用している金融機関では Firstrade があります。こちらでも何種類かの債券が購入できます。
2007.4.24 http://otsu.seesaa.net/article/39841930.html
 なお、ヨーロッパ債券のうち、バンガード・ユーロ・ガバメント・ボンド・インデックス・ファンドを直接購入することを考えてみたのですが、最低投資金額が大きすぎて、乙には買えないという結論になりました。
2007.6.6 http://otsu.seesaa.net/article/43994867.html
 したがって、ユーロ建ての債券を直接買う方法はわからないままという状態です。
2007.1.23 http://otsu.seesaa.net/article/31935728.html
 2−2では、ファンドの種類によって、(2−2−1)(狭義の)ファンド、(2−2−2)ETF があります。
 2−2−1のファンドでは、乙が保有しているアクティブ・ファンドとして、Thames River High Income Fund
2006.7.22 http://otsu.seesaa.net/article/21181688.html
と Ashmore Emerging Markets Liquid Investment Portfolio
2006.7.30 http://otsu.seesaa.net/article/21633614.html
があります。
 いずれもアクティブ・ファンドなので、手数料が高く、数年後には売却しようと思っています。(しばらくは様子見です。)結果的に長期投資になるかもしれませんが、たえずチェックしていく必要があると思います。
 どうせなら、バンガードのインデックス・ファンドを考えたいところです。手数料が、アクティブ・ファンドよりは安いと思います。
 2−2−2の ETF では、乙はすでに株式の ETF を何回か購入しているので、それと同様の手続きで買えるとすると、有力な手段です。
2007.6.9 http://otsu.seesaa.net/article/44276100.html
2007.6.11 http://otsu.seesaa.net/article/44484085.html
Interactive Brokers 経由でヨーロッパ債券にも投資できそうです。
 ETF は、保有コストが低いので、ほったらかしのバイ・アンド・ホールドに向いています。つまり長期投資向けだということです。ETF を利用すれば、長期・短期のさまざまな債券に分散投資できますから、いわば変動金利の債券に投資しているようなものになります。つまりは、MMF や BST の代わりになる面もあると思います。
 ヨーロッパの債券の ETF であれば、いろいろな国の債券への分散投資もできてしまいます。
 というようなわけで、今のところ、IB を通じた ETF で海外の債券に投資するのがいいのではないかという結論になります。
 なお、国内の金融機関と比べるとわかるのですが、海外の金融機関では、MMF や BST にあたる金融商品は、存在しないようです。これは、たまたま乙が利用している金融機関だけにないのか、一般的にないのか、わかりません。あって当然だと思うのですが、……。
 今から思うと、外国債券への投資については、乙のブログの書き始めのときにも、迷っていたんですね。
2006.1.30 http://otsu.seesaa.net/article/12496477.html
今回の整理・考察で、何とか自分なりの方向性が固まってきたように思います。
posted by 乙 at 05:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 債券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月24日

外国債券投資を考える(1)国内の金融機関経由

 乙は、自分のポートフォリオを確認して、外国債券に投資する必要があると思いました。(日本の債券は、低金利のため、無視します。)
 では具体的にどうしたらいいのでしょうか。
 過去の経験を振り返りつつ、すでに乙のブログに書いたことも再度読み返して、今後の方針を改めて考えてみたいと思います。
 第1に、国内の金融機関を通じて外国債券に投資する場合があります。海外の金融機関を通じて外国債券に投資する場合は、明日考えることにして、今日は国内の金融機関だけを検討してみましょう。
 さて、この場合、(1−1)債券を直接買う方法と、(1−2)ファンドを経由して買う方法があります。
 1−1では、乙が経験したものとしてニュージーランド・ドル建債券がありましたが、結局損失が確定しました。
2006.3.25 http://otsu.seesaa.net/article/15412720.html
 現在保有中の債券としては、「国際復興開発銀行 南アフリカ・ランド建債券」がありますが、
2006.1.29 http://otsu.seesaa.net/article/12436140.html
数年後に償還されてしまいますし、そのたびに資金を日本円に戻し、また外貨に両替するということで、手数料が非常に高いものになりますから、今後はこういうものに投資する気にはなれません。
 また、たとえば、野村證券でフランスのゼロクーポン債券を買うという方法があります。
2006.9.1 http://otsu.seesaa.net/article/23106205.html
乙としては、これはけっこう有力だと考えていますが、手数料がそれなりにかかっている
2007.7.14 http://otsu.seesaa.net/article/47766706.html
ということには注意が必要です。
 海外投資を楽しむ会『ゴミ投資家のための インターネット投資術入門』
2006.12.1 http://otsu.seesaa.net/article/28646420.html
の p.220 にも、債券の売買手数料は 100万円以下で1%とあります。
 1−2では、ファンドの種類によって、(1−2−1)投資信託、(1−2−2)ETF、(1−2−3)MMF あるいは BST があります。
 1−2−1の投資信託では、乙はグロソブを購入したことがありますが、結局、これはよくないと判断して売却しました。
2006.1.31 http://otsu.seesaa.net/article/12540315.html
2006.8.17 http://otsu.seesaa.net/article/22441509.html
 もう一つ、現在も保有しているものとして LM オーストラリア毎月分配型ファンド があります。
2006.4.22 http://otsu.seesaa.net/article/16876491.html
こちらは、まあ、それなりにがんばってくれています。(実は、妻の投資分なので、投資金額が小さくて、こういう投資信託しか買えませんでした。)
 投資信託では、アクティブ・ファンドとインデックス(パッシブ)ファンドがありますが、前者は、どうしてもコストが高く、あまり利益を生まないと考えます。(グロソブはこれでした。)後者は、たとえば、中央三井外国債券インデックスや PRU 海外債券マーケット・パフォーマーあたりが該当します。コストは、アクティブ・ファンドよりは安いですが、信託報酬を見ると、毎年 0.7% 程度はかかることになります。
 1−2−2の ETF は、最近登場してきた手法です。楽天証券で外国債券の ETF が購入できます。
http://www.rakuten-sec.co.jp/ITS/product/pr07_us_09.html
信託報酬が 0.15% から 0.50% と安いのがありがたいところです。
 ただし、乙は、楽天証券の海外 ETF は、全般に売買手数料が高いと思っています。
2007.3.21 http://otsu.seesaa.net/article/36474803.html
ある程度の金額を集中投資する場合は、有力な手段だと思いますが、あれこれ分散投資しようとする場合には手数料が高くなってしまいます。
 1−2−3の MMF や BST ですが、これはかなり有力です。
2006.9.21 http://otsu.seesaa.net/article/24103836.html
2006.9.25 http://otsu.seesaa.net/article/24380821.html
 BST は MMF よりもさらによいように思います。これを利用して、
2006.10.9 http://otsu.seesaa.net/article/25117720.html
では、野村證券を通じた一応の債券投資方針を述べています。
 国内の金融機関を利用する場合は、どうもこのあたりが結論になりそうです。
posted by 乙 at 04:19| Comment(1) | TrackBack(0) | 債券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月14日

外国債券の手数料

 しんのすけさんがブログ
http://d.hatena.ne.jp/zoe1/20070707
で、外国債券の手数料について述べています。大変有意義な記事です。
 乙は、アメリカのゼロクーポン債を買っていますが、
2007.2.17 http://otsu.seesaa.net/article/33851389.html
2007.2.16 http://otsu.seesaa.net/article/33776372.html
2007.2.2 http://otsu.seesaa.net/article/32620299.html
2007.2.1 http://otsu.seesaa.net/article/32539081.html
2007.1.22 http://otsu.seesaa.net/article/31873777.html
2007.1.9 http://otsu.seesaa.net/article/31106871.html
2006.10.9 http://otsu.seesaa.net/article/25117720.html
外国債券の手数料について、これほどは追及しないでいました。
 なにがしかの手数料が取られていることはわかっていましたが、それが具体的にいくらなのか、証券会社は語ってくれないし、自分で計算する気も起きませんでした。
 しんのすけさんのブログで乙は初めて知りました。
 なるほど。そうですか。手数料は1%以上もかかっているんですね。
 まあ、これくらいはしかたないところでしょうか。
タグ:外国債券
posted by 乙 at 05:25| Comment(1) | TrackBack(0) | 債券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月24日

Firstrade で買える債券

 Firstrade で扱っている債券を見てみました。
 ログインして「Fixed Income」から債券の一覧表を見ると、Agencies, Treasuries, Strips, Corporates, Municipals に分かれて表示されます。いろいろな期間の債券が並んでおり、選択の幅はかなりあります。
 ただし、ゼロクーポン(Strips)は、連邦債、地方債、社債がありますが、エージェンシー債がありません。
 E*TRADE と比べると、Firstrade のほうが債券の種類が少ないようですが、乙が見たところ、ここで投資しても十分なバラエティがありそうです。
 よくわからなかったのは、債券売買の手数料でした。
 Commissions のところには、Stocks & Options と Mutual Funds の手数料について明記されていましたが、Bonds については Net Yield Basis とだけあり、表面的には見えません。手数料込みで利回りが示されているということです。これはこれでもいいですが、投資家の立場からすると、もう少し明確に示してくれる方がありがたいと思います。
タグ:Firstrade 債券
posted by 乙 at 00:39| Comment(7) | TrackBack(0) | 債券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月25日

E*TRADE で購入するエージェンシー債を選ぶ

 いろいろ検討した結果、乙は、アメリカの E*TRADE 証券で、ゼロクーポンのエージェンシー債を10単位ずつ購入することにしました。
http://otsu.seesaa.net/article/31873777.html
 ところで、ゼロクーポン債を中途売却するときの税金についても考えておかなければなりません。売却益が1年に50万円を越えると税金がかかってきます。
 5120 ドルでゼロクーポン債を買ったとしましょう。償還日が近づいて売却する時には約1万ドルになりますから、4880 ドルの売却益になります。1ドル120円とすると、585,600 円となり、税金がかかってきます。
 税金のことを考慮すると、10単位で 6500 ドルくらいのものを買えばいいことになります。売却益は 3500[ドル]×120[円/ドル為替レート]=42万円ということで、50万円以内に収まります。為替レートが多少上下しても大丈夫でしょう。
 税金については、毎年の(1年単位の)売却益が問題になりますから、1年に1回償還できるようにします。つまり、複数の債券の償還日を相互に1年くらいずらしておきます。
 これらの諸条件を考慮すると、たとえば、次の三つを買うくらいがいいのではないでしょうか。
  償還日  価格  利回り
  2014/8/15 $6763.4 5.237%
  2015/5/1  $6581.5 5.123%
  2016/5/11 $6244.2 5.13%
 これで合計約2万ドルの投資ということになります。
 アメリカの債券についても、最初に口座開設を申し込んでから実際の購入まで2ヶ月ほどかかっています。けっこう手間がかかりますが、そういう手間を楽しむようなつもりでないとやってられません。やっぱり投資は乙の「趣味」でしょうか。
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posted by 乙 at 05:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 債券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月23日

ユーロ建て債券

 日経新聞の1月22日7面の記事(WWW でも次の URL で一部が見られます)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20070122AT2M2100L21012007.html
によれば、2006 年末の世界の債券の発行残高(10兆ドル)の中では、45%がユーロで、ドルは36%にしかすぎないとのことです。
 2002年末のときには、ドルが48%を占めており、ユーロは31%しかなかったとのことですから、債券は4年間にドルからユーロへとシフトしていることがわかります。
 記事には、国際資本市場協会が出典だと書いてあります。調べてみると、これは、スイスにある ICMA という組織のことです。
 ICMA のサイトを見てみると、この資料については、
http://www.icma-group.org/news1/press.Par.0079.ParDownLoadFile.tmp/ICMA0701%20-%20ICMA%20figures%20show%20international%20bond%20market%20size%20now%20stands%20at%20over%20US$%2010.5%20trillion.pdf
に短いニュースがあります。
 それはともかく、乙はユーロが債券市場でずいぶん比率を高めていることに驚きました。新聞では、ICMA の分析を引用して「外為市場のドル安・ユーロ高を見てアジアや中東の投資家がドル建て運用の一部をユーロに切り替え、ユーロ債の運用需要が高まった」と述べていますが、それにしても、世界の動きは相当に大きいものなんですね。
 乙もまじめにユーロ建て債券への投資を考えたほうがいいような気がしてきました。
 新聞記事では、債券の発行残高について、他に、英ポンド9%、円1%、スイスフラン1%、その他8% などと書いてありましたが、これらは比率が低いですから無視してもいいと思います。
 ところで、円が1%を占めるというと、10兆ドルの1%=1000億ドルで約12兆円となりますが、日本の国債の発行残高は、それよりもはるかに大きいです。
http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/saimukanri/2006/saimu02b_04.pdf
によれば、2006年末で 541.8兆円に達するとのことです。それに、財投債残高 140.5兆円があるし、さらに加えて各種の地方債や社債もあります。ICMA の統計の信頼性はどうなんでしょうか。
 ユーロ建て債券については、
http://otsu.seesaa.net/article/23106205.html
で述べたことがありますが、当面、野村證券でユーロの BST を買っておき、金利が高くなったころを見計らって、BST の資金でフランス国債やドイツ国債のゼロクーポン債を購入するようなことが考えられます。
 しかし、米ドル建て債券をあれこれ調べて、結局、アメリカの E*TRADE 証券で購入するのが一番いいという結論に至ったように、ユーロ建てのフランス国債やドイツ国債であれば、フランスやドイツの証券会社に口座を開設して、そこで購入するのが一番いいのではないかと思います。当然ながら、その証券会社ではネットで債券の売買や海外送金ができるようになっていなければなりません。
 乙は、フランス語もドイツ語も、債券の購入ができるほどの言語運用能力がありません。辞書を引きながら読むくらいはできるかと思いますが、実用性はないでしょう。ということは、英語でコミュニケーションすることになります。
 こんな条件でも大丈夫な証券会社があるでしょうか。
 さて、どうやって調べたらいいのでしょうか。
 海外投資の一部にはユーロ建ての債券があると思いますが、なぜこういうことを扱った本がないのでしょうか。乙が読んだ本の範囲でいうと、海外投資のほとんどは株やファンドの話だけです。海外で購入する債券や REIT の話はなかなか聞くことがありません。
 WWW の記事でも調べてみるしかないのでしょうか。
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2007年01月22日

E*TRADE で債券を買う場合のコスト

 アメリカの E*TRADE 証券で債券を買う場合、
https://us.etrade.com/e/t/estation/commissions?id=1206010100
に明記してありますが、次のような手数料がかかります。
Treasury bills $40 ($0 for 20 or more bills)
Treasury bonds, notes, and STRIPS $40 ($0 for 20 or more bonds, notes and/or STRIPS)
Municipal, corporate, and agency bonds $40 ($0 for 10 or more bonds)
 40ドルといえば約5000円です。このようなコストは絶対に避けなければなりません。
 大事なのは()の中です。エージェンシー債でいえば、10単位以上購入すれば売買手数料がかかりません。
 1単位がいくらかということは、サイトを見ていても、なかなかわからないのですが、買い注文をする段階でわかります。
 ゼロクーポンでいうと、Price が 100 ドルを基準にして表されますが、Price=51.172ドルと表示されている債券を10単位購入すると、5117.2 ドルが購入代金ということになります。これなら、手数料無料で購入できるわけです。
 http://otsu.seesaa.net/article/31798393.html
で示したように、ある程度の金額を運用することで口座管理料を無料にして、エージェンシー債を10単位ずつ購入することで売買手数料も無料にする。これが E*TRADE 証券におけるベストな債券投資法だと思います。
 ちなみに、米国債は、上述のように、20 単位以上買わないと売買手数料が無料になりませんから、その意味でも(10 単位で済む)エージェンシー債のほうが米国債よりも有利です。
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posted by 乙 at 06:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 債券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月21日

HSBC 香港の米国債と E*TRADE の米国債

 HSBC 香港での米国債(US Treasury)の販売リストを見てみました。
http://www.banking.hsbc.com.hk/hk/personal/invest/bond/default.htm
そこから、償還日(Maturity Date)と利率(Coupon)を抜き出し、それをアメリカの E*TRADE 証券の米国債と比べてみました。すると、以下のようになります。

償還日  HSBC 香港 E*TRADE
2031/02/15 5.375% 5.375%
2013/05/15 3.625% 3.625%
2012/02/15 4.875% 4.875%
2010/04/15 4.000% 4.000%
2009/02/15 4.500% 4.500%
2008/05/15 2.625% 2.625% 3.750% 5.625%(3種類ある)
2008/02/15 3.375% 3.375% 3.000%(2種類ある)
2007/05/15 4.375% 4.375% 3.125%(2種類ある)
2007/04/30 3.625% 3.625%

というわけで、HSBC 香港と E*TRADE では同じものが並んでいます。両方で同じものが買えるというわけです。
 ところで、上の結果では利率がさまざまなものがあり、利率は必ずしも償還日ごとに並んでいません。
 HSBC 香港のサイトでは、これ以上の情報がなくて、なぜなんだろうということになってしまいます。(この点に関しては、下の方の乙のコメントを参照してください。)
 しかし、E*TRADE のほうは、上記の Coupon に加えて、Price が明示してあり、たとえば、2007/04/30 の場合だと、99.47828516 となっています。100 のものを、やや安く売っていることになります。というわけで、Yield(利回り)が 4.94% となります。Yield で比べれば、ほぼ償還日で高低が決まってきます。
 E*TRADE と比べると、HSBC 香港のほうは情報量が少なくて、不完全ということになります。乙の勝手な推測では、HSBC 香港で米国債を買う人が少なく、情報をアップデートしていくコストをかけられないのだろうと思います。債券価格も毎日微妙に変わるわけですから、きちんとフォローしてサイトを更新していくのは結構大変です。表面利率(Coupon)は、ずっと変わらないわけですから、それを記載する分には、はじめの1回だけで済みます。あとは、購入の申込をした人が銀行側と直接相談すれば、たいていは間に合ってしまいます。(でも、それって WWW を見ても情報が不足しているという状態であり、好ましいものではないと思います。)
 HSBC 香港での米国債投資は、
http://otsu.seesaa.net/article/12496477.html
でも述べましたが、最低が3万ドルと敷居が高く、しかも、口座管理料が半年ごとに 150 香港ドル(約2250円)かかります。E*TRADE では、口座開設後1年以内は口座管理料はかからず、その後も、1万ドル以上の口座残高があれば、口座管理料はかかりません。
 やっぱり、アメリカでの債券投資は E*TRADE 証券がおトクです。ただし、あくまで、E*TRADE 証券を日本の証券会社や HSBC 香港と比べた場合の話です。アメリカ国内では、もっと有利な証券会社があるのかもしれませんが、そういうのを調べるのってけっこうめんどうですよね。ま、乙は E*TRADE 証券で満足です。

2007.1.21 追記
 PALCOM さんからのコメントによって、この記載が間違いであることがわかりました。
 本文を訂正します。
posted by 乙 at 03:46| Comment(3) | TrackBack(0) | 債券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月12日

米国債よりもエージェンシー債

 アメリカの E*TRADE 証券では、米国債 Treasury だけでなく、エージェンシー債 Agency も購入できます。こちらは、事実上、米国債と同様に政府保証が付いている債券ですから、買うならこちらのほうがいいでしょう。
 これが債券投資にいいという話は、海外投資を楽しむ会(2000.4)『ゴミ投資家のための インターネット投資術入門』メディアワークス
http://otsu.seesaa.net/article/28646420.html
で知りました。
 アメリカの E*TRADE 証券で買う場合の両者の利回りを比較してみましょう。間接的に野村證券とも比べられるように、前回
http://otsu.seesaa.net/article/31106871.html
と満期日が近いゼロクーポン債にします。

 米国債満期 利回り Agency債満期 利回り
  2017.11.15 4.714% 2017.11.01  5.09%
  2016.02.15 4.597% 2016.02.15  5.236%
  2015.08.15 4.553% 2015.08.12  4.965%
  2013.02.15 4.453% 2013.02.03  4.867%

というわけで、米国債よりもエージェンシー債のほうがさらに高利回りになります。(実際は、どのエージェンシーにするかで若干利回りが違ってきますが。)
 これなら、債券投資をしても充分な利回りのように思います。
 乙は、やっと外国債券の投資先が見つかったような気がしました。ゼロクーポンのエージェンシー債でいきましょう。
posted by 乙 at 00:13| Comment(0) | TrackBack(1) | 債券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月09日

アメリカの債券を買うとき

 乙はアメリカの E*TRADE 証券に口座開設を申し込みました。
http://otsu.seesaa.net/article/29970176.html
 開設OKのメールがあったのは、12月20日でしたが、その後、1月6日になって、やっと User Name と Password が郵便で送られてきました。正月ということも影響するのでしょうか、連絡がかなり遅い感じです。
 封筒のアドレスを見ると、何と(!)、香港からです。アメリカの証券会社に口座開設したのですが、郵便は香港発なんですね。このほうがたぶん郵送コストが安いからなのでしょう。以前、アメリカの某所から定期的に手紙をもらっていましたが、いつも香港からだった(香港の切手を貼り、香港の住所が書いてあった)ことを思い出しました。アメリカ企業の合理性の一端をかいま見ました。
 さて、E*TRADE 証券では、どんな債券があるのか、ちょっとサイトをのぞいてみました。User Name と Password をもらわないと、こんなことすらできないんですよね。
 一見して驚きました。E*TRADE 証券の扱う債券のバラエティたるや、すごいものです。ウェブサイトには Bond Finder などという検索ソフトまであり、これで各種条件を指定して債券を検索するのです。
 たとえば、2012 年から 2017 年に満期になるゼロクーポンの米国債を指定してみましょう。47件もヒットしました。最も利回りが高いのは 2017年11月15日満期の 4.714% のもので、最も安いものは 2012年5月15日満期の 4.276% のものです。まさによりどりみどりです。
 同じ条件で野村證券(日本国内で最大の米国債の品揃えがあるという話ですが)のサイトを探すとたった4件しかありません。
 その4件の利回りを、野村證券と E*TRADE 証券で比べてみましょう。

 満期    野村證券 E*TRADE
 2017.11.15  4.54%  4.714%
 2016.02.15  4.47%  4.597%
 2015.08.15  4.46%  4.553%
 2013.02.15  4.38%  4.453%

 このように、いずれもアメリカの E*TRADE 証券のほうが高利回りです。それ以外に、口座管理料の問題があるのですが、ここでは省略します。
 この結果を見れば、野村證券で米国債のゼロクーポン債を買う意味はありません。やはり、米国債はアメリカで買うのがよいという当たり前の結論になります。
 唯一、野村證券が優れている点は、日本語でやりとりができることでしょう。乙は、E*TRADE 証券と英語でやりとりするのも楽しいと思いますが、ま、こうなると、趣味の領域でしょうかね。
 ともあれ、野村證券としては(いや、日本の全部の証券会社に当てはまることですが)、アメリカの E*TRADE 証券と競争することになったようなもので、大変なことだと思います。日本語が唯一の武器というのでは、将来は明るくないように思いますが、どうなんでしょうか。
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posted by 乙 at 06:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 債券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月09日

外国債券への投資

 乙は、外国債券への投資をどうしようかと迷っていました。
http://otsu.seesaa.net/article/12496477.html
http://otsu.seesaa.net/article/23106205.html
 債券に投資する投資信託は手数料が高いので良くないと思います。ですから、直接債券を購入する方がいいのですが、口座管理料などを考慮すると、ためらいがありました。
 その後、外貨MMF
http://otsu.seesaa.net/article/24103836.html
さらには、ボンド・セレクト・トラスト(BST)
http://otsu.seesaa.net/article/24380821.html
などを調べ、さらにゼロクーポン債
http://otsu.seesaa.net/article/23106205.html
などを調べて、一応、乙の方針が決まってきました。次のようなことです。
(1)円高のときをねらって、野村證券でドルやユーロに両替し、BSTに投資する。
(2)欧米の金利が上昇しているころを見計らって、アメリカ・フランス・ドイツの国債(ゼロクーポン債)に投資する。
(3)それらを売却した後は、外貨MMFに入れ、金利の動向を見て、再度アメリカ・フランス・ドイツの国債(ゼロクーポン債)に投資する。
 こんなことにしようかと思います。
 HSBC 香港での債券投資は、口座管理料が高いので、考えないことにします。
 上の方針での問題点は、円高・円安をどう判断するかということと、国債を購入するときの金利をどう考えるかの二つあります。
 まず、為替の問題ですが、今の1ドル120円や1ユーロ150円というのは、ずいぶんな円安だと思います。数ヶ月前には1ドルが 110 円、1ユーロが140円だったこともあるのですから、今後も、そのくらいまで円高になることはあるでしょう。このあたりを境にしてBSTに資金を(両替して)移動させようと思います。
 BST(および外貨MMF)は短期債券ですから、金利の変動の影響を受けます。そこで金利の上昇を見て長期国債に資金をシフトさせます。どのくらいの金利を考慮するかといったあたりが問題なのですが、6% くらいあれば充分でしょうね。あるいは、今後金利が低下しそうだと見込まれるときをねらいます。資金を BST や MMF にずっと入れておくよりはマシだろうという判断です。海外の国債に投資するときは少なくとも1万ドル(1万ユーロ)以上購入するようにします。さもないと口座管理料が高いものになります。
 今は、円安だし、欧米も比較的低金利だしということで、外国債券も今ひとつ魅力がないように思っています。そのときがくるまで日本円の現金でじっと保管するつもりです。数ヶ月〜2年くらいのうちにはチャンスがめぐってくるでしょう。
posted by 乙 at 05:16| Comment(0) | TrackBack(1) | 債券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月01日

フランス国債の購入は、ちょっと迷います。

 乙のポートフォリオを考えると、ユーロによる債券投資を増やすとよさそうです。
http://otsu.seesaa.net/article/22202936.html
 しかし、乙は、海外の債券を直接購入するのはちょっと無理かと思っていました。
http://otsu.seesaa.net/article/12496477.html
 ところで、http://fund.jugem.jp/?eid=15 を読むと、ゼロクーポン債投資による節税法が書いてあります。100万円程度の債券を無税で運用できるとのことです。これはなかなか有力な情報です。乙は、さっそく調べてみました。
 海外の国債などでは野村證券が品揃えがいいとのことですが、WWW を見ると、
http://www.nomura.co.jp/retail/bond/f_secondary/index.html
フランス国債のゼロクーポン債などが売られていることがわかります。
 野村證券で外貨建て債券を購入するときは、口座管理料が年間 3150 円がかかります。ただし、口座管理料を MRF からの自動引き落としに設定すると年額 2000 円になります。ですから、最低投資金額 1000 ユーロ分(約15万円)を買うとすると、年間で 1.3% の手数料ということになり、3% 程度の利回りの商品では割が合いません。1万ユーロ(約150万円)ならば、手数料が 0.1% になるわけですから、まあまあでしょうか。このくらい以上の総額が購入時の目安になりそうです。
 さて、フランス国債を買う場合、日本円からユーロへの両替手数料がかかります。野村證券では1ユーロ当たり片道 75 銭(約 0.5%)です。これもなかなか高いです。1万ユーロだと 7500 円です。こんなに高いと、償還後も円に替えることはせずに、次のユーロ投資に回すべきでしょう。
 野村證券では、ユーロの運用先の選択肢があまりないようですから、両替手数料がかからないようにユーロのままで運用するとなると、フランス国債くらいしか選択肢がないのかもしれません。これはある意味で不便です。
 ユーロの資金は、投資家が日本に住んでいる限り最後は円に替えるしかないわけで、そこでまた1ユーロあたり片道 75 銭がかかります。野村證券での外貨による出金は無料でできるという話ですが、送金先は国内に限られます。ということは送金先から円で引き出すときにやはり両替手数料がかかってしまいます。
 どうせ1万ユーロ以上の購入金額になるなら、もしかしてFX(e-kawase)で両替して野村證券に送金できないでしょうか。
 野村證券に聞いてみると、野村證券の口座に外貨を振り込むときは、送金先はシティバンクの(野村證券名義の)口座になるとのことです。e-kawase の出金先は、本人名義の口座に限られますから、e-kawase から野村證券への直接の出金はできません。
 だったら、e-kawase から一度新生銀行の(乙の名義の)口座に出金し、新生銀行からシティバンクに振り込めば、外貨の送金ができます。この場合の送金手数料を聞いてみました。e-kawase からの出金手数料は、国内外を問わず 3500 円です。新生銀行からの外貨の振込手数料は 4000 円です。合わせて 7500 円かかります。この他に、e-kawase での両替手数料がかかるわけですから、野村證券で1万ユーロを円から両替する手数料の 7500 円をオーバーしてしまいます。2万ユーロ以上を両替・送金すれば、e-kawase による両替の方が安くなる計算ですが、新生銀行では1回の送金額の上限がありますから、2万ユーロ以上は1回で送れないでしょう。
 新生銀行で、円からユーロに両替する場合、9月30日までなら為替手数料0円だそうですから、ここで両替して野村證券に送金するのがいいかもしれません。
 ところで、ゼロクーポン債を売ったり買ったりするとき、証券会社に手数料は払わなくていいのでしょうか。気になって、野村證券に聞いてみました。すると、特に手数料というのは払う必要はないが、債券に表示された金利を、各国債の元々の提示された金利と比べると、若干悪くなっており、この差がいわば手数料であるという説明を聞きました。ちとわかりにくいですね。このあたり、実際に購入する段になったら、もう少しきちんと調べて自分が納得しなければなりません。
 乙が調べた限りでは、フランス国債への投資は、あまり気軽に始められるものではないということがわかりました。

 なお、迷っているうちに、日本の税制が変わって、金融総合課税が実施されるかもしれません。その内容によっては、そもそもの節税の前提が崩れてしまいます。
posted by 乙 at 14:20| Comment(0) | TrackBack(3) | 債券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月25日

ニュージーランド・ドル建債券は、最終的に損失が確定しました。

 乙が2005年4月に購入した国際復興開発銀行 ニュージーランド・ドル建債券は、3月23日で償還されましたが、最終的に損失が確定しました。
 すでにブログ(http://otsu.seesaa.net/article/12436140.html)に書いたように、乙は、ニュージーランドの高金利につられたのですが、為替が不利に働きました。
 購入時の2005年4月には 1NZドルが約78円だったわけです。その後、円安に動き、2005年12月はじめには 1NZドルが87円くらいになりました。これが続けば、乙が購入した債券も相当にいい結果になったはずですが、その後、為替相場が円高に推移し、償還時の3月段階では 72 円程度になってしまいました。これで為替差損(約7%)が発生しますので、6%の高金利も焼け石に水で、全体としてマイナスになってしまったわけです。
 しかたがありません。
 乙は、現在、日本国内で外国の債券に直接投資することはしないと決めましたので、償還された資金は、別の運用に向けます。
 こういう時期は、買物の心理とまったく同じで、わくわくして楽しみな季節でもあります。
posted by 乙 at 05:33| Comment(0) | TrackBack(2) | 債券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月16日

中国人民元−円連動社債(愛称:E*チャイナ2)

 イートレード証券が販売している円建ての外国債券です。利率は年 0.6% で、発行日 2006/3/1 償還日 2011/3/2 という5年ものです。
 円建てですから、利回りが低くなるのはやむを得ませんが、だとすると、この社債は、利回りで勝負するのでなく、人民元と円の為替レートで儲けようという話になります。人民元建ての預金のようなものといえるでしょう。5年後、人民元と円の為替レートはどうなっているでしょうか。これは誰にもわかりません。常識的には人民元高(円安)でしょうが、さて、本当にそうなるかどうか、神のみぞ知るです。
 こういうのは、あきらかにギャンブルです。為替レートが上がるか下がるかに賭けるのですね。
 乙は、投資はギャンブルだという面もあるとは思いますが、商品として検討してみると、どうもこういうのには魅力を感じません。乙は申し込まないことにしました。
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2006年01月30日

外国の債券に投資するかどうか、迷います

 国内外の債券について、どうにもいい投資先がないというようなことを感じています。
 国内債券は低金利が問題で、外国債券は為替手数料が問題だ(特に米ドル以外が高い)と思います。
 国内でアメリカ国債を買う場合、野村證券などでも買えますが、こういうのを買うと、外国証券取引口座を開設することになり、口座管理料がかかります。これが 3150円/年ですから、少額の投資金額では割に合いません。まあゴミ投資家は相手にしないという証券会社の態度表明ですね。
 海外の銀行で債券を購入することで、為替手数料のある部分は解決できるかもしれません。満期(償還日)が来ても、日本円に両替しないで外貨のままで次の投資先に投資すればいいわけです。
 たとえば、HSBC 香港の場合を見てみましょう。
 アメリカ国債の場合、最低投資金額は3万米ドルですが、年2-5%程度の利回りでいろいろな期間のものが購入できます。2006年5月満期が2%で、2010年4月満期が4%、2031年2月満期(そこまで生きていられますかね)が 5.375% です。アメリカ以外の国債や社債などを見てみると、一般に最低投資金額が3万米ドル以上ですが、10万米ドルのものも多いようです。こちらも年5-8%程度でいろいろな期間のものが購入できます。利回りは、発行体の信用度によってかなり違っている(もちろん信用度が低いほど利回りが高い)ことがわかります。
 HSBC でも、毎年の口座管理料 0.05% が必要になります。口座管理料は、最低でも半年で 150 香港ドル(約2250円)だそうです。ゴミ投資家にとっては、0.05% よりも 150 香港ドルのほうが切実です。3万米ドルの場合、口座管理料は 0.125%/年ほどになります。やはり、こちらもゴミ投資家は相手にしてくれません。

 次に、債券を直接買う場合と、投資信託を通じて間接的に買う場合を比べてみましょう。
 債券の投資信託だと、余計な手数料(申込手数料や信託報酬)がかかりますが、債券を直接買えばそれがかからないことになります。口座管理料がかかるといっても、それは相対的には安いです。
 1投資単位あたりの金額は、投資信託は小さいですが、債券を直接買うと大きいです。
 債券はデフォルト(破綻などで投資金額がパーになること:債務不履行)の可能性がありますが、そうでなければ、買うときに利回りが確定してます。投資信託は投資先が分散していますから、投資金額が一気にゼロになる可能性はほぼないのですが、利回りは確定しておらず、若干のプラスである場合が多いでしょうが、マイナスになる可能性もあります。
 これらを勘案して、投資信託にするか、債券の直接購入にするかを考えればいいと思います。
 まあ、ゴミ投資家としては、債券を直接買うのは金額的に無理かなといったところです。
 なお、上の話は、海外投資の話になるので、単に債券の購入がいいかどうかという話だけではなく、為替手数料(レート)や送金手数料の問題など、さまざまな問題が絡んできます。
posted by 乙 at 08:31| Comment(0) | TrackBack(1) | 債券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月29日

債券は本当におトクでしょうか

 伝統的に、資産運用するときは株式、不動産、現金の三つにわけよとか、株式と債券の比率(ポートフォリオ)を考えよなどといわれてきました。
 乙はゴミ投資家で、資産も大したことはありませんが、そういうお話を真に受けて、資産の一部を債券に投資しようと思いました。しかし、具体的な投資先として探してみると、あまりいいものがありません。
 国債は、ずっと続くこの低金利のため、ほとんど魅力がありません。安心感があるといえばありますが、国債の発行残高が異常に膨張していることで、日本の財政危機がいわれている現状では、万が一にも国債が紙くずになる可能性がありますから、大事な虎の子を国債につぎ込むのはどんなものでしょうか。特に長期国債は恐いように思います。
 公社債も同様に、低金利を反映して、魅力的なものがありません。
 すると、残るは、海外の(外貨建ての)債券です。
 乙は、2005年4月に、イートレード証券で「国際復興開発銀行 南アフリカ・ランド建債券」と「国際復興開発銀行 ニュージーランド・ドル建債券」の2種類を買いました。前者は 7.38% の利率で、後者は 6.065% の利率で、国内の低金利と比べると、それぞれ目がチカチカするほどの高金利です。
 前者は、2010年5月が償還予定なので、あと4年は寝かせることになります。後者は、2006年3月償還予定ですから、買ってから1年ほどで満期になるわけです。
 で、ちょっと気になって手数料を調べてみました。イートレード証券では、外貨建ての債券を買うとき、日本円で支払って、外貨に両替することになり、満期が来るとふたたび日本円に両替することになります。外貨のまま保持して次の債券を購入することはできません。(利払いも外貨建てですが、その時点のレートで円に両替されて支払われます。)売るときと買うときのレートの差で証券会社は儲けているのですね。
 南アフリカの1ランドは約18円で為替手数料は片道50銭(往復1円)ですから、為替手数料の大きさは 1/18×100=5.5% になります。ニュージーランドの1ドルは、約79円で為替手数料は片道1円(往復2円)ですから、為替手数料の大きさは 2/79×100=2.5% になります。
 さて、ニュージーランド・ドル建て債券の場合、間もなく償還ですが、せっかくの高金利 6% といっても、実は、その4割は証券会社に取られてしまうんですね。4割ですよ。いやはや、なんと大きいことでしょう。さらにいえば、6%の2割は税金で持って行かれますからねえ。
 もう一つの南アフリカ・ランド建て債券ですが、こちらは5年満期ですから、為替手数料 5.5% といっても、5で割って1年ごとに換算すれば 1.1% ですから、まあいいかもしれません。(でも、よくないか。為替手数料って意外と大きいですね。)
 こんなに為替手数料が高いのでは、外貨建て債券も今ひとつということになります。
 乙は、これに気がついて(買う前に気づけよ!!)、満期が来たら、もう外貨建て債券は買わないことにしようと考えています。
 債券を買っている人は、本当に儲けているのでしょうか。債券は本当におトクなのでしょうか。

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posted by 乙 at 07:44| Comment(0) | TrackBack(1) | 債券 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする