2015年10月09日

三菱東京UFJ銀行で海外送金しようとしたら(1)

 乙は、とある用件でユーロを海外送金することになりました。
 普通ならば、香港の銀行から送金します。HSBC 経由で、インターネットを使って千円程度の手数料で送金します。
 しかし、今回は、国内の銀行から送金することになりました。送金手数料、両替手数料を含めて、全部円で支払い、その分をのちに某組織からいただく予定でした。
 乙の住む近所にはみずほ銀行と三菱東京UFJ銀行の二つの支店があります。そこで、みずほ銀行の支店に聞いてみると、海外送金は受け付けていないという話でした。別の支店まで出向いてほしいということです。電車賃(と自分の時間)をかけて出かけていくのは面倒なので、三菱東京UFJ銀行に行くことにしました。
 どんな手続きになるか、わからなかったので、送金先の口座のメモと、通帳とキャッシュカードと印鑑を持って行くことにしました。
 支店に着き、ロビーにいる係員に尋ねると、口座保有者なら今はテレビ電話窓口から送金すると手数料が割安になるという話を聞きました。
 乙は、これは便利だと思いましたが、口座にはあいにく送金額よりも小さい端数しか入っていません。そこで、ATM でしかるべき金額を口座に入金しようと思いました。
 ATM 利用者の行列に並んで待っているときに、ふと思いました。この口座はしばらく使っていません。そこで通帳を見てみると、10年以上前に使っただけでした。確か、銀行の口座を保持するためには10年以内に入出金とか、通帳の記帳とか、何かをしなければならないはずです。
 そこで、改めて口座の状態を確認するために、窓口に行きました。少し待って、窓口の係員に相談すると、やはり10年以上経っているために休眠口座になっており、口座を解約するしかないという話でした。
 口座解約の手続きをすると、数千円の残額があり、それが乙の手元に帰ってきました。
 さて、そうなると、海外送金の手続きをテレビ電話の窓口でするわけにはいきません。
 そこで、支店の窓口で現金で海外送金の手続きをすることになりました。
 書類を記入して、窓口の係員と何回かのやりとりをしました。送金先の銀行の支店の所在地が北キプロスなのに、銀行の SWIFT コードがトルコになっています。乙は、この番号宛てに送金するようにいわれていたので、間違いはないはずですが、ここが問題になり、けっこうな時間待たされました。
 さらに、受取人の住所も問題になりました。乙は、受取人の住所を聞いていなかったので、「わからない」といいました。受取人は大きな組織なので、国の名前だけ書けば、あとは郵便物くらいは届くのです。しかし、三菱東京UFJ銀行の窓口では住所欄が空白ではダメだというのです。かろうじて、都市名を書くことで何とか切り抜けました。
 こうして、現金による海外送金の書類が完成し、ハンコを押し、いざ送金してもらおうとすると、身分証明書(運転免許証など)の提示を求められました。
 乙は「しまった」と思いました。乙の口座は解約になってしまい、免許証を持参しなかったので、住所の証明ができなかったのです。
 というわけで、1時間ほど銀行にいながら、結局海外送金はできなかったのでした。
 後日、改めて支店に出向くことになりました。

 この話、明日に続きます。
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2015年03月05日

橘玲(2014.5)『臆病者のための億万長者入門』(文春新書)文藝春秋

 乙が読んだ本です。
 乙は、橘玲氏の著書は何冊も読んできましたので、今回も楽しみにしていました。
 しかし、一読した結果、かなり残念に思いました。すでに書かれている内容と重なる部分が多く、新鮮みがないように思ったのです。
 新書ですから、それでいいのかもしれません。特に、若い人などには、こういう薄い本で気軽にさっと読めるものを推薦し、実際に読んでもらうといいでしょう。
 しかし、いろいろな本を読んできた人間にとっては、似たような話のくり返しになるので、あまり読まなくてもいい本ということになります。
 こういう投資本が新書になる時代がやってきたのですね。昔では考えられなかったことです。


タグ:橘玲
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2014年06月29日

HSBC 香港の新しいセキュリティデバイス

 ずっと前に、HSBC 香港から手紙が来て、新しいセキュリティデバイスが届くという連絡がありました。
 その後、なかなか送られてこないと思っていましたが、4月下旬に郵便で送られてきました。
 しかし、忙しさにかまけて、チェックもしないで放っておいたのでした。
 本日、郵便を開封してみたら、郵便の受領後、20日以内に Activation の処理をしないと、ネットバンキングができなくなると書いてありました。
 すでに2ヶ月経っています。しまった!
 おそるおそる、HSBC にアクセスして、Activation の処理をしてみました。そうしたら、無事に実行できました。
 やれやれ、ホッとしました。
 ちょっと郵便を放っておくと、あっという間に2ヶ月くらい経ってしまうのですね。気をつけなければならないと思いました。
posted by 乙 at 16:31| Comment(4) | TrackBack(0) | 金融機関 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月12日

ピーター・D・シフ、アンドリュー・J・シフ(2011.6)『なぜ政府は信頼できないのか』東洋経済新報社

 乙が読んだ本です。「寓話で学ぶ経済の仕組み」という副題が付いています。
 3人が魚を捕って(それをそのまま食べて)暮らしているという設定で物語が始まります。それから、新しい網を作って、たくさんの魚を捕まえて、それを分配したり、「魚紙幣」を作ったりしていきます。現実のアメリカ経済を元にした寓話であることがわかります。
 マンガなども多く、その点では読みやすい本だと思います。
 しかし、このタイトルは何でしょうか。本の内容とかなりずれています。原題は「How an economy grows and why it crashes」です。原題ならばわかりやすいし、書かれている内容を一言で表しているという意味で、とてもいい題目です。なぜこれが「なぜ政府は信頼できないのか」になるのでしょう。副題をメインタイトルにしていたら、少しはマシだったと思います。
 この結果、乙にとっては、期待した内容と違ったことが書かれている本だということになりました。
 題名の翻訳はむずかしいものですが、それにしても、今の題名の翻訳は、読者に悪い先入観を与えてしまうことがある点で、より望ましい題名にしてもらいたかったと思います。
 寓話で経済の仕組みを説明するという試みはうまくいったといえるでしょうか。
 乙の感覚では、「成功した」とはいいにくいように思います。
 たとえば「魚は(時間が経っても)腐らない」ということになっています。金本位制を魚で説明しているのですが、現実の魚は腐らないはずがありません。その点だけでも金本位制を説明するのに不適切なたとえだと思います。
 マンガもあるので、1冊を通読するのはむずかしくありません。すうっと読んでいけます。しかし、どうも頭に残りにくいように思います。
 乙は図書館で借りて読んだのですが、自分で買わなくてよかったと思いました。


posted by 乙 at 16:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月10日

ワンルームマンションを売るときの設備表の記入に困った

 乙は、ワンルームマンションなどを買ったりしていました。
2006.3.17 http://otsu.seesaa.net/article/14940825.html
2006.3.16 http://otsu.seesaa.net/article/14879201.html
しかし、あまり将来の展望もなさそうだし、売却することにしました。管理がめんどくさいというようなこともありました。
 で、不動産仲介業者に依頼して、売りに出そうと思ったのですが、今は、買い手が見つかったとしても、その買い手に対して、マンションの設備などを詳しく書いた書類を付けなければならないのだそうです。
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/juutaku_seisaku/ansingaido_5.pdf
https://www.mlit.go.jp/common/000026648.pdf
 一つは、物件状況等報告書というもので、雨漏り、シロアリ、給排水管の故障、腐蝕、火災被害、漏水被害、土壌汚染、浸水被害、近隣の建築計画、電波障害……など、記入するべきところがたくさんあります。もっとも、実際に書くべきところは「何もない」のですが。
 もう一つ、「設備表」というのがありました。この設備表は、社団法人不動産流通経営協会(FRK)標準書式です。2009.4 改訂だそうです。以下のようなことを書きます。

(1)主要設備
給湯関係
 給湯器(電気・ガス・石油)
 バランス釜
水廻り関係
 厨房設備 流し台、コンロ(電気・ガス)・グリル、レンジフード(換気扇)、オーブン・オーブンレンジ(電気・ガス)、浄水機、食器洗い機
 浴室設備 鏡、シャワー、コンセント、くもり止め
 トイレ設備 保温、洗浄、乾燥
 洗濯用防水パン
空調関係
 冷暖房機(電気・ガス)、冷房機(電気・ガス)、暖房機(電気・ガス・石油)、床暖房設備、換気扇
その他
 インターホン(TVモニター機能)、ドアチャイム
(2)その他の設備
照明関係
 照明器具
収納関係
 食器棚、つり戸棚、床下収納、下駄箱
建具関係
 網戸、雨戸、戸・扉、ふすま、障子
その他
 TV共視聴施設 衛星アンテナ(単独・共同)(BS・CS)
 カーテンレール、カーテン、物干し

 実に大変です。乙が知らないようなことがたくさんあります。
 たとえば、トイレに保温、洗浄、乾燥の機能が付いていたかどうかなんて、まったく覚えていません。
 買ったとき(約10年前)に、1回だけ中を見たことがありますが、その後は全然現地に行ったこともありません。まったく書けない状況でした。
 所有する住戸の中に入って確認すれば、記入はできますが、賃借人が住んでいるとなれば、勝手に入ることはできません。
 いやはや、大変です。
 実際は、仲介業者がマンションのパンフレットを見ながら記入しました。確かに、それしかできないですね。しかし、これこれの設備が付いているという書類ですから、瑕疵があれば売り主側の責任になる可能性があります。要注意です。
 余計なことですが、新しい買い手は遠方に住んでいる人だそうですが、当該物件を売るとき、こんなことが記入できるのでしょうか? 乙の知ったことではありませんが。
posted by 乙 at 17:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 不動産 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月05日

確定申告提出

 乙は、平成25年分の確定申告を終えました。
 例年だと、時間を計って記入するようにしているのですが、今回は、うっかりしてしまいました。そんなわけで、領収書の整理・書類の記入にかかった時間は正確ではありませんが、合計で8時間くらいかかったように思います。
 なぜこんなに大変だったかというと、今回新たに加わった以下のような事情があったように思います。
(1) 株式や投資信託の譲渡所得
(2) 寄附金控除
(3) 医療費控除

 以下のそれぞれの事情を書いておきましょう。(実は、今後の確定申告に関する自分自身のためのメモです。)

(1) 株式や投資信託の譲渡所得
 乙は源泉徴収付きの特定口座を利用していますので、株式や投資信託の譲渡所得については、何も申告しなくても、それで全部済んでしまいます。例年はそれでいいのですが、今回はちょっと違いました。昨年末に大量に株式や投資信託を売却したのですが、一つの証券会社では譲渡益が出て(黒字になり)、もう一つの証券会社では譲渡損が出た(赤字になった)のです。二つの証券会社の特定口座ではありますが、これを合算すると、少しだけ有利になります。譲渡益が圧縮されるので、その分の税金が安くなるのです。そこで、これを税務署でもらってきた源泉分離課税の書式(第三表)に記入したのですが、記入がけっこう大変でした。初めての経験ということが大きいと思います。一番シンプルな申告のはずですが、税務署でくれる書類の中に当てはまる事例がなく、結局、さまざまな事例集などをあちこち読んで、やっと記入ができました。
 普通に書く第一表、第二表と第三表の関係がわかりにくく、一方を一気に書くわけにいかず、両者を並行して記入しなければいけないので、その点も大変でした。
 結局、記入のしかたを説明してある書類を熟読する羽目になり、時間がかかってしまいました。
 ついでにメモしておきますが、こういう申告をすると、住民税のところも譲渡所得の源泉徴収額(住民税分)を記入しなければなりません。これを忘れると、住民税分の還付がなくなってしまいます。

(2) 寄附金控除
 寄附金控除については、今までの所得控除でなく、税額控除を選んだのですが、これまた記入がややこしかったです。ネットで「公益社団法人等寄附金特別控除を受けられる方へ」を読みながら「公益社団法人等寄附金特別控除額の計算明細書」を記入するのですが、
http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/yoshiki02/09-2.pdf
これだけでも十分ややこしいのに加え、乙の場合は、認定NPO法人に対する寄付もあったので、「認定NPO法人等寄附金特別控除を受けられる方へ」を読みながら「認定NPO法人等寄附金特別控除額の計算明細書」を記入します。
http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/yoshiki02/09-1.pdf
こちらもややこしかったです。両者が関連するので、並行して記入しなければならないのです。しかも、計算明細書の書式を見ればわかるように、一方では平成25年分の所得税の額を計算しておかなければ記入できないようになっています。三者並行記入のようなもので、一体どれから記入すればいいものやら、迷いました。
 また、寄附金控除についても、住民税のところに記入する必要があります。これが、単純な合計額でなく、都道府県のところには公益社団法人等寄附金の金額と認定NPO法人等寄附金の金額の合計を記入するとともに、市区町村のところには認定NPO法人等寄附金の金額を記入するということで、両者の合計額は、寄附金の合計額と異なるということになります。いかにも間違えそうです。

(3) 医療費控除
 妻の分も合わせて申告することにしました。
 領収書の整理に時間がかかりました。
 しかし、行った作業自体は以前と変わりません。

 何ともややこしい話です。
 来年の申告は、また違った要素が加わることになりそうで、戦々恐々です。
 例年行っている作業だけでも大変なのに、毎年、新たな事項が加わっていく気がします。
 年齢とともに、税金の申告は深刻な作業になるのですね。
 時間をかけてこういう書類を書いた上で、結局、何百万円かの税金を取られているわけですから、何とも言えない気分です。確定申告は、日本に住む者の義務として毎年行っていますが、乙にとっては、この時期になると繰り返される憂鬱な作業です。
posted by 乙 at 05:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月23日

2013年末から2014年にかけての投資状況の変化

 2013年末に乙の投資状況について大きな変動があったので、ちょっとメモしておきましょう。
 乙は、今までいろいろな投資を経験してきたのですが、2013年末には方針を一変させました。実は、建て売りの一戸建てを購入することになったのです。購入に当たってはいろいろと考えるところがありました。詳細は省きますが、結果的に都内某所に購入することになりました。それに伴い、資金が必要になりました。数千万円の大きな買物です。
 孫への教育資金の贈与
2013.8.6 http://otsu.seesaa.net/article/371185723.html
2013.8.4 http://otsu.seesaa.net/article/371026364.html
も延期することにしました。
 年末には、定期預金の解約などを行って資金を用意していったのですが、その途中で乙は住宅ローンを借りることができないことがわかりました。健康上の理由です。ある程度の年齢になると、こんなこともあるのですね。
 そこで、国内で乙が保有している株や投信(ETF や MMF を含めて)を大量に解約・売却することになりました。乙が利用している国内の証券会社はすべてネット対応なので、現金化するにはあまり時間がかかりません。銀行もすべてネットで手続きができます。
 いざとなると、海外で保有している株や投信はあてにならないものです。現金化するには時間がかかります。
 結果的に、住宅ローンなしで何とか住宅購入資金を工面することができました。妻にも資金の一部を出してもらいました。
 2014年からは株や投信の売却に際して 20% の税金がかかりますので、いずれにせよ2013年末までにはある程度売却しようと考えていましたが、それを通り越して、かなりスッカラカンになる程度にまで株や投信を売却しました。たとえば、株主優待のことを考えて、いくつかの銘柄は残しておこうとか、損失が出ている株は売らないようにして、将来利益が出ている株を売却することになったらそのときに売ろうとか考えていましたが、そんな悠長なことは言っていられなくなりました。国内の証券会社の残高は、ほぼスッカラカンです。
 こんなわけで、乙のポートフォリオは大きく毀損しました。たとえば、日本株は全資産の 10% くらい保有しようと考えていましたが、今のところは 1.63% しかありません。日本債券や定期預金もほぼゼロです。
 現在(2014年)は、アメリカ株(実態は ETF)などを売却しながら、海外にある資金を国内に戻し、日本株を買おうとしているところです。
 NISA も利用できるようにしてありますが、年間100万円という枠ではポートフォリオを手直しすることには役立ちません。2014年内くらいには 1,000 万円以上の資金移動を行わなければなりません。給与所得から投資に回す分も日本株に全力注入でよさそうです。
 日本株は、消費税のアップにともない、4月以降に下がると予想しています。そのころにでも買いに出ようかなと考えているところです。ま、予想は当たらないかもしれませんが。
 今回の資金移動でいろいろ貴重な経験をしました。やはり、株式や投資信託は現金化しやすいということなどを痛感しました。投資にあたっては、そういう流動性も大事ですね。人生の各段階で何があるかわからないですから。
 意外と大変になりそうなことは、確定申告です。乙は、源泉徴収付きの特定口座を利用していますので、あまり関係ないかと思っていましたが、一部の証券会社では損失が出て、別の証券会社では利益が出ましたので、通算する処理が必要になりました。今まで未経験ですから、記入のしかたがわかりません。ま、税務署に聞きながら記入するのでしょうかね。
posted by 乙 at 04:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月16日

NISA と積立

 乙が、山崎元氏の「山崎元のマルチスコープ NISAスタートの多難を案じる」
2014.1.15 http://diamond.jp/articles/-/47114?page=2
を読んでいると、「投資資金が全くない方ならともかく、NISAに積立投資は向かないので注意してほしい。理由は、せっかく節税が可能な期間を実質的に短縮してしまうからだ。」と書いてありました。
 NISA が積立投資に向かないというのは、ちょっと驚きました。なぜならば、乙は今年から NISA 口座での積立投資を考えていたからです。
 たとえば、検索エンジンで「NISA 積立」と入れて検索すると、NISA で積立投資をすすめる記事がたくさんヒットします。その中で、NISA に積立投資は向かないと主張する山崎氏の意見は、かなり特異であるように思えます。
 なぜ、山崎氏は NISA での積立投資をすすめないのでしょうか。
 理由は、上記のように「せっかく節税が可能な期間を実質的に短縮してしまう」と書いてあります。つまり、1年の最初に100万円投資すれば、1年間(12ヶ月間)まるまる投資期間になるのに、毎月 83,000 円ずつ投資していくと、1月分は12ヶ月投資できるのに、12月分は1ヶ月しか投資できず、全体では投資期間が 6.5 ヶ月になってしまうというわけです。
 この話は、
2013.5.23 http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20130523/ecn1305230711002-n1.htm
にも(同じく山崎氏ですが)書いてあります。
 理論上は、山崎氏が正しいと思います。NISA であろうとなかろうと、100万円が手元にあるときに、それを現時点で一括して投資することと、83,000 円ずつ積立投資することは、どちらが有利ということはありません。株価のようなものは、平均すれば、値下がりするよりも値上がりしていく傾向が強いとすれば、一括投資の方が投資期間が長いので有利ということになります。
 しかし、話はそれだけでは終わりません。
 サラリーマンに典型的なように、毎月なにがしかの定期収入があって、その一部を投資に回す人の場合は、一括して投資するよりも、毎月の積立投資の方が投資資金の捻出が簡単で、普通預金の口座残高が急減することがなく、投資の手間が少なくて済む(これは微妙ですが)というメリットがあります。
 そんなことを考えて、乙は、NISA でも積立投資をしようと考えています。

 なお、NISA の積立投資には、竹川美奈子氏の指摘する問題点
2013.7.24 http://blog.goo.ne.jp/m-takekawa/e/0db7d1a8a1d77f89d893cc71b40ab762
もありそうです。
 こちらは、各金融機関ごとの「対応」の問題かもしれません。今の段階では、乙は何とも判断できません。
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2014年01月13日

「長寿ファンド」に人気?

 乙が日経新聞の電子版を読んでいて、「あれっ?」と思ったことを書きます。
 2014.1.13 7:00 発信の「「長寿ファンド」に人気、国内投信ランキング」
http://www.nikkei.com/money/fund/clip.aspx?g=DGXNASFK0600X_06012014000000
という記事があります。(有料会員限定記事ではありませんので、自由にアクセスできるようです。)
 これは、資金純流入額ランキングを紹介する記事です。資金純流入額は、設定額(投資家による購入額)から解約額(投資家による売却額)を差し引いた額です。つまり、簡単に言えば、(2013年に)よく売れた投信は何だったかを見ようというわけです。
 「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」が第1位で、以下、15本の投信が純流入額順に並んでいます。そして、「「長寿ファンド」が売れる傾向が強まっていると言える。」という結論に至っています。
 この記事を読んで、乙が疑問に思ったのは以下の2点です。

(1)15位までのランキング表に各投信の設定時期が書かれていない。
 表には、必須事項として、順位とファンド名/投信会社名、そして資金純流入額が書かれていますが、その他に、純資産総額、過去1年間の騰落率、信託報酬、R&Iリスク分類、R&Iファンド分類が載っています。
 しかし、乙は、何よりも最初の設定時期を書くべきだろうと思います。そうしないと、記事本文の主張(というか解釈?)「長寿ファンドに人気がある」を裏付けることができないではありませんか。
 こういう重要事項を省略してよしとしている新聞社の態度に大いに疑問を感じます。

(2)長寿ファンドであっても、資金純流入額が大きい。
 1位のファンド「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」を例にしますが、純資産総額が1兆457億円に対して、資金純流入額が4148億円です。資金純流入額は過去6ヶ月分のデータだそうです。半年で純資産総額の4割もの資金純流入があるということです。ものすごい勢いで資金が流入しています。これで「長寿ファンド」と言えるのでしょうか。
 長寿ファンドといえば、資金を入れたらずっとそのままにして5年、10年、20年と運用を続けるというイメージですが、そんなことは実態と大きく違っています。半年で4割の資金の流入です。
 他の14ファンドを見ても、それぞれ資金の流入が激しいように思います。考えてみれば、激しいからこそ、よく売れたランキングに入っているわけですが。
 このあたり、もっと掘り下げた分析を行わないと、意味がないように思えます。

 経済紙を自称する新聞でこんなレベルの記事しか書けないのかと思うと、残念です。
posted by 乙 at 10:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 国内投資信託 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月16日

小幡績(2013.5)『ハイブリッド・バブル』ダイヤモンド社

 乙が読んだ本です。「日本経済を追い込む国債暴落シナリオ」という副題が付いています。
 題名からして、国債がこれから暴落するという話かと思いましたが、必ずしもそうではありません。今が国債のバブルだ、したがって価格が高すぎる、金利が低すぎるということを述べていますが、それは、必ずしも国債が暴落するというわけではないのです。今のままの状態がずっと続いて、日本経済が安楽死する可能性もあるというわけです。
 乙は、日本の国債には投資していませんが、投資してもしなくても、国債の金利がどういう傾向にあるかは把握しておく必要があると思っています。その意味では、小幡氏の分析は興味深いものでした。
 やはり、国債の金利の動きは、過去20年以上にわたっておかしいとしかいいようがありません。こんなに低金利が長く続いていることは、何とも納得できません。しかし、現実にそうなっているわけで、であれば、現実をどう考えるべきかという問題になります。
 たいていの人は、だからこれから国債が暴落するのだということで不安を募らせて終わりになるでしょう。
 今までずっと国債暴落説が言われ続け、一部のヘッジファンドがそれに賭けて資金を投入し、失敗して撤退したということが続いてきました。国債が暴落することがなかったのです。
 小幡氏の分析は、国債がバブル状態にあるということです。なぜそうなるのかは、本書中で説明されています。日本国内の機関投資家の考え方やその投資行動を丁寧に説明していきます。
 本書を一読すると、日本国債はこのままかなあと思えてきます。
 国債の暴落もあり得るけれど、それ以上に、国債の額が大きすぎて、日本の各種資金が国債に吸い寄せられ、企業活動などに有効に使われることなく、日本経済が安楽死するというのが一番ありそうな未来像でしょう。
 黒田日銀総裁の金融政策は異次元の緩和というものです。本書はその政策が発表され、実行に移された直後に刊行されています。黒田総裁のやり方に大きな疑問を投げかける立場です。さて、これからどうなっていくのでしょうか。
 本書は、今の日本の置かれた状況を、国債を通して眺めるというものです。今の日本という国を理解するために、興味深い1冊でした。


posted by 乙 at 04:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資関連本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする